半年程前に、ウイグル人の少年が拷問を受け殺害後臓器を抜き取られた事件について書きました。
それから半年程度しかたっていないというのに、今度は「12歳のウイグル人少年が警察署で拷問死」
という情報が流れてきました。
12歳のウイグル人少年が警察署で拷問死(RFA 2012.05.23 | 翻訳・掲載:2012.05.26)
詳細は、上記リンクをご覧頂ければわかりますが、12歳の子供が中国の警察隊に連れ去られ、
数日後に遺体となって帰ってきたというなんとも信じられない事件です。
警察当局は「自殺」だと言っていますが、子供の体の至るところに殴られた跡があり、
首には絞られた跡が残っているのを見たと母親は証言しています。
日本で12歳といえばまだ小学6年生か中学1年生ですが、そんな子供でさえ拷問し、
死にいたらしめているのです。身近にいる子供がそのような目にあったらどう思うか、
子供を殺されたウイグル人の母親の気持ちを想像してみて下さい。
日本で12歳の子供が警察に連れ去られ数日後に遺体となって帰ってくれば大問題になりますが、
中国ではそうした事実も公にはされず、メディアも取り上げる事をしません。
このような事件の起こっている中国に、先日鳩山元首相が訪中し、
「中国の内政問題にかかわるつもりはない。(ウイグル問題は)日本では必ずしも
関心を持たれている問題ではない」
という驚きの発言をしています。
この訪中についての詳細は下記リンク記事を読めばわかりますが、日本の代表でもなく、
ある意味失脚した政治家がまるで日本の代表だというような態度でこのような事を発言する事に、
強い憤りを覚えずには居られません。隣の国で、
17歳の少年が殺され臓器まで抜き取られても何の関心も持たないのか?
12歳の子供が殺されても何の関心も持たないのか?
私は日本人がこのような問題に無関心でいられるはずがないと信じています。
中国副首相、ウイグル問題で遺憾の意 鳩山元首相に(日本経済新聞5/26)