キャプチャ

今回はこういうお題でいきます。壮大なテーマですね。
さて、英語で宇宙を表す言葉はいくつかあります。
space、universe、cosmos などですが、これらはどう意味が
違うんでしょうか? 自分がアメリカにいたとき、

宇宙を表す言葉としては、spaceという単語を一番よく
耳にしました。トランプ大統領のときに新しく発足した
アメリカ宇宙軍は「U.S. Space Force」ですし、
向こうのSF小説でも、space の語が多く使われています。

英英辞典を引いてみると、space はそもそも空間という
意味ですよね。この場合は、「大気圏外の宇宙空間」という
ことのようです。次に、universe ですが、「地球を含む
すべての宇宙」という意味。

『メン・イン・ブラック』の宇宙人たち


cosmos は、「秩序ある調和のとれた宇宙」つまり、
たんなる場所を表す言葉ではなく、秩序や調和といった
その状態をも意味内容に含んでいるみたいです。
うーん、難しいですね。では、日本で宇宙という語が
使われるようになったのはいつからか?

もともと中国には宇宙という言葉が古くからありました。
宇は天を表し、宙は最初は地を表していましたが、
だんだんに過去や未来といった時間を、その意味に含むように
なります。でも、この語は日本ではあまり使われませんでした。

『幼年期の終わり』
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自分は大学で歴史を勉強したので、古典書はわりと読んでるん
ですが、宇宙という語を目にすることはほとんどありません。
では、なんと言っていたかというと・・・そうですね、
一番近いのが「此岸(この世)」という語でしょうか。
あるいは仏教用語の「三千世界」とか。

現在使われている意味での宇宙という語は、明治時代に
universeの訳語として使われるようになったようです。
英和辞典をつくるときに、中国の言葉である宇宙をもってきた
んですね。これにより、日本人は天文学や宇宙論を
学びやすくなりました。あ、余談が長くなってしまいました。

火星の人面岩
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さて、宇宙のオカルトといっても さまざまあります。        
まず、太陽系内のオカルト。月には宇宙人の秘密基地があり、
アポロの宇宙飛行士たちに接触してきたとか。
あるいは火星の人面岩などもそうですね。

火星は昔は今よりも厚い大気や水があり、文明が栄えていたが、
大規模な環境変化が起き、文明は崩壊して人が住めなくなり、
その痕跡だけが今も残っている・・・といった話です。
アメリカには、NASAが出してきた衛星写真を分析して
そういうのを見つけ出すオカルト研究家が何人もいます。

あと、前に少し書いたんですが、「太陽常温説」というもの。
この始まりは、アメリカのコンタクティ、ジョージ・アダムスキー氏
からで、彼は最初、水星人と接触したと発表し、水星は太陽に
近く、熱くて生物は生息できないと反論されたことから、
苦しまぎれにひねり出したものです。太陽はけっして熱くはなく、

ウルトラの星
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そのすぐ近くでも26℃くらいだ・・・まあ、そんなわけが
ないことは数々の証拠で証明されてるんですが、この太陽常温説が
日本で「天波」という話に変化します。詳しい説明はしませんが、
太陽からの波動が地球の近くまできて熱に変化する。ここから数々の
波動効果を持つとされるオカルト商品が生み出されていきます。

さて、太陽系外のオカルトというと、陰謀論と結びついて
主張されることが多いんです。遠い宇宙の惑星から、
すでに宇宙人は地球に来ていて、歴代のアメリカ大統領と接触し、
政治的なアドバイスを与えてるとかなんとか。

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この手の話は日本にもあります。ただしフィクションですが。
テレビ番組の「ウルトラマン」がそうですよね。
M78星雲からやってきたウルトラマンは、自分の不注意で
科学特捜隊のハヤタ隊員を死なせてしまい、彼に自分の命を
わけ与えて地球の平和を守るために戦うことを決意・・・

あとはそうですね。一時期、outer spece(外宇宙)に対し、
inner space(内宇宙)という概念が流行したことがありました。
宇宙は神秘で驚異的だが、それと同じように人間の精神世界も
奥深いものであり、内宇宙と呼んでいい。



内宇宙に含まれるオカルトとしては、ESP実験、臨死体験、輪廻、
サイコダイブなどがあります。アメリカのSF作家でニューウェーブ
運動の旗手であった J・G・バラードは、「SFは外宇宙より
内宇宙をめざすべきだ」と発言しています。

さてさて、まとまらない内容になってしまいました。宇宙論は
めざましく進展したものの、宇宙についてはまだまだわからないこと
だらけ。ダークマターやダークエネルギー、一つわかったことが
あれば、その何倍もわからないことが増えていくという具合です。
では、今回はこのへんで。