※ クリスマス・ストーリーです。

 

bigbossmanです。今回もまた、Kさんと話した内容です。ご存知の
ない方のために説明すると、Kさんは自分よりも10歳以上
歳上の実業家です。大都市で貸しビルなどを経営されておられます。
それとともに、幼少時から霊能があり、全国を飛び回って
霊障事件を解決されてるんですが、すべてボランティアであり、
交通費すら請求されたことはありません。自分が関わった事件に
ついては、このブログでもご紹介させていただいてます。
クリスマスイブの前日、つまり23日の日に大阪のホテルのバーで
お会いしました。そのときはクリスマスらしい飲み物ということで、
ちょっと奮発してピンクのシャンパンをいただいていました。
「ねえKさん。12月25日がイエス・キリストの誕生日じゃないって

本当ですか?」  「ああ、本当だよ。お前も知ってるだろうが、イエスは
聖母マリアによる処女懐胎だが、聖書にはいつ生まれたか、誕生日は
はっきり記されていないんだ」  「じゃあ、12月25日というのは
誰が決めたんです?」  「ローマ皇帝だと考えられている」
「どうして?」  「古代ローマでは、最初はキリスト教を迫害していたが、
4世紀頃、信者が増えたために国教化した。そこで、イエスの生誕を
祝うための日を12月25日に定めたんだが、その日というのは
もともとローマ暦の冬至の日、ここから長い冬に入るという日だったんだ。
だから本来はキリスト教とはとくに関係はない」  「なるほど、じゃあ
クリスマスプレゼントは?」  「これは聖書にも書かれているが、
東方の3博士、おそらくゾロアスター教の博士が、新しく夜空に

現れた星を追ってやってきた。そして家畜小屋に隠れてる幼時の
イエスを見つけ、聖者と認めて贈り物を授けた。没薬、乳香、黄金だな。
このことがクリスマスプレゼントの起源になったとされる」
「なるほど」  「ただ、そのプレゼントは無条件でもらえるわけじゃないんだ」
「というと?」  「西洋は契約社会だから、子どもも、1年間いい子で
過ごして、はじめてプレゼントをもらう権利を得られる」  「じゃあ、いい子で
なかった場合は?」  「そのときは、バッドプレゼントと言って、石炭や
ジャガイモなんかの、つまらないプレゼントをもらうことになる。でなければ、
サンタといっしょにやってきた、クランプスという角のある山賊みたいな姿の

やつに逆に袋に入れられて連れて行かれてしまう」  「それも嫌ですね」
「まあ、日本のナマハゲみたいなもんだろう。子どものいうことを

 

クランプス



きかせるための方便さ。昔はよく、悪い子は人さらいに連れて行かれるなんて
言ったものだ」  「ははあ、なるほど。西洋ではクリスマスストーリー
というものがありますね」  「ああ。イブからクリスマス当日を舞台にした
物語で、主に2つのテーマが話に出てくる。一つは自分の行いを悔い改めることで、
もう一つはそれに対して小さな奇跡が起きること」  「なるほど」  「小説だと、
ディッケンズのクリスマス・キャロルや、オー・ヘンリーの賢者の贈り物が
有名だな。他にもたくさんある。映画だとグレムリンとか、
意外なところではダイ・ハードのシリーズとか」  「そうか、ダイ・ハードは
イブの話ですもんね。でも、グレムリンに奇跡ってありましたっけ?」
「ああ、あるよ。あのグレムリンの騒動で、村で唯一、金貸しの婆さんだけが
亡くなって、ペルター一家は借金を返さなくてもよくなっただろ」

「ああ、そうでした。でも、人が死ぬのも奇跡に入るんですか?」
「そうだ。キリスト教は怖いもんで、ある意味人の命なんか神の御心のままだから」
「なるほど。ところで、実際にクリスマスに起きた怖い話ってあるんですか?」
「うーん、ないこともないな」  「それ、聞かせてくださいよ。興味あります」
「まあいいけど・・・あるところに20代後半の夫婦がいた」  「で?」
「その夫婦は昔から、結婚記念日や相手の誕生日、クリスマスなどに
プレゼントを交換することにしていた」  「へえ、マメな話ですね」
「ところがそのとき、たまたま夫婦ゲンカの最中だったんだ。それも物を
投げ合うような大ゲンカ。でな、奥さんも働いてたんだが、会社の帰り、
何かプレゼントを買っていかなくちゃいけないが、まともなものを買うのは
シャクだ。それで、旦那さんが最近、頭頂部が薄くなって気にしていることを

思いついた」  「へえ。あ、わかった。養毛剤を買ったんでしょう」
「残念、不正解。買ったのはきゅうりを10本ほどだそうだ」  「きゅうり?」
「旦那がカッパに似てきたって言いたかったんだろう。わざわざ10本の
キュウリをラッピングして、一本ずつリボンをつけた。で、旦那の帰りを
待ったんだな」  「それを渡されて旦那は怒ったでしょう」  「それが違った。
すごく喜んで、俺はカッパだからこれが一番嬉しい、と言ったそうだ。
そしてきゅうりにかじりついて、そのままバリバリと食った」  「ええ! 本当に
カッパだったんですか?」  「まさか、冗談に合わせたんだろう」  「ですよね。
あ、ところで、旦那のほうの贈り物って何だったんですか?」  「何だと思う?」 
「わかりませんよ」  「それがな、包丁だったんだと」  「え、どういう意味です」 
「包丁は鬼ババが使うものだろ」  「あっ!  でもそれだと悔い改める部分は

 

ないし、ケンカはますますひどくなったんじゃないですか?」  

「だろうな。こりゃ奇跡は起きそうもないね」