「新台」と「機種構成」 | パチンコ店長の右脳。

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~3番店店長、総コンサルタント化計画~

こんにちは!


ロイです。


私、色弱なんで、たまに左右色の違う靴下を履いてきてしまいます。・・・(--;)


色弱がひどくなってきたのか、それともボケか・・・(--;)


気分転換に、今回は少し横道にそれまして、


前回までの話とは違った事を書いてみようと思います。


今回は「機種構成」について。


まず「新台入替」について書こうと思います。


・・・


3番店以下の店長さんたちにとっては、一年中頭を悩ます問題かと思います。


この問題を考える上では「3つのポイント」があります。


①新台で全体稼動の現状維持を図る。


②新台で全体稼動の低下を防ぐ。


③新台で全体稼動の向上を図る。


しかし店長の認識が③でも、ほとんどの結果は①か②ではないでしょうか。


説明するまでもなく、それではマズイ訳です。


では何でマズイのでしょうか。


「新台を入れて、稼動が上がったと勘違いしている。」のがマズイのです。


本来、「稼動が上がった状態」とは、下値支持線(その月の一番最低稼動日)が、


前月に比べて上がった状態を言います。


以前も書きましたが、「上値支持線」は自店の支持率とは関係ありません。


なぜならその稼動は「お金で買える」からです。(チラシなど)


※個人的には「前年度比」という考え方は、今の時代には合ってないように思うので、


「その月の一番最低稼動日」と書かせて頂きました。


下値支持線で検証すると、「新台を入れても稼動が上がっていない。」事に気付きます。


言い換えると「新台入替は稼動アップ施策になっていない。」と言う事です。


何の効果もないモノに月粗利の3割も持っていかれるという事を真剣に考えなければなりません。


なので「新台を入れないで稼動を上げる方法」を考えなければならない訳です。


この問題を「機種構成」と絡めてみます。


店によって事情が違うと思いますので無責任な事は書けませんが、


間違いなく言える事だけを書こうと思います。


・・・


自店の「ひとりのお客様が明確に目的を持って遊技する機種数(目的機種)」と


「お客様の来店動機」の関係について書こうと思います。


来店動機の強さを0~10までとします。


(「来店動機10」は、「来店動機1」の10倍の効果です。)


ここでの「来店動機」とは、


①「新規客の来店動機」


②「そのひとりのお客様の来店頻度の増加」を表します。


例えば、目的機種が「海しかない。(1機種)」とします。


この場合の来店動機は1~10までの何になるでしょうか。


実は、この場合の来店動機は1ではなく、「0」です。


「とにかく海を強化しよう!」はまったく意味がない事を表します。


「イベントは海!」と謳ったら、「海稼動は上がるが店内移動」の状態です。


では次に「海」に加え、「牙狼」も目的機種だとします(2機種)。


この場合の来店動機は「2」ではなく、初めて「1」になります。


では次に、「海」、「牙狼」「慶次」が目的機種だとします(3機種)。


この場合の来店動機は「3」になります。


上の例の通り、ひとりのお客様の選択肢が「2機種」と「3機種」では、


たった1機種増やしただけで、来店動機が「3倍も強くなる」のです。(1:3)


では、もう一機種増やして「4機種」ある場合はどうでしょうか。


来店動機は「6」になります。1機種増えただけで「2倍」になりました。


「5機種」になると、「10」になります。


「3機種」と「5機種」では、2機種増えただけですが、来店動機は3:10、つまり3.3倍になります。


これを読んでいただいてる方々も当然、「新台以外の機種の強化」が重要であることは


認識されていると思いますが、


「ひとりのお客様が目的とする機種の数」が今後を大きく左右する訳です。


(規模的、サービス的に見た目の大差がない店同士で、稼動に大差がある場合、


この「設置機種による目的機種数」に大きな差があることがほとんどです。)


・・・


さて、「新台」に戻りますが、


例えばプロ野球に例えると、


「球団利益の1/3~1/4も使って、打てるかどうかも分らない新人又は


外国人助っ人を獲得する球団」があるでしょうか。(例えがヘタだ・・・)


要は、彼らを獲得しなくてもある程度戦える戦力を持っていれば問題ない訳です。


最初は目新しさで「その新人を見に行っても(菊池君クラスは別かな?)」、


自店にファン選手が5人も居れば、よっぽどの事がない限りそのお客様は自店に戻ってくるでしょう。


では、「その5人(5機種)」をどうやって作るのか。


機種名だけ大きく謳って、派手なイベントネーム、POPを作って、


毎日日替わりでイベントを行っても「その5機種」は生まれません。


そのための正しい施策を順序を守って行わなければなりません。


お客様に「5機種」を認識して頂く施策を、「出玉系5機種の結束」と言います。


ここでもまた「ストーリー系3項目」が必要となります。


※ひとつ付け加えておきたいのですが、


自店新台の3日平均稼動はもちろん玉利、景品額にもよりますが、


既存の設置機種による目的機種効果(先程挙げた1~10)と、


「来店動機」に大きく左右されます。


なので(市場で)バリバリ稼動してる目的機種になりうる機種数が少なければ、


「良い新台」をメーカーが出しても、「あまり稼動が良くない。」という結果をもたらします。


なぜなら先程挙げた1~10は市場状況によっても左右され、それは遊技人口の増減にも


影響を与えるからです。


この件でメーカーさんに言いたい事は山程あります。あ、グチが。(ノ_-。)


・・・


「出玉系5機種の結束の方法」については後述。と、させて頂きます。


今日のまとめとして言えるのは、


「海は海」、「牙狼は牙狼」、「甘デジは甘デジ」ではない。という事です。


目的機種を「1つ増やした」場合、単純に「1つ増える」のではなく、


場合によっては「来店客数自体が2~3倍増える」という事を理解しなければなりません。


それぞれが「結束」する事で「全体稼動の相乗効果」が図れるのです。


この問題を解決する施策を行うと以下のようなメリットが得られます。


①顧客の来店頻度が高くなる。


②新規客が増える。


③競合店の新台入替に左右されにくくなる。


④店の信頼度アップにつながる。(これが一番大きい。)


⑤新台経費が大幅に下がる。


⑥粗利率が上がる。


⑥について若干補足しますが、「5機種を育成しなければならない」。と考えると粗利率は下がります。


しかし、「5機種を結束させる」と考えると「粗利が取れる」結果をもたらします。


極端に言うと、施策の性質上「粗利を取らないと信頼度が下がってしまう」場合が出てくるのです。


パチンコは「粗利率を下げても信頼度は上がらない」。


また「粗利率を上げても信頼度は下がらない。」ものだと思います。


それは前回書いた通り「人はストーリーを追う」からです。


この辺りも今後の更新で書いていければと思います。


今日はちょっと寄り道をしてみましたが、


最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。m(u_u)mちゅーか、長げー!!o(_ _*)o