bigbossmanです。今回は典型的な霊障の話をします。最近、国交省
から、不動産取り引きにおける告知義務についてのガイドラインが
出ましたよね。それによると、アパートなどの賃貸物件と一軒家で
違いがあるんですね。どちらも共通して、告知しなければいけないのは、
他殺、自殺などによる死亡。病死等でも長期間発見されず、特殊清掃が
必要だった場合です。また、マンションなどの場合は部屋だけでなく、
ホールやエレベーターなどの共用部分も含みます。ここまでは同じですが、
違いがあるのはその期間で、賃貸アパート等は3年間となっていますが、
一軒家の場合はずっとなんですね。ただ、告知がないから安心かというと、
これがそうでもない。今回はそんなお話です。あと、日本だと一軒家の
中古物件って嫌われますよね。安くてもなかなか買い手がつかないことが
多い。こないだ、野球の大谷選手が、買ったばかりの自宅を、
まだ住んでいないのに売却したことが報道されていましたが、
アメリカではああいうケースは珍しくないんです。家を家具付きの
中古で買うことが多い。アメリカ製の家ものホラー映画って、
その手の中古の家に家族そろって引っ越してくるところから始まる
ものが多いんです。これは自分の知り合いの北畠さんという人のお話です。
北畠さんのご主人は42歳、奥さんは36歳で、子どもはいません。
北畠さんは大阪でITの会社に勤めてたんですが、コロナ騒ぎもあって
経営が悪くなって解雇されたんです。それで、いい再就職先も見つから
ないので郷里の東北某県に帰ったんです。実家はかなり大規模な
果樹園を営んでいて、その手伝いをするつもりだったそうです。
ただ、実家には長男一家がいて、一緒に住むには手ぜまなので、
中古の一軒家を格安で手に入れたそうです。庭付きでまだ新しい感じ
なんですが、数百万の値段だったそうです。東北各県は過疎化が進んで、
買い手がつかない空き家が増えてるんですよね。それと、これは
話の内容と関係があるんですが、北畠さん夫妻は子どもがほしいと
考えていて、不妊治療を大阪にいたときから続けていたんです。
それを転居先でも継続してました。でね、転居して1ヶ月は何事もなく
過ぎ、仕事にもすぐに慣れました。大阪ではパソコンを打ってるだけの
仕事だったので、自然相手に働くのが新鮮で面白かったそうです。
奥さんのほうは当面は仕事をしていませんでしたが、地元のスーパーで
パートに出るようになりました。ですが、1日4時間だけだったので、
一人家でヒマな時間が多い。そこで、少しずつ庭いじりをするようになって、
花の種を買ってきて植えたりしていたんですが、それも新鮮で楽しかった
そうです。で、ある日の午後5時ころだったそうです。季節は夏で
庭で花壇に水やりをしていました。水やりって日中はよくないんですね。
夏だと地面の中で、かけた水が熱くなってしまい、かえって植物の成長に
差し障る。それでいつもそのあたりの時間に水やりをしていた。そしたら、
庭の生け垣のすぐ外、直径20cmくらいのクヌギの木があって、その
ちょうど目の高さくらいのところで白い大きなものがひらひら動いてるのに
気がついた。かなりの大きさです。北畠さんは最初は白い蛾だと思った
んですが、それにしてはばかに大きい。怖いなあと思いながら近づいて
みると、それ、人間の手だったんだそうです。
か細い、女性のものと思われる手の、手首より先がひらひらと招くような
感じで動いている。自分の目で見たものが信じられず、大きな声で
悲鳴を上げたんですが、もう一度見ると消えていました。そのときは、
何かの錯覚か幻覚だろうと思ったんですが、気味が悪くてしかたなかった
そうです。2度めは株で植えた庭の紫陽花を切っていたときです。
青い色で、花を何本か切って家の中に飾ろうとしていた。そしたら
