今回はこういうお題でいきます。さて、一口に呪いと言っても、いろいろな
目的があります。相手の不幸を願うもの、縁切り、恋愛破談、火事を呼ぶ、

などなど。ただし、ここですべてについて述べるスペースもないですので、
最初の相手の不幸を願う呪い、にしぼって書いていきたいと思います。

まず最初は、最も日本の伝統的な方法である丑の刻参り。このやり方は
みなさんご存知だと思います。ただし、現代と昔では、生活が
大きく異なっているので、完全な昔ながらの方法でやるというのは
不可能だと思います。現代的にアレンジしたやり方になります。

まず、なんとかして相手の肉体の一部を入手します。これは髪の毛や爪
などでかまいません。身近にいる相手なら、髪の毛の入手は
難しくはないと思われます。家族であれば、

 



夜中にこっそり髪の毛を切ればいいし、会社の同僚などなら、デスクの
下を掃けば、おそらく当人の髪の毛がゴミの中に混じっている確率は高い。
また、ブラシなどから採集する方法もあります。

そして人がたの藁人形をつくって、その中に体の一部分を入れる。ただ、
現代は藁はなかなか手に入りにくいですよね。農家の近く、しかも
田んぼの収穫後でないと難しい。これはたぶん、ススキなどで代用できると
思います。あるいはプラスチックのストローなどでも。

そして頭に鉄輪(いろりでお湯を沸かすもの)を被ります。それを逆さに

被ってロウソクを建てる。これも難しい。しかし省略は可能だと思います。

そして真夜中に、呪い神社と言われるところの神域の杜に行って、

 



杉などの大木に、怨念を込めて藁人形を5寸釘で打ち込む。このとき、
注意しなければならないのは、行き帰りの姿を他人に見られないことです。
まあでも、夜中というのは案外出歩いている人はいないものです。
これを効果が出るまで続ける。

次がかわらけの呪い。かわらけとは土器のことですが、これも
入手しにくいので、陶器で代用することができます。ただし蓋付きのものです。
その中に相手の名前を書いた紙を入れ、相手が毎日通る場所の

地面の下に埋める。その陶器の上を相手がまたぐ、あるいは踏むように
させるわけです。ただ、これはけっこうハードルが高い。理由はおわかり
ですよね。今はアスファルトやコンクリ舗装されている道が
大部分だからです。この方法は『今昔物語』にも出てきます。

『今昔物語』には、瓜の中に呪いを入れて相手に贈るという話もあります。

 



次が犬神の法。犬を、首だけを出して地面に埋め、数日ほうっておいて
飢えさせる。その後、餌を入れた皿を、ぎりぎり犬の頭が届かないところに
置き、犬がじれきったところで、首を斬り落とす。ただこれ、

法律にひっかかりますし、もしもバレた場合、自分が社会的に破滅するので、
お勧めはしません。また、蠱毒という方法もありますが、毒虫そのものが
少なくなった現代において、実行するのは難しいでしょう。

呪い代行業者などでよく行われているのは、中米、ハイチで行われる
ブードゥー人形の呪いですね。まず布や毛糸を用いて人形をつくる。
そのままでもいいのですが、日本の丑の刻参りのように、中に相手の
体の一部を入れると効果が増すという説もあります。

 



人形には顔が必要です。目はボタンでいいでしょう。☓印でもいい。
口は縫いつけます。そして深夜、相手にする怨念を込めて、人形の心臓に
あたる部分に針を突き刺す。これを相手に悪いことが起きるまでくり返します。

だいたいこんなところがポピュラーですが、中にはここに紹介していない
マイナーな方法もあります。確実に効果が出る方法もありますが、ここでは

お教えできません。ちなみに、相手を呪うこと自体は犯罪では
ありません。日本の法律では「不能犯」と言って、

 



呪いで相手を害することはできないとされているからです。ただし、
安心はできません。相手の目の前で呪い行為をやったり、「あんたを
呪ってるよ」と相手に告げたりすると、脅迫罪にあたるケースがあります。

それと、他人を呪うことは呪い返しが返ってくる可能性がありますので、
自分の身を守る結界を、神社の御札や盛り塩などを使って築いておくと
よいでしょう。ただまあ、それでも実行はお勧めしませんね。あと、
「呪い代行」と名のる業者のほとんどは詐欺です。効果はないと思われます。

では、今回はこのへんで。