今回はこういうお題でいきます。オカルト論ですね。さて、
テレポテーションとは、WIKIを参照すると「テレポーテーション、
テレポートとは、超能力の一種であり、物体を離れた空間に
転送したり、自分自身が離れた場所に瞬間的に移動したりする
現象および能力のことである。念力の一種と考えられている」
と出てきます。ただ、厳密に考えるといろいろ難しいんです。
まず、超能力だとして、2つの考えかたがあります。一つは、
ある人がその体のまま、何らかの理由で空間を跳びこえ、
離れた場所にまで到達する場合。

なんだ、それ以外にもあるのか? と思われるかもしれませんが、
これがあるんです。考えかたとしては、ある人がその場で
原子レベルで粉々に分解される。そして別の場所で、
そこにある元素を使ってまったく同じに再構成される。
脳内の記憶まで同じ。こういうことも考えられないわけでは
ありません。ただし、その場に人体を構成する希少元素が
すべてあるかどうかはわかりません。これは哲学の思考実験、
「スワンプマン」というものによく似ています。
また、超能力ではない、とする考えかたもあります。じゃあ
何なのかというと、これは魔法です。映画の『ハリー・ポッター』
に出てくるような、「姿現し」や「移動キー」が、何かの理由で
発動してしまった。あとまあ、宇宙人のしわざという説もあります。

もともと、魔法と超能力は、起きた現象だけを見れば区別が
つかないものなんですね。さて、テレポート現象は世界中で
報告されています。もちろん日本でもあります。
移動した距離も、数十mから数百km、中には国境を越えて
別の国にまで移動したケースも。これらはすべて嘘なんでしょうか。
そうかもしれません。しかし中には、自費でかなりの額を
かけて戻ってこなければいけなかった場合もあるんです。
さて、世界のどのケースを紹介しようかと考えたんですが、
ここでは、日本の、しかも江戸時代に起きたケースを書いて
いきたいと思います。当然、その頃にはテレポテーション
などという考えかたはありません。

『兎園小説』など、江戸の随筆集に載っていた話です。幕末の1810年
(文化7年)、江戸の浅草の南馬道で、銭湯帰りの若者が、空から
降ってきた男を目撃しました。男は気を失って倒れていましたが、
その姿は、ふんどしもつけない全裸で、ただ足袋だけをはいた姿。
体には傷もなく、もちろん血も出ていない。
役人が呼ばれます。男はしばらくして気がつき、自分は
「京都の油小路」から来た、安井御門跡に仕える伊藤安次郎である
と言います。身元をはっきりと述べたわけです。
その2日前、3人で京都の愛宕山に参詣に行った。そこで奇妙な
老僧に会い、面白いものを見せるからついてこいと言われ、
裏のほうについていくと、そこで記憶を失った。

で、気がついたら江戸で裸で道に倒れていたというわけです。
京都から江戸までは、急いでも2週間はかかります。それが
2日で着いてしまったわけですね。これは不思議です。
町役人は、男にその証拠があるかと尋ねますが、持ち物は
はいていた足袋しかありません。しかし、男がその足袋を買った
場所をいうと、たしかに京都の店のもので、その印もあったんです。
この話、みなさんはどう思いますか? もしも本当なら、
江戸時代からテレポテーションはあったということになります。
ただ、男が京都で消えた場所に注目してください。そう、
愛宕山と言えば天狗伝説で有名ですね。

もしかしたら男は、天狗のうちわによる突風で飛ばされてきたのかも
しれないんです。結局、よくわからないということで、男は
罪人溜まりに入れられ、その後の消息はわからないということです。
ただ、真相はどうでしょう。自分が推測するに、京都の男が
江戸の遊女屋に来たものの、何かの原因で店でモメて、
裸のまま2階から投げ落とされた・・・こんなところじゃないで
しょうか。みなさんはどう思われますか? では、このへんで。
