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今回はこういうお題でいきます。このところ毎日暑いので、たった今
思いついたものです。ですから、何が書けるかわかりませんし、
話があっちこっちに飛ぶことになると思います。
まず、氷というのは固体の状態にある水のことですよね。

また、水以外の二酸化炭素などが固体化してるものも氷(ドライアイス)
と呼ぶことがありますが、あまり一般的ではありません。
氷は基本的に無色透明で、みなさんが目にする氷が白っぽく見えるのは、
製氷過程で空気が入り込んでしまっていることが多いからです。

水が氷になると体積が増えます。同じ重さで体積が増えるということは、
その分比重が小さくなるわけで、氷は水に浮きます。
氷山がそうですね。また、清涼飲料水やカクテルに入れる氷は、
その飲み物の比重しだいで、浮いたり沈んだりします。

タイタニック号が衝突した氷山
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さて、ミステリーのほうでは、見えない凶器というテーマがあります。
明らかに人が密室で刺殺されているのに、室内には凶器がない。
氷の短剣が凶器として使用され、溶けてしまったわけです。
ただ、探偵小説の黎明期にはそれで通用したかもしれませんが、
現在の法医学では、血液に混じった水の量でバレてしまうかもしれません。

このバリエーションはいろいろ考えられていて、劇画ですが、
「ゴルゴ13」シリーズの『モスクワ・プラトーン』という話では、
西側に亡命しようとする女性を、KGBからの依頼でゴルゴが狙撃しますが、
絶対に証拠を残さないため、女性の体液を凍らせた弾丸を使うんですね。

『氷上の砦』という話もあり、これはアイスホッケーの名キーパーを
引退に追い込むため、ゴルゴが超人的狙撃技術で、
氷の弾丸を使って高速で飛んでいるパックを撃ち、軌道を変えさせます。
この他、ゴルゴには塩でできた弾丸なんかもあった気がします。

『氷上の砦』
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あと、これは氷そのものではないんですが、奇妙な味短編の名手、
ロアルド・ダールに『おとなしい凶器』という作品があり、夫から一方的に
別れ話を出された妻が、衝動的に、カチカチに凍った子羊の腿肉で
夫を殴り殺してしまうんです。で、自分が発見者を装って通報し、

自宅に来て凶器を探している刑事たちに、解凍した肉の料理をふるまう。
さすがに日本の警察官は、職務中に被害者から出されたものを食べたりは
しないはずですが、昔のイギリスの警官は食べちゃうんでしょうかね。
「凶器さえ見つかれば事件解決につながるんだがなあ」と言いながら、
肉をぱくついている結末が皮肉でした。



それから、ホラーですが、じつは氷に関係したものって少ないんです。
舞台が南極になってるものとかならあるんですが・・・と考えて、
アンデルセンの『氷姫』を思い出しました。これは有名な
『雪の女王』と違って、アンデルセン作品の中ではマイナーですが、
救いの見いだせない、なかなか怖い話です。

ルーデイという男の子が赤ちゃんのとき、母親と氷の谷に落ちてしまう。
そこへ、村人から恐れられている妖精?の氷姫が現れ、
「なんてかわいい子」とルーデイにキスをし、母親は亡くなりますが、
奇跡的に助かる。孤児となったルーデイは猟師を生業とし、
立派な青年に成長し、金持ちの娘パペッティと結婚することになります。

『氷姫』
sderty (3)

その結婚式の日にふたたび氷姫が現れ、自分への愛を求めます。ですが、
パペッティを愛するルーデイの心は動かない。氷姫はルーデイに2度めの
キスをし、ルーデイは死んで、永遠に氷姫のものになってしまうんですね。
愛の力で魔法が溶ける『雪の女王』とは対照的なラストでした。

子どもが読むにはショッキングな結末だと思うんですが、舞台になった
アルプス地方には、実際にこういう伝説があるのかもしれません。
それと、アンデルセンは『人魚姫』 『マッチ売りの少女』などにしても、
必ずしもハッピーエンドを書こうとはしてないですよね。

テレビドラマだと、「怪奇大作戦」シリーズに『氷の死刑台』というのが
あって、自分はビデオで見ました。会社に行きたくないサラリーマンが、
1日だけ冒険しようという科学者たちの誘いに乗って、
だまされて冷凍人間にされてしまう。冷凍人間は7年後に目覚め
自分の家に帰るも、そこには違う家族が住んでいる・・・

『氷の死刑台』
sderty (2)

このシリーズの中では安直なストーリーかなと思いましたが、
もしかしたら、現代社会の冷たさを「冷凍人間」が象徴しているのかも
しれません。冷凍人間はラストで、SRIが新開発したサンビームで
燃やされてしまいます。でも、この人、
自分に人体実験をした科学者を殺しただけなんですよね。

映画だと、やはり、南極が舞台になっている『遊星からの物体X』
でしょうか。あと、南極の地下には巨大建造物があるという
伝説を利用した『エイリアンVSプレデター』とか。B級ですが、
冒頭で氷に覆われたソ連の宇宙船を発見する『Xーコンタクト』なんかも、
氷が印象的な作品でした。

グーグルアースがとらえた南極の奇妙な地形


さてさて、ということで、氷に関係したフィクション作品を見てきましたが、
案の定、まとまらない記事になってしまいました。
少しは涼しくなったでしょうか。冷たいもののとりすぎで
お腹を壊さないよう注意してください。では、今回はこのへんで。

sderty (1)