今回はこういうお題でいきます。オカルト論ですね。
さて、みなさん、自分の感覚に自信がありますでしょうか。
例えば、生まれつき目がいい、鼻が利く、味がよくわかる・・・
などという人も、みなさんの中には多いと思います。

味は舌にある味蕾で受容します。においは鼻の中の神経で
感じ取ります。視覚は、目の網膜に映ったものが視神経を通して
脳に伝わり、物が見えます。ですから、みなさんは最終的には
脳の中で味やにおい、また色などを感じ取っているわけですね。
では、これらの感覚が混乱したらどうなるでしょうか。

っsだsだfg

「共感覚」という言葉がありますね。これをWikiでみてみると、
「ある1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく 異なる種類の
感覚も自動的に生じる知覚現象をいう」こんなふうに出てきます。
共感覚にはたくさんの種類があり、150種以上が
見つかっているようです。代表的なものをあげると、

「文字に色が見える」 「音に色を感じる」 「数字に色が見える」
「時間に色を感じる」 「言葉に味を感じる」
「においに形を感じる」 「音に触覚を感じる」・・・これはある種の
音を聴くと、肌をさわられている感じがするということですね。

人間には、「味覚、嗅覚、視覚、触覚、聴覚」の5つの感覚が
あるとされていますが、これらのうちのいくつかが混じり合って
いるのが共感覚です。日本では、お笑いタレントの田中裕二さんが、
「数字に立体的な形を感じる」共感覚を持っているそうです。



では、共感覚はどうして起きるのか。この原因ははっきりとは
していませんが、ほんらい受容器が受け取った情報を、
脳内で違った知覚として認識しているのは間違いないでしょう。
色覚異常(色盲)と同じような形で起きているんですね。

ただ、日常生活に影響があるケースは少ないので、
病気とまでは言えないかもしれません。共感覚と、そのほかの
神経系の病気、または精神的な病気が関連しているという
研究結果は今のところ報告されてはいないようです。

田中裕二さん
さdっf

さて、最初の話にもどって、みなさんは自分の感覚に自信が
おありでしょうか。こんな話があります。ある子供が行楽地に
行ってカップのかき氷を買ってもらいました。イチゴ味です。
で、それを帰りの車の中で食べていました。そしたら車が
トンネルに入って、ナトリウム灯の黄色い光で

赤いかき氷がオレンジ色に変化しました。すると子供は、
「あ、オレンジの味に変わった」と言ったんです。じつは、
昔のかき氷のシロップは、イチゴ、メロン、オレンジなど、
どれも同じ味だったんです。ただし香料は少し違います。それが
色が変わったことで、味が変化したように感じられたわけですね。

あと、ジュースのファンタもオレンジとグレープで味は同じ、
という話があります。ただ、色と香料が少し違うだけ。
ですから、鼻をつまみ、目をつぶってファンタを飲むと、
オレンジなのかグレープなのか当てることができない。これも
不思議な話ですよね。自分は実際に実験してみたことがあります。

sだあsd

オレンジのアロマオイルってありますよね。すごいオレンジの
においがしますが、味はありません。で、砂糖水にクエン酸を 
少し入れ、そこにオレンジオイルをたらし、目をつぶった友人に
飲ませてみると「オレンジの味がする」って言うんです。

そのときは砂糖水に色はつけませんでしたが、オレンジ色に
したら完璧だったでしょう。こんなふうに、人間は
色、味、においなどの感覚が混じり合って、脳の中で
「これはオレンジだ」というように結論を出しているんですが、

キャプチャ

特に、味覚は嗅覚の強い影響を受けるようです。例えばですが、
松茸ご飯を食べるとして、もし何かの病気で嗅覚に異常が
起きていると、ただふにゃふにゃしたあまり味のないものを
噛んでいるように思えて、松茸の美味しさは
激減してしまうということです。

さて、ここからはオカルトの話になります。幽霊の目撃談で
多いのは、貞子のような「長い黒髪で、白い服を着た若い女」です。
なんで「赤いアロハを着た、ハゲた中年のおっさん」の霊って
出てこないんでしょうか。・・・まあ、それだと怖くないので
 

 

怪談として成立しないから、というのが一番でしょうが、

それはおいといて、霊と出会ったときは恐怖で脳内が混乱し、
実際に見たものとは違ったイメージが頭の中で形成される
・・・といった可能性もあるのかもしれません。

さてさて、ということで、今回は感覚のお話でした。
「目の錯覚」ということはよく知られていますが、味やにおいにも

錯覚はあるんですね。そういう研究は食品会社でかなり
積み重ねられているようです。では、このへんで。