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歌会始め

今回はこういうお題でいきます。どんなことが書けますか。
さて、歌と一口に言っても、その範囲は広いですよね。
Wikiを見てみますと「声によって音楽的な音を生み出す行為の
ことであり、リズムや節(旋律)をつけて歌詞などを
連続発声する音楽、娯楽・芸術のひとつである」

こんなふうに出てきます。つまり、人間の発する声が入ってる
というのが、歌と呼ばれるための必須条件なんです。
歌と同時に楽器を演奏するとしても、それは伴奏であり、
メインは人声になります。

歌の歴史が古いのは確かで、中には旧石器時代にまでさかのぼる
とする意見もありますが、古代人が歌を歌っていたかどうかは
考古学的な証拠として残りにくいため、はっきりとはわかりません。
まあそうですよね、古代のレコードやCDはないですから。

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さて、歌とオカルトというと、まず何を思い浮かべるでしょうか。
自分は「呪歌」です。呪術師や祈祷師が祈祷の場を清めるために唱える、
また、福を呼び込み、災いや魔物を避けるために唱える歌のことです。
アフリカでは、現在でも部族により呪歌を使用しています。
あと、アフリカから中南米に渡ったブードゥー教もそうですね。

例えば、アフリカのガボン共和国では、西洋医学が未発達なため、
呪術医が医療行為をすることがほとんどです。部族の人々が
歌ったり、楽器を鳴らしたりして場を盛り上げるなかで、
患者は、体中に装飾をほどこされた格好で、
呪医から薬用植物を処方されることになります。

病人を囲んで呪歌を歌うアフリカの人々


古くから伝えられた独特のリズムや節回しのある歌は、
変性意識状態に入ることを手助けすると言われており、
薬草の効果がどれだけあるかはわかりませんが、
ブラセボ効果が大きくなるのは間違いないと思われます。

さて、では日本はどうだったかというと、「和歌」というのが
ありますよね。現在は和歌は印刷されたものを読む場合が
多いんですが、古代には口で詠唱するものでしたので、
歌の一種と見ていいかと思います。



さて、和歌が五七五七七の31音となったのは奈良時代ころから 
であり、それ以前のものを「上代歌謡」や「記紀歌謡」と言います。
これらは5音、7音を基調としながらも、特に音数にきまりはありません。
感情の高まりから発せられた叫びやかけ声が次第に成長して、
祭や労働の際に集団で歌われるようになったと考えられています。

ですから、上記したアフリカの呪歌とルーツはほぼ同じとみて
いいかもしれません。内容には呪術的な意味が込められています。
うーん、何を例にとればいいでしょうか。『万葉集』の
冒頭に出てくる雄略天皇の歌がいいかな。ただこれ、実際に
雄略天皇がつくったとは考えられていません。

「籠もよ み籠もち ふくしもよ みぶくし持ち この丘に 
菜摘ます児 家聞かな 名告らさね そらみつ やまとの国は 
おしなべて 吾こそをれ しきなべて 吾こそませ 我こそは 

背とは 告らめ 家をも名をも」

ご存知かもしれませんが、訳してみますと、


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「立派な籠を持ち、立派な掘串(ふくし スコップのようなもの)を

持って、この岡に菜を摘んでいる娘よ。家と名前を申せ。

この大和の国は、すべてこの私が治めているのだ。すべてを
私が支配しているのだ。まずは私こそが、家も名も教えてやろう」

こんな感じですかね。後半部分の強権的なところが、絶対的な
暴君だったとされる雄略天皇の作になぞらえられているのかも
しれません。野原に行って美しい娘を見つけ、名前を名のれ、
いやまず自分が先に名のろうと言っているわけですが、
これは求婚、プロポーズの歌と考えられます。

婚姻は、子孫繁栄につながりますし、それがさらに五穀豊穣の
イメージへと転化されるわけです。もともとは共同体の中で、
毎年春の農耕開始に先立つ時期に、演劇的・舞踊的な動作を
ともなって歌われていた伝承歌だろうとみる説が多いですね。

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それと、「家と名を名のれ」となっていますが、当時は
自分の氏素性は秘密にしなくてはならないもので、それを
相手に教えることは、秘密の共有となり、同じ共同体、
同じ家族の一員になることでもあったわけです。

さてさて、古代史のことを書いてると、それだけで字数を
食ってしまうんですよね。アイヌのユーカラとかにも
ふれたかったんですが。怪談と歌というと、昭和の
フォークグループ、かぐや姫のラストコンサートにまつわる話が
有名です。1975年の東京神田共立講堂での音源の

0:34秒あたりに「私にもきかせて」と聞こえる声が入っている。
さらにテープを逆回しすると、「私もそこに行きたかった」と
聞こえるなどとも言われます。コンサート当日に亡くなった、
かぐや姫ファンの少女の声だったのでは、とされていますが、
真相はわかりません。では、今回はこのへんで。

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