現代の闇と、昔の闇は違うという話はよく聞きます。
今、大阪の自宅にいるんですが、電灯を消してカーテンを開ければ、
なんとか本が読めるくらいに明るいです。(ちなみに4階)
真の闇というのは、都会ではもうなかなか体験することが
できなくなってしまいました。

4年前、あの有名な青木ヶ原樹海で単独キャンプを行いました。
目的はもちろん心霊現象の体験ですが、

真の闇を実感してみようというねらいもあったんです。人を誘うことも

できましたが、そうすると怖さが半減してしまうだろうと思い、

単独行にしました。時期は夏だったので寒いということはなかったです。

樹海では様々な伝説が語られていますが、おおかたはデマです。
方位磁針が鉄分を含んだ溶岩盤のために使えない→使える。
携帯電話が圏外になる→一部圏外になった場所もありましたが、

基本的にはアンテナは立ちます。ただし電波状態は悪いです。

(2013年の記事です。)




自殺者を食べようとする野犬の群れがいる、殺人鬼がいる
→自分は見ませんでした。たぶんいないでしょう。
住んでいる人がいる→いるようですが、そちらへは行きませんでした。
すぐに道に迷う→遊歩道が見えなくなると迷います。

自分はすずらんテープを伸ばし、強力な携帯GPSも持参していたので、
普通の遭難はないと思っていました。(霊障によるものはあるかもと) 

危険な場所であることは間違いありません。溶岩地盤で土がほとんど

ないため、木の根がむき出しになって足元を這いまわっています。

 

暗闇でなくても足をとられる可能性があります。地面には固い穴ぼこも

あります。また、あちこちに自然の洞穴がありますが、大きな岩が剥落して

転がっているところもあり、落石をくらうと致命傷をうけるかもしれません。
あと様々な怖い物が落ちているんですが、拾わないほうがいいと思います。

キャプチャdd

自殺者の多くが最後の飲み物を買う(それで睡眠薬を飲んだりする)
といわれる自販機でお茶などを購入し、夕闇にまぎれて
(自殺者と思われてトラブルになるのが嫌だったので)樹海へ入りました。
やはり怖いので遊歩道から数百メートル離れたところに簡易テントを張りました。

日の長い時期でしたが、高い木も多いためすぐ暗くなります。
照明は数種類持っていったんですが、午後10時過ぎに全部
消してみました。すると・・・真の闇です。自分の手を目の前にかざして
みても、その手が見えません。

最初は宇宙に浮いているような神秘的な感じがしましたが、
すぐに怖くなりました。暗くて何も見えないのは、
渓流釣りとかでいく他の山でもそうなんですが、
これはあの富士樹海にきているという先入観も多分にあるんでしょう。

キャプチャ

この怖さの正体を後で考えてみたんですが、
危険から身を守るという本能が阻害されるというのが
一番ではないかと思いました。人は無意識に様々な危険に対して
アンテナを張っています。例えば、
高い崖の上なら、端のほうには近づかないとか、

夜道で殺人鬼にあったなら、人通りが多い方に走るとか、
とっさにそのような行動ができます。
ところが見えないことで、危険から身を守るすべがないんですね。
すぐ目の前に自分を害しようとする者がいてもわからないから、

防御の手段もとれない。それで脳がパニックを起こすのでは
ないかと思いました。テントの中にいても、
照明をつけてないとあたりの様子はまったくわかりません。
だから外に何かがいるような気がずっとしていました。

っjhg

あと音は聞こえます。自分は野外宿泊の経験はそこそこあるんですが、
一般的な山の音ですね。しかし、あのシチュエーションで
人の叫び声なんかが聞こえたら怖いでしょうね。写真や動画も
撮りました。心霊現象は・・・・まあここまででやめておきましょう。

不謹慎と思われる方もいるかもしれませんが、
自分は航空機事故現場である御巣鷹の尾根にも
登っていますので、そのときの話もいずれ書きたいと思っています。
では、今回はこのへんで。

*これから行ってみようと思われる方もいるかもしれませんが、
もし御遺体などを発見してしまうと、市民の義務として

警察に通報せねばならず、ほぼ一日つぶれますので留意してください。