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今回はこういうお題でいきます。オカルト論ですが、
フランスが話題になるのは珍しいですね。ときは18世紀、
1764年、フランス中南部ジェヴォーダン地方の森で、
少女の遺体が発見されます。被害者は14歳の羊飼いの
ジャンヌ・ブーレで、オオカミに襲われたと思われる

深い傷跡が全身に残されていたました。その地方にはオオカミは
多数いましたので、これだけなら特に珍しい話ではありません。
ところがその後、ブーレのような遺体が次々に見つかります。
頭部に大きな傷を負っていたり、手足がバラバラにされていたり、
さらには首を切断されたりと、オオカミにはない習性が見られる。

かっsかかc

一般的に、オオカミが獲物を襲う場合、普通なら無防備な喉、
あるいは獲物の逃亡を防ぐため、脚にかじりつくことが
多いんですが、そうではなく、頭部が粉砕されたりしている。
また、襲われた人間の近くに羊や牛がいたのに、それらは
襲われた形跡がほとんどない。

獣は3年間にわたってジェヴォーダンを恐怖に陥れ、
100~300人もの犠牲者を出したとされます。
同地方では1764年から1767年の間に、積極的に
オオカミ狩りが行われ、100頭以上のオオカミが殺されました。
ただ、この獣が本当にオオカミだったかどうかはわからず、

現在でも、歴史的なミステリーとして議論になってるんですね。
獣は、「クーリエ・ダビニョン」紙の報道により、フランスの
国民的な関心事となり、同紙は「ジェヴォーダンの獣」の話で
新聞の売り上げを伸ばし、国中にその噂を広めていきます。



その記事によれば、獣は神話に登場する怪物のような
神秘性を持ち、狡猾で熟練した剣闘士のような知性を持つ
とも書かれました。ですから、ある意味、この話には当時の
マスコミによる誇張がだいぶ含まれている可能性があります。

こういう記事もあります。1765年、6人の子どもたちが
棒で獣の攻撃を防いだ。同年3月には、ジャンヌ・ジューブ
という女性が3人の子供を守るために戦ったが、うち6歳の子は
傷がもとで亡くなった。最も有名なのは、

さっdsだs

「ジェヴォーダンの乙女」と呼ばれたマリー・ジャンヌ・バレで、
銃剣で獣の胸を傷つけて撃退したとされます。ただ、これらの
体験談が、すべて同じ獣に対するものだったかはわかりません。
中にはただのオオカミがいたのかもしれないんでです。

当時のフランス王はルイ15世、王は、オオカミ狩りの専門家
ジャン・シャルル・ダンヌヴァルと彼の息子に、獣の息の根を
止めるよう命じ、ダンヌヴァル父子は8頭のブラッドハウンド犬と
ともに彼らは数ヶ月間オオカミを狩り続けます。

そして1765年9月、体長1.7m、体高80cm、
体重60kgの巨大な灰色のオオカミを仕留めます。これが
ジェヴォーダンの獣かと思われ、彼らは多額の報奨金を
もらったんですが、その直後、獣は再び現れ、2人の子供たちに
瀕死の重傷を負わせ、その後も12人以上の死者が出たとされます。

映画『ジェヴォーダンの獣』


さて、この獣の正体ですが、まずは当然ながらオオカミ説。   
それから現地語でルー・ガルーと呼ばれる狼男説。
アフリカから持ち込まれたハイエナ、あるいはライオン説。
神の罰、あるいは悪魔であるとする説。人間に飼育されていた
クマ説。あとは人間の殺人鬼であるとする説も。

たしかに、当時の富裕層がアフリカからハイエナなどを取り
寄せていた事実があり、ジャン・シャストルにより撃たれたと
リストに記載のある動物の剥製が、パリの国立自然史博物館で
発見され、アフリカのシマハイエナと鑑定されています。
ジャン・シャストルとは地元の猟師で、銀の弾丸でハイエナの

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ような獣を仕留めたとされ、それが上記の剥製のようです。
現地の人々はもともとプロテスタントであったが、フランス国王に
よって強制的にカトリックに改宗させられたことから、カトリック
教会で祝福された弾丸で悪魔の獣を倒したというストーリーが
カトリックの権威づけのために必要だった・・・

ただこれねえ、上でも少し書きましたが、必ずしも同一の獣が
やったという証拠はないんですよね。例えば、ワニの
話ですが、有名な人食いワニの場合でも、その殺した人数の
中には、他のワニがやったものも含まれていると疑われるんです。

犬とオオカミのハイブリット説も


さて、この話は映画になっていますね。2001年のフランス映画
『ジェヴォーダンの獣』があります。秘密結社がからんだ
陰謀論的な内容で、獣の正体はあいまいでしたが、ライオンの
体を皮などで包んだもののように思えました。

さてさて、ということで、今回はやや毛色の変わったお話でした。
どうなんでしょう、みなさんはこの手の記事に興味が
おありでしょうかね。この時代のフランスは、鉄仮面の伝説や
毒殺の流行などもあり、オカルトの話題には こと欠かないんです。

では、今回はこのへんで。