当ブログはオカルト全般についてあつかっていますが、
どちらかといえば超能力関係が少ないと思っていたので、
今日はそれ系の話をしていきます。


みなさんは、「誰かに見つめられている気がして」または
「なんとなく背後が気になったので」ふり向いてみたら、
やはり自分をじっと見つめている人がいた、などという経験はないで

しょうか。こういうのは「第六感」と言ったりもします。

これ、どう思われますか? 人間には他人の視線を感じ取る能力があるのか。
ある、という人もいますね。人間は、まだ道具や火を使わない時代には
か弱い存在だったので、危険回避のために他人や他の動物の存在を
感知する能力が備わっていてそれが現代でも残っている、みたいな意見です。
しかし、もしそうだとしたら、人間の体のどこかにそういう役割をする

センサーがあるはずですが、いまだに見つかってはいません。

 



また、否定的な意見としては、じつは人間は無意識のうちに何度もふり向いたり、
あたりの様子をうかがったりしているのだが、それで何事もなければ、
そのまま記憶に残さないで忘れ去ってしまう。
しかし、実際に見つめている人がいた場合、そのことが強く印象に残り、
「私は人の視線を感じ取ることができる」と思い込んでしまう・・・

このことについて、初期の興味深い心理学実験があり、
スタンフォード大学の心理学者ジョン・エドガー・クーヴァーが1917年に
出版した『心霊研究実験』という本で、彼の大学の学生を被験者として、
「見つめる実験」をしてみたことが書かれています。

クーヴァーは机の上でサイコロを振り、奇数が出た場合には見つめる、
偶数なら見つめないとしました。そしてクーヴァーに背中を向けて座っている
被験者に、そのたびごとに見つめたと思うかどうかを記録させたんです。


これ、答えは「見つめた」「見つめない」の2択ですから、
適当に答えても半分は当たりますよね。で、この実験を

1000回くり返した結果、学生が正解したのは502回でした。
確率的には「偶然に当たった」の域を超えなかったわけです。



さて話を変えて、デジタル時計のゾロ目について、最近、スピリチュアルで
いろいろ言われたりしいていますね。スピリチュアルカウンセラーの

江原啓之氏が、これについて、「ゾロ目をよく見るのは感が冴えている時期です」

と述べたことで、話題になったようです。では、これはどうなんでしょう?
いくつか意見を紹介します。

① 思い込み説
実は人間は無意識のうちに何度も時計を見ているのだが、
それが3:46などだと、印象には残らない。
ところが3:33だった場合、そのことに特別な意味があるように

感じてしまって、強く印象づけられるのだという説。
これは、視線に関する否定的な意見とよく似ています。

② 生活リズム説
たまたまその人がゾロ目を見やすい生活環境にあるのだ、という説。
例えば、ある人は毎日、3時20分頃に学校から帰ってきて

自分の部屋で着替えをし、3時40分には塾に出かけるとします。

そうすると部屋にいる時間は20分で、その間に1回だけ時計を見た場合、

1/20の確率で3:33を見てしまう。まあこんな感じの話ですね。

 



③ 体内時計説
ある人がゾロ目ということをいったん意識すると、
無意識のうちに体の中で時間を計ってしまい、次に時計がゾロ目になるような
時刻に時計を見てしまうのだという説です。人間の体内時計(概日リズム)
というのは生物学的にも存在が確認されていますので、
この説もそれなりに説得力があるような気がしますね。

さてさて、これについてお前はどう思うんだ? と聞かれたら、
自分は①~③の3つともが複合して、「ゾロ目を見やすい」
という現象が起きているんじゃないかと思います。

あとまあ、自分が考えるのは、
ゾロ目に何か特別な意味があるんだろうか?ということです。
3:33と3:34の間に、時刻としての特別な意味の違いはないでしょう。
3:33という数字の並びに意味があるように感じるのは人間のほうです。


もしこれがデジタル時計ではなくアナログ時計だったとしたら、
長針と短針が3時33分を指していたとしても、特別な意味を

感じる人は少ないと思います。気にもとめないんじゃないですかね。