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さて、今回はこういうお題でいきます。オカルト好きな
みなさんなら、ダウジングはご存知でしょう。例によってWiki
を引いてみると「地下水や貴金属の鉱脈など隠れた物を、
棒や振り子などの装置の動きによって発見できるとする手法。

ダウジングで用いられる用具にはペンデュラム・ダウジング
(振り子)、ロッド・ダウジング(L字形・Y字形の棒)など
の種類がある」と出てきます。ダウジングは古代から
ヨーロッパを中心に行われてきましたが、科学ではなく、
占いの一種としてです。

おそらく初期の頃は、水脈を探すためだったでしょう。
井戸を掘って水を得られるかどうかは、生存に直結します。
それが、青銅器、鉄器時代になり、金属の鉱脈探しにも
使われるようになった。また、ダウジング棒も、木の枝から
金属の棒へと材質が変化してきています。

古代のダウジングは3つまたの木の枝を使った
か

自分は占星術をやるんですが、もちろんこれも占いなので、
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の言葉があるとおり、
絶対にあたるなどということはありませんし、そのことは
依頼者の方に 始めからお断りしておいてます。

で、鉱脈、水脈探しでも、あてどなくほっつき歩いて
掘ってみるより、何らかの指針があったほうが探しやすいだろう。
まあ、そんな程度と考えればいいかと思います。
18世紀ころから、科学者がダウジングに興味を持つようになり、

ロッド・ダウジング


実験による検証も行われましたが、結果ははかばかしいものでは
ありませんでした。この頃のダウジングは、L字型の鉄の棒を
両手に持って歩きまわり、地下に何かがあった場合、
棒の先端が近寄ってくっつく。科学者たちはこれを、

筋肉の不随意運動の結果と考えました。五円玉の穴に糸を通し
指でつまんで下げていると、だんだん五円玉が揺れたり
回ったりしますが、それと同じものと考えられたんですね。
まあ、自分もそれが正解だと思います。

また、ダウジングは疑似医療にも使われました。2本の
種類の異なる金属の棒を術師が持って、患部に当てることで
症状が軽減する。これは液体電池の応用なのかもしれませんが、
ブラセボ以上の効果はないと思われます。そしてこの手の
治療は、日本では「波動」という概念と結びついていきます。

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日本では、1973年(昭和48年)武蔵村山市の      
水道担当部署で、ダウジングによって地下の水道管を探している
という記事が新聞に出て、論議になりました。1973年は
日本のオカルトブームの最盛期です。

税金をそんな馬鹿げたことに使っているのか、ということですが、
水道局では、特定職員の個人的な行為と説明しています。
あとそうですね、以前、アメリカの聖書原理主義者である
自称考古学者で、映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの
モデルの一人とも言われるロン・ワイアットについての

ロン・ワイアットと方舟の錨?


記事を書いたことがありますが、この人が、
アララット山付近の「ノアの方舟」地形を探索し、
地下の内部構造を明らかにしたという話がありましたが、
本人は地中レーダー調査をしたと言っているものの、じつは
ダウジングではなかったかという強い疑惑が持たれてるんです。

では、現在、ダウジングはどうなったかというと、イギリス
なんかでは熱心な信奉者がいるものの、だんだんに
廃れてきています。この理由はおわかりでしょう。
安価で小型の金属探知機が開発されたためです。

ペンデュラム・ダウジング


安いものであれば、5千円以下で買えますから。
ヨーロッパは歴史の宝庫で、あちこちに遺跡があり、貴重な
遺物が埋まってるんですが、ダウジングでいくら探しても
お宝を見つけられなかった人が、道具を金属探知機に

変えたとたんに見つけたなんて話も出てきています。
そのため、最近のダウジングはスピリチュアル的な精神世界と
結びついてきてるんですね。金鉱などを見つけるのではなく、
自分の心の中を探る道具というわけです。もともと実用技能
であったダウジングが、スピリチュアルのツールになった。

アマゾンで買える金属探知機
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この場合は、ペンデュラムという先に尖った重りのついた鎖が
使われることが多く、金属探知機より高価だったりします。
またこれは、パワーストーンとも結びついて、
いろんな商品が開発されています。

さてさて、ということで、ダウジングについて見てきましたが、
自分はこれを全否定するつもりはありません。
上記したペンデュラムなどを用いたものは、自分の精神状態に
よって揺れが大きくなったり、揺れ方が変化するなどのことは

あるんじゃないかと思います。では、今回はこのへんで。