大学2年のUさんから、とても信じられないと思いますけど、
と前置きつきで聞いた話。冬のある日、Kさんは夜に
バイトから戻って、自分の部屋で焼酎のお湯割りを飲んでた
そうです。で、冷蔵庫を開けたがつまみになりそうなものがない。
コンビニはけっこう近くにあるが、外は寒くて出たくない。
Uさんの実家は四国・愛媛で、実家からみかんを一箱送られて
きてたのを思い出し、「これがつまみになるかなあ」と
思いながら5、6個取り出して食べ始めました。そしたら
焼酎に合わないこともない。半分に切って焼酎のコップに
絞り込んだりもしたそうです。そのうち12時近くなり、
いつも見てるテレビも終わったので、「さあ、寝るか」と

最後に残ったみかんをむいたら、「わーっ、食われる」という
声とともに、黄色い三角帽をかぶった3cmくらいの人が
10人ほど、いっせいに中から走り出て、こたつ布団を駆け下り、
部屋にある家具の下などにもぐり込んで消えたそうです。
自分が「それ、酔ってたんじゃないの」と聞いても、
頑として首を振り「あの程度の量じゃ酔わないっスから」と言い、
さらにつけ加えて、「そんときはあんまり気にせず寝たんスけど、
翌日テレビの裏とかを見たら、みかんの房があちこちに
落ちてたんスよ」と。さすがにブログに載せるのは控えようとも
思ったんですが、Uさんがあんまり言いはるんで書いてみました。
みなさんはお信じになるでしょうか?


上の話で思い出したのがあります。ホームセンターなどに
行くと、焼き物に色をつけた小人の置物が売ってますよね。
あれ、庭小人と言って、西洋で信じられている土の精みたいな
ものなんです。庭に住んでいて、ほとんど無害なんだけど、
ときおりイタズラもする。ハリー・ポッターの映画にも
出てきてましたよね。これは、数年前に私鉄会社を退職した
60代のKさんから伺った話。Kさんは退職後に再就職はせず、
悠々自適の生活に入りました。家にはなかなか立派な
庭があって、本格的に庭いじりをやろうと思ってたんですね。
で、春頃のこと、脚立に上って伸びてきた新枝を剪定していると、
低い繁みから、緑の三角帽に赤い服を着た、20cmくらいの

顔中白いヒゲだらけの小人が出てきたんだそうです。まるで
サンタクロースでしたが、その季節ではないし、小さい。
そんなものは今まで見たことがなかったので、鋏をとめて
「あれあれ」と思っていると、小人はつまらなそうな顔で
うろうろしてましたが、ふいに上を見上げて、Kさんと
目が合ったんだそうです。小人は露骨に「しまった」という
顔になり、いきなり三毛猫に変わった。その猫はそれまで
何度も見かけて追い払ったりしてたノラで、走って庭から
出ていったそうです。「あれねえ、猫が小人に化けてたのか、
それとも小人が猫に化けたのか、どっちなんでしょう?」
そう聞かれたんですが、わかりませんと言うしかなかったです。


またまた小人の話。「小人」という言葉は放送自粛用語みたい
なんですよね。昔、小人プロレスというのがありましたが、
ミゼットプロレスと言い換えられていました。でもねえ、
変だと思いませんか。たしかに小人症という病気があるので、
それで自粛されてるのかもしれませんが、それを言うなら、
巨人症って通称の病気だってありますよね。でもそっちは
自粛されてない。これは野球の「読売巨人軍」があるせいだ
などとも言われますが、どうなんでしょう。それで、
自分の知り合いにNさんという芸能雑誌の編集者の方がいて、
40代後半くらいの真面目な人なんですが、いわゆる
「小さいおじさん」を見たことがあるって言うんですね。

小さいおじさんは、よく芸能人の話に出てくる中年のおっさん。
大きさはまちまちですが、せいぜい大人の手のひらくらい。
服装はくたびれたスーツだったり、ランニングにステテコ
だったり。「へえ、どこで見たんですか」と聞くと、
「いや、会社でだよ。校了で泊まり込んでるときとか」
「それ、徹夜続きて幻覚を見たんじゃないんですか」
「いやいや、これでもプロだし。それにおっさんの好みも
いつも同じだし」 「好み?」 「ああ、あるグラビア
アイドルがマックの画面に出てると、そのおっさんが
出てきて、巨乳にチューしてるんだ」 「!?!?」
みなさん、これもどう思われますか? 冗談なんでしょうか。


これ、以前の記事に書いたことがあるんですけど、世の中には
餓鬼が見える人っているみたいなんですね。餓鬼というのは、
仏教の六道のうち、生前に貪欲の罪を犯して餓鬼道に堕ちた
者のことで、罪の重さによって3種類いるんだそうです。
一番ツライのが、何一つ食べることができない餓鬼、
2番めは生ゴミとか吐瀉物など、不浄の物だけを食べることが
できる餓鬼、3番めは人間が施したものは食べられる餓鬼。
で、お寺さんで施餓鬼会をやりますが、そのときだけは
3種類の餓鬼のどれもがお供え物を食べることができる。
自分が雑誌で対談したことのある霊能者の方は、しょっちゅう
餓鬼を見るので、もし餓鬼が群がってる場所があれば、

そこに向かって飴玉を投げる。飴は供養されたものなので、
どの種類の餓鬼も食べることができる・・・
この話を聞いて、自分は疑問を感じたので質問してみました。
「飴玉っても1個だけですよね。じゃあ、一匹の餓鬼しか
食べられないんじゃないんですか」 「それがね、
そうでもないのよ。最初に取った餓鬼が口の中に放り込む
んだけど、それはカランと地面に落ちるのよね。
でまた、それを次の餓鬼が食べる」 「へええ、なるほど、
でももし、一匹が噛み砕いちゃったらどうなるんです」
「それでもね、もとの形にもどって下に落ちるの」
ということでした。もし本当だとしたら、それも不思議ですね。


さて、最後になりましたが、これを小人と言っていいのか、
よくわかりません。グレイというのはオカルト好きの方なら
ご存知でしょう。人間の子ども程度の大きさで痩せ型。
頭に毛はなく、瞳のない大きな2つの目を持っている。
皮膚はトカゲのような感じ。目撃例を合わせるとこんな姿に
なります。正体は宇宙人、あるいは宇宙人のペットではないか
と言われてるようです。お話を伺ったのは、アメカジの古着を
輸入しているSさん。Sさんがアメリカから戻ってきて、
空港から家に向かって車を走らせてました。夜の8時ころの
ことです。高速道路でしたが、車通りはほとんどなし。
で、何気にルームミラーを見ると、上で書いたような

グレイとしか思えない生き物?がちょこんと乗ってる。
「げっ」と思ったとたん、頭の中に意味が流れ込んできた
そうです。「敵に追われている、このまま乗せていってほしい」
そんな馬鹿なと思っていると、急にあたりが緑色の光に
つつまれ、スイッチを入れてないのに車のサンルーフが開いた。
「えっ、えっ!」そのグレイはチュルンという感じで
サンルーフに吸い込まれ、その直後、緑に光る巨大な円盤が
車の上を飛び越し、急上昇して消えたんだそうです。
「えー、嘘でしょう」 「いや、ホント、ホント、だって
車のシートに緑の粘液みたいなのが残ってたし」ということ
でしたが、たぶん自分をからかってるんだろうと思います。

czxc