今回はこういうお題でいきます。ただし、この話は自分もよく
理解していない内容なので、もしかしたら大きな間違いがあるかも
しれません。それを承知の上でお聞きください。

さて、みなさんの眼の前にパソコンがあるとします。それに
仕事で文章を打ち込んでいます。これはこの宇宙に情報を増やす
ことになりますよね。

ここで、もしもその情報に質量があるとしたらどうでしょうか?
えー!と驚かれると思います。ただ数文字打ち込んだだけだし、
いつでも消すことができる、こんなものに重さがあるはずはない、
ふつうはそう考えますよね。

 



ところが、もしもそうでないとしたら?  ここで2つの法則が
出てきます。一つはランダウアーの法則と呼ばれるもので。
簡単に言えば、「情報を消去するためには、必ず熱が発散する」
というものです。

1961年にIBM所属の情報処理研究者、ロルフ・ランダウアーにより
発表されましたが、その当時は、その重要性に気がついた人は
多くはありませんでした。しかし、この法則は2012年、
実験によって証明されることになります。たしかに正しい。

もちろん、この熱の値は、まったく問題にならない小さなものです。
そしてここで、有名なアインシュタインのF=mc2の式が登場します。
これは簡単に言えば、「質量はエネルギーに変換できる」という
ものです。核爆弾の理論もここから来ています。わずかな質量が
ひじょうに大きなエネルギーを生む。

 

ロルフ・ランダウアー



で、このことを逆に言えば、「エネルギーは質量に変換できる」
となります。ここで、情報を消すためには必ず熱が出るのだとしたら、
熱はエネルギーですので、情報は質量を持つということになるんです。

さて、ここでダークマターについて。これは宇宙の質量の27%程度を
占めていると考えられます。目に見えない、他の物質と何の反応も
起こさない物質のことです。これまでは、未発見の粒子ではないかと
考えられてきましたが、いつまでも発見されません。

最近、イギリス・ポーツマス大学の物理学者メルビン・ボプソン博士は、
「情報は物理的な実体を持っており、測定可能な質量がある」という
驚くべき仮説を提唱しました。

 

ダークマター発見



われわれが普段使っているスマートフォンやパソコンに保存されている
「デジタルデータ(情報)」は、ボプソン博士の計算によれば、
室温における情報の1ビットの重さは「3.19 × 10の-38乗キログラム」
なのだそうです、そしてこれが、ダークマターの正体なのではないかと。

うーん、これが本当だとしたらすごい話ですよねえ。たしかに情報は
眼に見えませんし、他の粒子などと反応することもないでしょう。
いくら探しても見つかることはなさそうです。

でも、これって本当なんでしょうか? ボプソン博士このことを確かめる
ために実験を計画しています。このようなものだそうです。
「金属の板(マイナスの電荷を持つ電子がたくさんある)に向かって、
プラスの電荷を持つ「陽電子(反物質)」のビームを撃ち込む。

 



電子と陽電子が衝突すると「対消滅」が起こり、両方の粒子が
消えてエネルギー(光子)に変わる。 この時、もし粒子が持っていた
「情報」が消去されれば、粒子の質量分のエネルギーに加えて、

情報が消えた分の「ほんのわずかな余分なエネルギー(赤外線)」が
放出されるはずだというのだ。博士はこの赤外線の波長を特定しており、
巨大な加速器がなくても実験は十分に可能だ」と語ります。

 



さて、これがはたしてうまくいくものでしょうか。もしも余分なエネルギー
が検出されたとして、それが情報由来のものであると確定することが
できるんでしょうか? 自分は疑問に思いますが、それでも
余分なエネルギーが検出されること自体、すごいことです。

さらに、博士はこうも言っています。「もしも情報に実体があり、
この宇宙を動かしているのだとしたら、われわれは超高性能のコンピュータで
動かされているシミュレーション世界にいる証拠なのではないか」と。
みなさんはどう思われますでしょうか?  正直言って、自分には
よくわかりません。続報を待ちたいと思います。では、今回はこのへんで。