探査機による地球以外の天体の探査はNASAやESA(欧州宇宙機関)、
そしてJAXAによっても行なわれていますが、その調査になんとあの
スティーヴン・ホーキング博士が参戦します。ホーキング博士は、
ブレークスルー・スターショットというプログラムに参加し、ケンタウルス座

アルファ星への宇宙探査機の開発に着手すると発表しました!
 
アルファ星は地球から4.37光年の場所に位置しています。
これは、現存する最速の宇宙船でも3万年もかかります。しかし、
ホーキング博士が計画している「ナノクラフト」は光速の20%のスピードで
飛行し、アルファ星までたったの20年以内に到着できるというのです。

このナノクラフトには通常の探査機と同じようにカメラや光子スラスター、
電源、ナビゲーションシステムと通信システムを搭載し、
さらには原子数百個分という超極薄の「光子を捉える帆」を備えます。
そしてこの帆が地球から発せられるレーザーを捉え、
探査機を時速1億6000万キロまでに加速させるのです。

 

今回の探査機プロジェクトでは、アルファ星の周囲で生命の痕跡を

発見し、地球にデータを送信することが目的となっています。ホーキング

博士は「地球は素晴らしい場所だが、永遠に存在するわけではない。いずれ、

私たちは新たな星を探す必要が出てくる。ブレークスルー・スターショットは、

その旅路の楽しみな第一歩なんです」と語っています。(YAHOO)

っっjk

今日は、この話題をお借りしまして、宇宙人の姿形に関して考察してみます。
わりと生物学的な内容になるかと思います。欧米では、各種の

アンケート調査によると、宇宙人は心霊よりも信じる人が

多いという結果が出ています。

また、ホーキング博士のように「神はいない」とする人でも、
宇宙人からのコンタクトのようなことは信じたりする傾向があります。

さて、最初のSF作家として普通言われるのは、ジュール・ヴェルヌか

H・G・ウェルズでしょうが、ウェルズの『宇宙戦争』により、


大きな頭と、退化した四肢を持つタコのような姿をした火星人の
イメージが、世に広まったと言われていますね。

「space squid」 とか 「alien squid 」と言われるものですが、

(squid はイカ)これはこれなりに科学的に考えられたものです。


大きな頭は大きくなった脳の容量を収めるためです。
体幹部分がないのは、消化器官が大幅に退化してしまったからでしょう。
食事に時間を取られないために、カプセル1錠で栄養摂取できる

という具合。四肢は、力仕事は機械がするので弱々しい触手に変化。
スイッチやボタンをポチッと押せればいいというわけですか。

Space squid


しかし、この部分はどうなんでしょう。人間の知能が高まっていったのは、
道具を使うことで指を複雑に動かしたためだ、という説がありますよね。
実際、脳のかなりの部分が、指の繊細な操作のために割かれているんです。
赤ちゃんは手指を動かすことで脳を発達させているわけですが、
 

この部分が退化して大丈夫なものでしょうか。まあ、脳だけを

発達させていく学習システムみたいなのができてるのかもしれませんし、

自らの進化の方向を操ることができるようになっているんでしょうね。
次に広まった宇宙人の姿は、「ベム BEM」と呼ばれるもので、
「bug eyed monster」の略です。bugは虫で、甲虫のイメージが強いようです。

これはアメリカのパルプマガジンと言われる、
紙質の悪いSF雑誌の表紙絵などからきています。(下図参照)
20世紀前半に粗製濫造されたスペースオペラ作品においては、
しばしば敵役として登場するのですが、SFは単なる舞台設定だけで、
美女あり活劇ありの荒唐無稽なものが多かったんです。

BEM


この画像に出てくるようなものですが、これはどうなんでしょう。
はたして地球人より進化した宇宙人は、目が大きくなるものなんでしょうか。
現在の人間は、どんどん目の機能が失われていってますよね。アフリカの
大平原に暮らす部族などでは、視力3.0以上は珍しくないそうですが、

われわれはメガネをかけている人が多く、
視力が落ちても、機械でカバーする方向に進んでいるんです。
それと昆虫的な複眼などは効率が悪いんじゃないかという気がします。
現在は「グレイ gray」と呼ばれる宇宙人像が広まっていますが、
典型的な造形は、身長は小柄な人間ほど、頭部は大きく灰色や薄緑の肌。

顔は大きな黒い目に、鼻の穴と小さな口・・・肌の色がグレイ(灰色)なので、
この名がついたというわけです。この元ネタは諸説あって、
SF映画 『2001年宇宙の旅』に登場する、スターチャイルドであるとも、
SFテレビドラマ 『アウター・リミッツ』に登場する宇宙人であるとも
言われています。まだ登場してから20年たってないくらいなんです。

gray


さてさて、ウェルズの頃からイメージがどんどん常識的になっていくと
思われませんか。手が2本、足が2本は人間と同じだし、
目が二つでその下に鼻と口という配列も、人間と変わりないですよね。
では、もし本当に宇宙人がいたら、どういう姿形をしてるんでしょう。
やはり、ほぼ人間と同じ形に進化が収斂していくのでしょうか。

このあたりは難しいところですが、一つ言えると思うのは、どんな形に

なるかは、環境が左右するだろうということです。地球の深海魚を
考えてみればわかりますが、水深が増してどんどん光量が少なくなっていくと、
それに比して目が大きくなります。キンメダイみたいな感じです。

それを過ぎてほぼ光がなくなると、目も機能を失い、
代わりに他の感覚器が発達するわけですね。
これは光についてだけの話ですが、
空気の量(空気は酸素中心ではなく、他の気体の場合も考えられます)、



温度(ある程度寒いのなら毛皮や皮下脂肪が発達するが、

それを過ぎると、鉱物の殻を持ったりするのかもしれません)、
重力(大きければ地にへばりつくような平べったい生物、小さければ
跳びはねるのに適した生物)とか、さまざまな環境条件が考えられます。
もし圧倒的に光量が多ければ、歩く植物のような宇宙人がいるかもしれません。

ただ立っているだけで、光合成でエネルギーを得ることができるなら、
これは便利ですよね。働く必要がない。ただし、

植物にとっては、根から吸収する元素も重要ではあります。
また、われわれ地球人が哺乳類であるのは、隕石の衝突などの原因で、
爬虫類の恐竜が絶滅してくれたおかげですよね。

ラッキーなわけです。ですから、広い宇宙には、昆虫的な知的生命体、
鳥類的な生命体、ほとんどが液体の星なら魚類的な生命体。さらには、
肉体を捨てて、意識だけになった生命体などもいるのかもしれません。
そう考えると夢が広がりますね。では、このへんで。