今回はこういうお題でいきます。妄想のようなお話になってしまいますので、
宇宙論に詳しくない方はスルーされたほうが懸命かもしれません。ですが、
なるべく論理から外れない形で書いていきたいと思います。さて、
どちらから説明しましょうか?
やはりホログラフィック原理のほうが先かな。これは「ある空間に含まれる
情報量は、その体積ではなく、空間を囲む境界面の面積によって決まる」
というものです。 これは直感に反する考え方で、私たちが3次元と認識している
世界は、実は2次元の情報から再構成されている可能性を示唆しています。
しかし、そんなことを言われてもにわかには信じられないですよね。
これはブラックホールに何か物が落ち込んだとして、その情報は完全に消えて
しまうのだろうか? という愚問から出発しました。例えば、ある情報を書いた
手紙があったとします。それを暖炉に投げ込んだ。

でも、情報が完全に失われるわけではありません。もしその手紙が灰になって
しまったとしても、その灰を集めて、元の手紙に復元することはできます。
できないように思えるのは技術的な問題だけなんです。
ところが、ブラックホールに落ちたものの情報は完全に失われてしまうように
思える。これはおかしいのではないか。そこでさまざまな議論と計算が
行なわれた結果、ブラックホールに落ちたものの3次元情報は、ブラックホールの
境界面に、2次元情報として保存される、という結果が出ました。
もちろん、この結果を望んでいたわけではありません。みながこれを聞いて
意外に思いました。あまりに一般的な常識に反していたからです。これではまるで、
われわれの宇宙というものは、プロジェクターから
投影されているようなものではないか。

ここで、2つの疑問が出てきます。一つ目は、その情報はどこにあるのか?
ということ。もう一つは、その情報はどこからきたものであるか? ということ。
つまり噛み砕いて言えば、情報のタネは何か?ということです。
まず最初の疑問ですが、これは宇宙のどこかにある境界面にあるのではと
説明されることが多いですね。これは、本当は少し違うのですが、
宇宙の果てと考えてもらってもいいでしょう。
さてここで、2つ目の疑問はとっておき、シミュレーション仮説について
説明していきます。これをごく簡単に言えば、われわれの宇宙は、映画の
『マトリックス』のように、

宇宙の外にいる何者かが、3次元世界をデータとして構築し、その中で
われわれは自由に生きていると錯覚させている、といった考え方です。
これについて、総計すれば膨大なデータ量になるので、不可能だとする
反論が多いでしょうが、自分はそうは思いません。
データ自身に自己増殖的な能力があるとすれば、データは無限に増えていく
可能性があるのではないかと思います。つまり絶体にできないとは言えない。
ここで、あることに気がつかれた方もいるんじゃないかと思います。
この外部からのデータこそが、ホログラフィック原理におけるホログラフの
タネなのではないかということです。これは決して突飛な考え方ではなく、
ある意味ではひじょうに素直な考え方です。

ただし、ここで注意しなくてはならないのは、ホログラフィック原理は
宇宙の外部に知性を持つ存在を想定する必要は必ずしもないということです。
ホログラフックは惑星の運行などと同じ自然の現象であり、
「誰か」を想定する必要はないかもしれないということです。
たしかに、そう考えることはできます。ただし、この考え方はあまり面白くない
と考える人は多いでしょう。やはりどうしても、シミュレートした
主体が存在すると考えてしまう、
さて、字数がなくなってきてしまいましたが、この記事で言いたいのは、
ホログラフィック原理とシミュレーション仮説はひじょうに親和性が高いもの
であるといいいうことです。みなさんはどのように考えられるでしょうか?
では、今回はこのへんで。

