今回はこういうお題でいきます。これもなかなか
難しい問題を含んでいるような気がします。例によって
wikiを見てみますと、化粧品とは、「体を清潔にしたり、
外見を際立たせる目的で、皮膚等に塗布等するもので、

作用が緩和なものをいう。いわゆる基礎化粧品、
メーキャップ化粧品、シャンプーなどである」と出てきます。
また、化粧品の定義の一つとして、日本では「医薬品、
あるいは医薬部外品ではないもの」とされますが、
外国ではこの区別ってあいまいなんです。

わかりやすいのは、美容外科医の高須克弥氏の発言で、
「年をとるにつれて、気になるようになってきたしみや
そばかす。美白化粧品を使えば、なんとかなるのですか?」
という質問に対して、



「なんともならんだろうね。そもそも、効くものは医薬品
に分類されるから、医師じゃないと処方できない。で、効くか
効かないかわからないものは医薬部外品、効かないものを
化粧品って呼ぶんですよ」と答えられていました。

自分の感想としては、身も蓋もない言い方だなと思うんですが、
これは氏が医師であるせいもあるかと思います。
さて、顔にしみがあったとして、化粧品で塗りつぶせば
隠すことができますよね。ですが、シミはなくなったわけではない。

自由に自分の顔を変えることができるスタンド シンデレラ
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もしシミを消したいと考えたら、整形手術で皮膚移植
などをするか、医薬品を使う。ですから、根本から対処するのが
医薬品、あるいは美容整形で、とりあえず見た目だけを
変えるのが化粧品と考えてもいいかもしれません。

ただ・・・これも難しいですよね。1ヶ所のシミを消したとしても
また別の場所に出てきます。そのたびに整形手術なんてできません。
世界の俳優や歌手などの有名人を考えてもらえばわかりますが、
齢をとっても化け物のように若いなんて人はいませんよね。
まあ画像や動画は修正ができるので、そう見える人もいますが、

実際に会ってみると齢は隠せないですよ。アンチエイジングは
難しいんです。白髪なども、染めることや毛髪移植はできますが、
新しく黒い毛が生えてくるというのは現在の技術では困難です。
あれ、なかなかオカルトの話にならないですね。



化粧品は英語では cosmetics かな。医薬品は medicine ですが、
potion という言葉もあります。で、オカルトで使われることが
多いのが pottion のほうなんです。一般的には「(毒薬・霊薬などの)

水薬」と訳されます。『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる

魔法薬は、現代医学のものではないので potion。


さて、女性がある男性の愛を得たいと考えたとき、もっとも
手っ取り早い方法は、「惚れ薬 love potion」を使うことでしょう。
自分自身を変えるよりも簡単です。魔法でもし美人になろうとしても、
美の基準は人それぞれです。だったら、自分自身はそのままで
相手を強制的に好きにさせるほうが手間がかからない。

ということで、西洋では「惚れ薬」の話の伝統があるんですが、
なかなかハッピーエンドにはならないんですね。
この理由はおわかりだと思います。やはり真実の愛ではないので、
どっかで無理が出て破綻してしまうんです。

パラケルスス
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もう一つ、不老不死ということがあります。西洋魔術・錬金術では
あらゆる病気を治し、永遠の若さを得ることができるとされる
生命の水「エリクサ」の研究が盛んでした。エリクサは
賢者の石を用いて作られるという話もあります。これを熱心に
研究したのが、中世ドイツの医師、パラケルススです。

それが東洋になると、ちょっと事情が違います。中国の仙道
(神仙思想)では仙人は不老不死ですが、仙人って白髯の老人の
姿で描かれることが多いですよね。これは、仙人になるためには
俗世の欲望をすべて捨てなくてはならないので、
外見などを気にしないためだと思われます。

さっds

それに仙人は、術によって自由に姿を変えることができ、
童子などにもなれるので、あんまり不老の意味がないんです。
ただし女の仙人の場合、老婆の姿はやはり好きではないようで、
自分が若い頃の姿でいることが多いですね。
このあたり、ご都合主義な気もしますが。

さてさて、ということで、終わりが見えてきました。自分はさすがに
化粧をしたことはないですし、アレルギーが出るので
白髪染めも使っていません。化粧品も、いちおう安全確認は
してるでしょうが、医薬品ほど厳密ではないし、一人ひとりの体質も
あるので、肌に合わないと感じたら、すぐやめたほうがいいでしょう。

あと最近、インターネットで大々的に広告をうち、ある程度
売れたらさっと逃げるように消えてしまうというという手口が
流行しています。これは化粧品にかぎったことではないんですが、
日本のメーカーでない場合も多いんです。お気をつけください。
では、今回はこのへんで。
 

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