葉の上にかなりでかいイモムシがいる。わあ気持ち悪い。それで手に持って
いたハサミで地面に落とそうとしたんですが、正面に回ってみると人間の顔を
していたんだそうです。ちょうどテレビの機関車トーマスみたいな感じ。
その時はご主人も家にいたので、大きな声でご主人を呼んだんですが、
出てきたときにはそのイモムシはいなくなっていたそうです。
こんなことがあって、北畠さんは庭に出るのが何だか怖くなりました。
でも、毎日の水やりと剪定だけはしていたんだそうです。
それから1週間ほどたって、北畠さんは夢を見たそうです。暗い穴の中のような
ところにいて、せまくて息苦しい。必死でもがいていると目が覚めたんですが、
そのときに「え?」と驚いたんです。真っ暗な庭にパジャマ姿で
立っていたんです。あのイモムシを見た紫陽花の株の手前です。
もう怖くてたまらず、ほうほうの体で家に逃げ戻ったんですが、ご主人は
ぐっすりと寝ていまいした。そういうことが続いて、しかもだんだん頻度が
高くなっている。ひどいときには1週間に3度も真夜中に庭で目覚めたんです。
これ、まず夢遊病を疑いますよね。そこで心療内科に行って薬をもらったん
ですが、一向に症状はよくならなかったんです。で、夢遊病から覚めたとき、
いつも、ものすごく切ないような、もどかしいような気分で、心臓の動機が
激しかったんだそうです。それと、ご主人が目覚めているときには
この症状は起こらず、眠っているときだけに起きる。それと、夜中に
目覚める場所はいつもいっしょで、あの紫陽花の茂みの前。で、これは
ただの病気じゃないんじゃないかってことで、自分に連絡が来たんです。
そのときは霊能者のKさんは沖縄にいたので、自分だけでなんとかできるのか、
危ぶみながらも東北まで行ったんです。でね、お二人から話を伺って、
やはり怪しいのはその場所ですよね。ですから、スコップで紫陽花の手前を
掘ってみたんです。土は柔らかかったです。で、1m近く掘るとスコップの
先が固いものにあたった。それ、ガラス瓶だったんですよ。梅酒を作るような
大きな青色のガラス瓶。で、掘り出して土を落とすと、中に何か入ってる。
それ、赤ちゃんだったんですけど、ぐちゃぐちゃに腐敗してて男か女かも
わかりませんでした。もちろん警察に届けました。警察では前の住人を調べて
事情がわかったんです。前に住んでたのは50代の夫婦と、まだ若い娘。
高校生の年代ですが、学校には行ってなかったそうです。
で、警察はその家族の行方を探したんですが、奥さんのほうはすでに
亡くなっていました。旦那さんのほうは大阪の日雇い現場で見つかって、
警察が事情を聞いたところ、その赤ちゃん、娘が自分の部屋で産み落として
死体の状態でクローゼットにずっと隠していたんだそうです。父親が
誰かは不明。しかたなく赤ちゃんの死体を瓶に入れて庭深く埋めた。
それから娘は家を出ていってしまい、消息は不明。夫婦のほうも別れて、
旦那は大阪に出たんですが、奥さんは岡山の実家に戻ってほどなく病死。
こういう話だったんです。怖いと思いませんか? 不動産屋から告知が
なくても、中古の家って過去に何が起きているかわからないんです。
自分は北畠さん御夫婦に、神社にその場所のお祓いをしてもらうことを
勧めたんです。それと赤ちゃんの供養。こちらはお寺さんです。
ずいぶん費用はかかったようですが、これをやってから北畠さんの
夢遊病はすっかり治ったんです。引っ越しも考えたようですが、自分は、
今回の出来事でこの家は縁起のいい場所に変わったんじゃないか、
そういうふうに言ったんです。そのときにはおかしな気も感じませんでしたし。
で、それから3ヶ月して、北畠さん夫妻に赤ちゃんができたんです。
でもこれは、家のせいというより、不妊治療の成果が出たのだと考えたほうが
いいかもしれません。まあ、こんな話です。Kさんなしに解決できてよかった。
