自分はこのブログの記事を書く場合、3つの事項を取り混ぜて書くことが
多いです。取り上げる内容が2つだと、これは単純であまり

面白くないですし、4つだと複雑になってしまうからです。
ごく短い時間でブログを書いている自分には、3つくらいがちょうどいい。

そこで今回の3題は、夢を中心テーマとして、
「エリアス・ハウ」  「無意識」  「ビートルズ」です。
エリアス・ハウとは誰なのか、ご存じない方も多いでしょう。
この人物と夢(無意識)には有名な話がありますが、
ビートルズはあまり関係がありそうにないですね。

3題話では、こういった場違いに思えるものを、一つだけ
混ぜておくのもテクニックではあります。エリアス・ハウはアメリカ人で、
ミシンの開発者として欧米では有名な人です。
ただしこの当時、ミシンは多くの者の手によって争うように開発されており、
ハウはその中でも特に使い勝手のよい物を作ったということです。

 

エリアス・ハウ



エジソンの発明も、電球にしても蓄音機にしても、ほとんどが
そんな感じですよね。多くのライバルが同じものを研究していたという。
伝記にはもちろん書かれませんが、エジソンはそれらのライバルに
イジワルをして蹴落とすこともあったようです。

さて、エリアス・ハウはミシンの発明・改良にあたり、
うまく針を返す方法をずっと考え続けていました。
そしてこんな夢を見たのです。

夢のなかでハウは、ある国の王に、
24時間以内にミシンを作らないと死刑だと言われ、
ミシン作りに必死に励むも、現実世界でも直面していた針の目の部分の
問題に直面して、それより先に進めないまま時間切れとなってしまいました。

 

世界初のミシン



そして死刑にされるために連行されているところ、兵士の持っていた
槍の先に穴が空いていることに気がつき、それを見て、ミシンの針の
穴の位置を針の先に付けるというアイデアが閃いたのです。ハウは、
もう少しだけ時間をくれるようにせがんでいるところで目が覚めました。
目が覚めたのは午前4時でしたがハウは飛び起きて作業場へ走っていき、
9時には簡単なモデルが完成したいたと言われています。

これは無意識の働きによるものでしょう。では無意識とは何か、
この定義が難しい。「意識以外の脳活動」とすればよさそうですが、
そうすると「じゃあ、意識とは何なんだよ」と突っ込まれてしまいます 。

しかし、これには異論もあるでしょうが、脳の中で「意識」というものが

作られているとすれば、意識以外の活動を担当している領域も
またあるわけです。どうやら脳には、「これは意識にあげてやろう」
「これはマズいから意識に上らせないようにしよう」・・・こんな感じで、
独自の判断をしているフシが見られるんです。

 



さて、ハウの場合、考え詰めたあげく、針に穴を開けて
糸を通すというアイデアは、無意識の中でたゆたっていたに
違いありません。ですが、どういうわけか、
それが意識の表面に浮かび上がってこなかったんですね。

夢のなかでの意識は、睡眠中は常識や規範によるコントロールが
弱まっているため、現実の制約や日常的な配慮から解放されています。
そんな中で、もやもやした塊であったアイデアが一つにまとまった、
と見るのがよいような気がします。

ですからみなさんも、もし時間があれば、枕元にノートを用意して、
夢を見て目覚めた瞬間にそれを記録する、
ということをやってみれば、何かよいことがあるやもしれません。
それから、この場合、「夢のお告げ」「神からの啓示」
であるとする意見もあるのですが、それは自分はとりません。

 

無意識は潜在意識とも言われる



次に、ビートルズの話に移ります。彼らの1965年の2作目の映画
「ヘルプ! 4人はアイドル」(Help!)のエンドクレジットには、
This film is respectfully dedicated to the memory of
Mr. Elias Howe, who, in 1846, invented the sewing machine.

(この映画を尊敬とともに、1868年ミシンを発明したE.ハウ氏に捧げる)

という文言が出てきて、どういう意味なのかわかりませんでした。
今もよくはわからないのですが、もしかしたら有名なミシン会社の
シンガー(Singer)がSinger(歌手)とかけられているのかもしれませんし、
映画の、「リンゴー・スターがはめている新しい指輪は、

中近東の宗教、カイリ党にとって大切なもので、
これをはめているものは即座に生け贄にされるという掟がある・・・」
というストーリー展開が、ハウの夢のエピソードにやや似ている
部分がある、ということなのかもしれません。

いくつか英文サイトを参照したところ、「一種の高度な?冗談であろう」
みたいな解説が多かったですが、もしかしたらもっと別の
意味があるのかもです。まあ、ここで見るように、エリアス・ハウが、
冗談の種にされるほど知られた人物であったのは間違いないようですね。

 



さてさて、最後に、ビートルズが夢をもとに作った曲といえば、
ポール・マッカートニーの「Yesterday」が有名です。
このメロディーを丸ごと夢の中で作曲し、目が覚めたあともしっかり
覚えていたため、すぐにピアノで再現し、家族や友人達に、

そのメロディを聞いたことがないか聞いて回ったそうです。
無意識のうちに誰かの曲を真似しているだけだと思ったんです。
詩は朝食中につけたようで、Scrambled Eggs,oh my baby how
I love your legs?
 (スクランブルエッグよ、オーベイビー、
なんと私はお前の足を愛していることか)

というナンセンスな韻を踏んだ部分が入っており、
曲名も、『Scrambled Eggs』としていたそうですが、
これは後に変えられました。変えてよかったと思います。
うん、なんとかうまくつながりましたね.。