今回はこういうお題でいきます。シミュレーション仮説というのは、
映画『マトリックス』のように、この宇宙は仮想世界であり、
住人はたんなるデータ、外側から誰かに操られている
のではないかという仮説です。

もしそういう世界を描くとすれば、どうしてもSFになってしまいます。
さて、この場合、まず主人公がどうやってこの世界がシミュレーションだと
気づくのかという部分から始まるでしょう。

こういうストーリーはどうでしょうか。主人公は日本人の細菌学者です。
彼はボランティアでアフリカの某国に行きます。現地で
新しいウイルス性の疫病が流行っていたためです。

 



彼はアフリカで原因のウイルスを特定しますが、顕微鏡で見た
その形に見覚えがあった。じつは彼はアマチュアの天文学ファンで、
夜空を望遠鏡で眺める習慣がありました。

そしてウイルスの形は、ある星座をつなげた形とそっくりだったんです。
彼は最初は偶然だろうと考えましたが、その2つをコンピュータに
取り込んで重ねてみるとピッタリと一致しました。

1mmのズレもありません。こんな偶然はありえない。そして彼が
考えに考えてたどりついた結論は「この宇宙は誰かの手によって
シミュレートされたものだ」ということでした。

 



彼はそのことを学会に発表しようとしますが、さまざまな形で
邪魔が入ります。誰かが意図的に邪魔しているというより、運命自体が
彼に発表をさせたがってないと思えるような出来事が。

さらには、彼のまわりで事故が起きるようになり、命の危険さえ覚えます。
しかし、誰かが彼の命を狙っているわけではない。『ファイナル・
デスティネーション』みたいな感じなんです。

そこで彼は、まず人が訪れることはないと思える日本の山奥に、
小屋を建てて住み着きます。そして他にも この世がシミュレーションである
という証拠がないかを探し始める。

 



そして・・・そんな彼にひそかに接触してくる集団があった。その集団は
「悪魔」と名のり、彼に「自分たちはこの世界がシミュレートされていると
気がついた者の集団だ」と告げます。

そのメンバーの言葉によれば、世界各地の遺跡や当時としては超越的な
技術は外部世界からもたらされていたことを知ります。
そして外部の住人は神とも宇宙人とも呼ばれた。

やがて彼はその「悪魔」集団の一員となり、研究所に入ってシミュレーションを
つくっている外部世界との連絡方法を探り始めます。このあたりは書くのが
難しそうですが、どうにかして外部世界を覗き見る方法を開発する。

 



情報コードの形で電気回路に入り外部世界をハッキングする。そしてそこで
得た結論は、外部世界ではこの世界を何かの研究のために
シミュレートしている。そしてやっと突き止めた研究の目標は、

「なぜ、世界には争いが起きてしまうのか」というものでした。そこで
「悪魔」のメンバーは自分たちでもシミュレートであるこの世界で、
さらに量子コンピュータをネットワークさせてシミュレート世界を作り上げる。

そして外部よりも先に「なぜ争いは起きるのか」という疑問の答えを出します。
それは・・・「神の概念があるから」というものでした。
そしてこの結論を主人公は外部世界になんとかして伝えようとします。

 



「あなたたちはわれわれに神など与えなければよかったのだ!」その瞬間、
外部世界に衝撃が起きたように感じました。外部世界は通信を遮断し、
やがて、われわれの世界はあちこちから壊れ始めていく・・・

と、こういうストーリを考えたんですが、やはり『マトリックス』の
内容に似てしまいましたね。さらに、これを書くにはかなりの字数が
必要なようです。原稿用紙4~600枚くらいになるでしょうか。
では、今回はこのへんで。