今回はこういうお題でいきます。けっこうコテコテの
オカルト話になりますので、苦手な方はスルーされて
ください。さて、MIBとは「Men in black」の略で、
直訳すれば、「黒ずくめの男たち」という意味です。

UFOや宇宙人などを目撃した人物がいると、その後、
それらの人のもとに黒服を着てサングラスなどをつけた
2人組の男たちが訪れ、政府機関の関係者と名のり、
聞き取り調査をするとともに、目撃したことを人に
話したりしないよう警告する。

また、UFO体験のときに拾ったものが、その男たちの
訪問後になくなっている・・・こんな内容です。で、これ、
もともとはアメリカの都市伝説なんですね。映画の
『メン・イン・ブラック』のシリーズ1作の中で
たびたびタブロイド新聞が出てきます。

キャプチャcxvv

タブロイドとは、4つ折り版の新聞で、内容はかなり
ぶっ飛んでいます。アメリカの大統領は宇宙人とコンタクトを
取っているとかなんとか。まあ、オカルトや陰謀論好きな
人が読むためのもので、アメリカだと「ザ・スター」紙、
「ウィークリー・ワールド・ニューズ」紙、

イギリスでは「ザ・サン」紙などが有名です。日本では
タブロイド判ではないですが、「東京スポーツ」
みたいな感じですね。ただ、向こうのものに比べれば、
東京スポーツの内容はまだまともです。

『メン・イン・ブラック』 新聞の見出しは「悪魔が地獄から逃げ出した」


うーん、そうですね。自分の感触では、イギリスの
ザ・サンがいちばん過激で、これまでにも数々のオカルトを
つくり出してきました。上記した映画の
『メン・イン・ブラック』は、そのあたりのことを
皮肉った内容でもあるんですね。

さて、ここで話を変えて、MIB伝説のもとになったのは、
1947年にアメリカで起きた「モーリー島事件」から、
ということでUFO研究家の見解は一致しています。
概要を説明しますと、1947年6月、ワシントン州、
ピュージェット湾にあるモーリー島で、

ハロルド・ダールという人物が息子と散歩をしていると、
突然6機のドーナツ型の飛行物体が現れ、残骸のような
ものを撒き散らしました。それにより息子は手をケガし、
連れていた犬は死んだとされます。その翌日、ダールのもとに
黒服の男が訪れ、「家族を愛していて、今の生活を



続けたいなら、見たことは誰にも言わないことだな」             
そう言って去っていった・・・だいたいこんな話なんですが、
息子のケガや犬の死の裏は取れていません。この話が
MIB伝説の原型になったとみられています。

MIBの話を広めたのは、1962年、アマチュアの
UFO研究家の著作、『Flying sausers and the three men』
(日本未訳)で、自分がアマチュア研究団体を解散したのは
3名の黒服の男たちに脅されたからだと主張しています。

では、MIBは実際にいたのか。そういう証拠はないんですが、
1960年代から70年代にかけて、アメリカは
たいへんなUFOブームが起きていて、ジョン・キール氏など
多数のアマチュア研究家が輩出しています。



で、じつは、このアマチュア研究家たちこそが、MIBだった
のではないかという説があるんです。当時のアメリカ空軍に
実際に存在した「プロジェクト・ブルーブック」の
スポークスマンが、「偽造された軍の制服や身分証を持って
UFO事件の聞き込みをしている人物に気をつけてください」と

注意をうながしてるんです。じつはこれらの人物は、
アマチュア研究家がほとんどだと考えられます。この後、
MIBには、帽子をとると頭に毛が一本もなかった。手の指が
3本だった、見たことのない機械を持っていたなどの
伝説がつけ加えられ、人間ではなかったことが強調されます。



さて、ではなぜ、MIB伝説ができていったのか。以前、  
「陰謀論」についての記事を書きましたが、その中で、
「何かについての研究が進まないと、必ずそれを邪魔する
勢力があるという話が出てくる」と書きましたが、
それと同じだと考えています。アメリカには、日本とは

比べられないほどのUFO研究家がおり、ホームページを作ったり
著作を出したりしています。それなのに、1960年代から
ずっと研究してきても、ほとんど進んでいない。それは
調査を妨げるための政府機関があるからだ、というわけです。

dfsfds

さてさて、ということで、MIBについてのお話でした。これ、
日本ではあまり盛んではないですよね。理由は、まずは
UFO研究者が少ないこと、それと、さすがに自民党政府が
UFOと結びついているなどと考える人がいないことです。
あ、でも、民主党には宇宙人と呼ばれた鳩山由紀夫元総理が
いましたね。では、今回はこのへんで。