サイクリック宇宙論のイメージ
今回はこういうお題でいきます。宇宙論と言うか、宇宙の成り立ちに
ついての考え方ですね。どれも証拠があって検証されているものは
ありません。これらには、親和性があるものと、そうでないものがあります。
・サイクリック宇宙論ー特異点問題を回避するために考えられた理論です。
この宇宙は特異点から突然始まったのではなく、いったん極小まで
縮んでからまた再び爆発的に拡大したとする説です。
つまり、宇宙は収縮と膨張を何度もくり返している。この理論はたしかに
特異点問題を回避できますが、もしも宇宙が続いた状態で何度もくり返されて
いるとすれば、エントロピーはどんどん積み上がっていくことになります。

・ブロック宇宙論ー相対性理論からきた理論ですね。この宇宙には
すでに未来も現在も過去も、同じように存在しているとする理論です。
例えば、距離が1光年離れた場所では、1年前の過去になっているわけで、
同様に、未来もまたこの宇宙にある。ただしわれわれ人間には現時点では
それを見ることはできない。で、この理論はあとに述べる
ホログラフィック原理とひじょうに親和性が高いんです。
・ホログラフィック原理ー宇宙が膨張していく果てには、2次元の情報で
この宇宙の過去ー現在ー未来がすべて記録されていて、
われわれが現実と思っているものは、それが投影されただけ、
われわれの体を構成する素粒子も2D情報の投影

という理論です。新宿駅の広告の猫のようなもの、というわけです。
この理論はブラックホールに落ちた情報の保存問題から派生しました。
そして超弦理論で計算された結果なんです。
・無境界仮説ーこれは、故ホーキング博士の考えた理論で、やはり
特異点問題を回避するために考えられました。この場合、宇宙は虚数の
時間から始まったと説明されるわけですが、虚数の時間なんて
実際にあるものでしょうか?
無境界仮説

・ループ量子重力理論ーこの宇宙は、最小の時間と最小の空間によって
編み込まれていて、それが刻々変化していくという理論です。
それぞれ、プランク時間、プランク長さと言います。これより小さいものは、
何もないか、もしあるとしても人類には観測できません。
ループ量子重力理論

・超弦理論ー超ひも理論とも言います。前述のプランク長さ以下は、
じつは振動するひもになっていて。そこから重力も発生しているとする
理論です。そしてこの宇宙は時間1次元、空間9次元から成り立っている。
・エピキュロティック宇宙論ー超弦理論をさらに進めたもので、
この宇宙の外側には、巨大な2枚の向き合った膜があり、その衝突によって
宇宙ができたとするものです。そしてその衝突が特異点。

・エリック・ヴァーリンデの理論ー重力が基本的な力ではなく、
熱力学的な現象であると主張する理論。この場合の熱は情報と同義と
考えられます。つまり情報が宇宙を動かしている。
・人間原理ー物理的というよりも、かなり哲学的な内容です。一言で
説明すれば、「宇宙が人間に適しているのは、そうでなければ人間は
宇宙を観測し得ないから」というもの。
・参加型宇宙論ー人間が宇宙を観測して、その範囲を広げていくたびに
宇宙ができあがっていく。つまり人間の意識こそが宇宙をつくる
原動力になっているという理論です。
マルチバースのイメージ

・マルチバース理論ーマルチバースにはいくつか種類があるんですが、
ここでは、子宇宙、孫宇宙ができる理論についてふれます。宇宙は
風船をふくらませたようなもので、薄い部分方からはイボのように
ひょっと子宇宙が飛び出すのではないかという理論。
・多世界解釈ー昔からある理論で、シュレディンガーの猫問題を説明
するために考え出されました。何か選択をしようとするとき、
Aの選択をした世界とBの選択をした世界に宇宙が枝分かれする。
・・・ということで、これ以外にもまだまだあるんですが、今回はこのへんで。

