今回はこういうお題でいきます。これから書いていく内容は、
物理学的に根拠のある話ではありません。ですから、題名に
「妄想」という言葉が入っています。そのつもりでお聞きください。
では、完全に間違っているかと、そうでもなく、これはAIと
長時間議論した内容なんです。でも、はっきり言ってAIも時間に
ついては何もわかってはいない。そのくらい難しいものなんですね。
さて、何からいきましょうか。まず、「時間の矢」ということから。
過去から未来に向かって時間が流れている。このことを矢に例えて
そのように言うわけですが、はたしてそれは本当に正しいのでしょうか。
はたして時間の矢はあるのか?

もしかしたら、時間を1次元と考えているのは地球人だけかもしれないんです。
どういうことかというと、「ブロック宇宙論」というのがあります。
これは相対性理論から考え出されたもので、この宇宙には、現在と
同じように、すでに未来も過去もあるとする考え方です。
例えば、地球から距離が10光年離れた惑星を考えてみてください。
その惑星の時間は10年前になっているはずですよね。
逆に、その惑星から地球を見ることができれば、やはり10年前に
なっている。つまり宇宙にはすでに過去も未来もある。
こういった考え方なんですね。
では、なぜわれわれ人間は(地球上の動物も)現在しか認識できない
のでしょうか。これは人間の脳がそうなっているから、という
考え方があるんです。どういうことでしょう?

われわれ人間の身体が一方向だからというのがその答えです。人間の
身体は、心臓のポンプで動かされて動脈を通って体の各部分に送られ、
また静脈を通って心臓に戻っていく。そのくり返しです。
また、脳内の神経を流れる電気信号も一方向ですね。複雑なつながりを
持っていますが、逆方向に流れるということはない。
そのために現在しか認識できないのだ、という考え方です。
しかし、宇宙には宇宙人がいて、人間とは完全に異なる体のつくりを
していたらどうでしょう。その宇宙人は、もしかしたら未来や過去も
眼の前にあるものとして現在と同じように
見ることができるのかもしれません。
過去・現在・未来を同時に見ることができるグリフィン

映画の話になりますが、『メン・イン・ブラック3』に未来のことを
見ることができる宇宙人が出てきていました。これは予言できるという
ことではなく、実際に見ることができる。もしかしたら、
そういうこともありえるのかもしれません。
次に時間の矢について考えてみましょう。時間には方向性があるので
しょうか。われわれにはあるように感じられますが、じつは
人間には時間の流れを感じる器官というのはないのです。
視力や聴力、触覚や味覚を感じる器官を持ってはいますが、時間を
計る器官というのはない。ただ、物事の変化を見て時間がたった
ことを推測しているだけなんです。
エントロピーは必ず増大する

うーん、例えば病院の点滴を考えてみましょう、ずっと見ていれば
少しずつ液の量が減っていきますよね。これと同じように、
物事の変化でしか時間というものをとらえることができない。
概日リズム(サーカディアンリズム)というものはありますが、
これは時間を計るものではなく、24時間の周期を感じるためのものです。
ですから、外界からの刺激によってズレていくことがあります。
正確な感覚器官ではないんですね。
われわれは液の減り具合で時間の経過を知る

では、時間に流れはないのかというと、時間の流れというよりも
エントロピーの流れがあるのだと思います。この宇宙は必ず
エントロピーが増大する方向に向かう。例えば、水に落とした
インクは必ず拡散して広がる方向に向かい、逆はありえない。
このエントロピーの流れを、われわれは時間が流れていると思って
しまっているだけなのかもしれないんです。さてさて、ということで
時間についての自分の妄想を書いてみました。何かSFのアイデアに
なりそうな内容ですよね。では、今回はこのへんで。

