今回はこういうお題でいきます。ただ、自分は物理学が専門では
ないため、おそらくいろいろな間違いがあるかと思います。
もし大きく間違えていることがあれば、コメントで指摘して
いただければ幸いです。

さて、この問いに対して、まず最初に考えなければいけないことがあるでしょう。
それは反重力の範囲です。反重力現象は宇宙全体で起きるのか、
それともある限られた地点だけの現象になるのか、ということです。

で、自分が考えるのは、宇宙全体で反重力が起きるようにするのは
無理なんじゃないかということです。一般相対性理論によれば、
この宇宙は平坦ではなく、あちこちゆがんだ構造になっているとされています。

 



どういうことかというと、重い物質がある場合、その空間はゴムの膜に
鉄球の重りを置いたようにへこむことになっています。みなさんも

そういう実験をテレビなどで見たことがあるんじゃないでしょうか。

この間、ブラックホールシャドウの画像が撮影されましたが、
ブラックホールは空間に空いた穴のように考えられています。
ですから、宇宙全体で反重力現象を起こすと、なにもかもがメチャクチャに
なってしまうでしょうね。

では、一定の限られた空間だけを反重力にすると考えましょう。
そうするとどうなるか? リンゴがもし木の枝から離れたとしても、
下に落ちずにその場にとどまっていることになるのか?

 



それとも、リンゴはポーンと上方に飛び上がっていくのか?
リンゴの形を保てずにバラバラになってしまうのか? なんともわかりません。

これは反重力という言葉がとてもあいまいな概念だからなんですね。

同様に、もし人間が反重力空間に入れられたとして、人間の形を保って
生きていられるのかどうかもよくわからないんです。
われわれの体はつねに地球の引力(重力)の影響を受けています。
それがもしなくなればどうなるかはわかりません。

ここまでのことをまとめると、
反重力という言葉そのものがきわめてあいまいであり、現状では
物理学というよりSFで使われるべきものと言ってよいだろう
ということです。

 



さて、反物質というものがありますよね。ある物質とくらべて、質量とスピンが
同じで、構成する素粒子の電荷などが全く逆の性質を持つ反粒子によって
組成される物質。例えば、電子はマイナスの電荷を持つが、
反電子(陽電子)はプラスの電荷を持つ。中性子と反中性子は電荷を持たないが、
中性子はクォーク、反中性子は反クォークから構成されているというものです。

では、反物質は反重力を持つのか? これがどうやらそうではないようなんです。
つい最近の2023年、通常の物質と同様に、反物質も重力によって
落下することが国際研究グループによって確認され、この研究により
反重力というものは物理的に存在しないことが証明できたとされています。

たとえ反物質であっても宇宙全体の重力の影響から逃れることは
できないんですね。反重力は夢のエネルギーですが、どうやら
この宇宙には存在しないようなんです。

 



ここからはSFで出てきたアイデアを2つほど紹介します。
まずは重力の遮断。最も簡単な形は、ある2つの物質の間に板のようなものを
置いて、その間の重力(引きつけ合う力)が働かないようにする。
例えば自動車の底にこの板をはりつければ、つねに宙に浮いていることができる。

斥力そのものをつくり出すということも考えられます。ある板は、その上に
あるものに対して、つねに遠ざけようとする力を出す。
ですから、上と似ていますが、この板を自動車の底に張りつければ、
ホバークラフトのように浮き上がることができる。

 



さてさて、ということで反重力について考えてみました。
現在までのところ、反重力の存在を完全に示すような実験結果はありません。
(カシミール効果などはあります)

反重力を想定するためには、マイナスの質量などを仮定しなければ
ならなくなります。ですから、反重力はできないと言ってもさしつかえない
ような気がしますが、それも夢のない話なんですよね。
では、今回はこのへんで。