今回はこういうお題でいきます。ふだんは、当ブログでは政治、
経済、社会の話題は取り上げないようにしてるんですが、
今回のコロナウイルス騒ぎにおける民放各社のワイドショーの
番組内容があまりに惨状を呈してるので、一言書いておきたいと
思いました。スルーされたほうがいいかもしれません。

まず、ワイドショーとは何か。長時間枠の中で、ニュースや
芸能情報など幅広く情報を紹介する番組のことですね。
報道番組ではない、かといってバラエティとまでもいかない、
まさにショー(見世物)なんです。
こっからは箇条書きでいったほうがいいかな。

・ワイドショーは視聴率至上主義である。
まあ、ワイドショーにかぎらず民放のすべての番組がそうですが。
スポンサーからお金をもらって番組を制作し放送する。
ですから、どうしても視聴率が見込めるような煽り中心の番組内容に
なります。また、ワイドショーは民放各社にあり競争が激しい。
落ち着いた番組内容など、最初から作れないんです。



 

・ワイドショーにはスポンサータブーがある。
上記したことと深い関係にありますが、ワイドショーでは番組の
スポンサー企業や団体を批判することは絶対にできません。
それは自分の首を自分で絞めるようなもんです。

例えば、製薬会社がスポンサーについていた場合、その企業の

薬の微妙な問題を取り上げることは不可能です。そういう意味では、
大きな制約を背負った番組づくりになっているわけです。
まあこれは、新聞なんかもそうなんですけどね。

・ワイドショーには報道しない自由がある。
上2つのまとめのようなものです。ワイドショーで取り上げる内容は、
スポンサータブーに引っかからず、なおかつ視聴率が見込めるものに
かぎられます。そして、煽るためには一方的に攻め立てたほうが
いいので、反対意見が報道されることはほとんどありません。

 



・ワイドショーの内容は浅く、舌足らずである。
ワイドショーにはコメンテーターと称する人たちが出てきますが、
多くの場合、その発言は30秒以内になっています。
テレビという媒体の性格上、それ以上の深い話をしても
視聴者の興味が続かないんですね。
また、番組製作にかける時間も短いものです。

・ワイドショーは視聴者の層に合わせた番組作りをしている
ふだん会社勤めをしている人がワイドショーを見ることはまずない
ですよね。その時間帯に見ている視聴者層は限定されているので、
その人たちが興味を持つような番組づくりをしていますし、
こう言ってはなんですが、その層のレベルに合わせているわけです。

・ワイドショーのコメンテーターは放言をする。
これ、重要な部分なんですが、コメンテーターの発言はあくまで個人の
ものというスタンスで、番組側が責任を負うことはまずありません。
もちろん、番組全体でやらせなどを行った場合は、視聴者からの
苦情を受けて番組全体としてペナルティを受け、なくなったりしますが、

そういうことは稀です。そして、コメンテーターも自分の発言に
責任を持つことはありません。たとえ間違ったことを言ったとしても、
差別発言などは別として、その責任を取って番組を降りたり、
所属団体を辞めたり、謝罪したりすることもありませんよね。
無責任な放言、放談だと思って自分は見ています。

昔から、公を批判する場合には、大きな覚悟が必要でした。
武士であれば、陰腹を切ってから諫言をしたものです。
しかし、ワイドショーのコメンテーターにはそんな気概は見られません。
顔は出していますが、体は塀の陰で石を投げてるのと同んなじですよ。

 



・コメンテーターは基本的に専門家ではない。
ワイドショーではさまざまな問題を取り上げますが、それに対して
コメンテーターは素人である場合がほとんど。素人が、底浅い意見を
短い時間内で言う。それだけのものです。ただ、自分は
ワイドショーなんかなくなればいい、とまで言うつもりはありません。
それはそれで面白いと思われてる方もいるからです。

 

さてさて、ということで、ワイドショーについて書いてきました。

もちろん情報というのは、すべてを受け入れる必要はありません。

自分にとって必要な情報を取捨選択すればいいわけです。

必要な情報を自分から必要な場所に求めに行くことが最も大切

なのだと思います。では、今回はこのへんで。