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今回はこういうお題でいきます。純オカルトの話に
なります。まず、道元坂地蔵について。所在地は
東京都渋谷円山町、近くには料亭などがあり、
飲食店をやるにはたいへんに立地のいい場所です。

この地蔵尊、約300年前の宝永3年(1706年)に
道玄坂上に建てられ、玉川街道と大山を結ぶ三十三番霊所の
一番霊所となっています。その後何度か火災にあってる
んですが、そのつど建て直されたとされています。

火伏せ地蔵として、火災を防ぐために造立されたのに、
焼けてしまったのは残念ですね。で、この地蔵、通称
「泰子地蔵」と呼ばれており、また、その唇には、
なぜか口紅が塗られている・・・

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これは、ある殺人事件があったためということなんですが。
事件が起きたのは、1997年(平成9年)。
もう25年も前のことですね。東京都渋谷区円山町にある
かなりボロいアパートの1階空室で、

女性(当時39歳)の遺体が発見されます。
死因は絞殺。死後10日ほどで見つかったため、遺体は
かなり傷んでいました。このアパートのオーナーが
経営するネパール料理店の店長。

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で、警察が身元を特定し、じつに意外な事実が判明します。
被害者女性は、慶應大学経済学部を卒業したあと、東京電力に
初の女性総合職として入社した未婚の社員であったこと。
給料も高額であったはずですね。

さらに意外だったのが、この女性は夜な夜な売春を
行っていたことが、地域の人の証言からわかったことです。
一説には、一晩に4人とノルマを決めて客を取って
いたとか。代金は安かったとも言われます。

この後ほどなくして容疑者がつかまります。じつはこの
容疑者、最終的に無罪になっているので、Dとしておきます。
日本人ではなく、不法滞在のネパール人(当時30歳)で、
このアパートの隣のビルの4階に、やはり不法滞在の
ネパール人4名と住んでおり、被害者が生前に売春した

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相手の1人でした。現場には使用済みコンドームが
残されており、精液と現場に残された体毛が
裁判の鑑定で、被告人のものと一致したとされます。
ですから、容疑者がそこで売春の客になったのは間違いない。

また、事件後、容疑者の金回りがよくなったことなどもあり、
状況証拠は十分なのですが、殺害の直接の証拠はありません。
容疑者は一貫して無罪を主張しますが、一審で無期懲役刑。
しかし容疑者は再審を要求し、そこで上記した鑑定結果が
覆されます。東京高検がDNA鑑定を実施した。その結果、

犯行現場
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精液から検出されたDNAはDのものと一致せず、現場に
残された体毛と一致。これにより無罪判決を受けますが、
ただし、不法滞在であったため、国外強制退去処分と
なります。事件発生から15年ほどが経過していました。

さて、ここからはオカルト話になるんですが、この地蔵は
被害者の名をとって「泰子地蔵」と呼ばれるようになり、
鎮魂のためか唇に紅が塗られるようになった・・・
それで、この話ですが、さらに尾ひれがついていて、

小池荘彦氏


こんな噂もあるんです。じつは地蔵の唇には、殺人事件以前
から口紅は塗られていた。それは、男性にひどい仕打ちを
受けた女性がやったことで、そうすることで、その男性には
大きな仏罰?がおりる。つまり、女性が男性を呪う地蔵として、

口コミで知られていて、そこに起きたのがこの事件だった。
だいたいそんな内容なんです。事件については、
オカルト研究家の小池荘彦氏が、著書に書かれていますので、
興味を持たれた方は一読をお薦めします。



さてさて、世間の耳目を集めた「東電OL殺人事件」の概要を
見てきましたが、さまざまな論点があります。その中で
特に興味を持たれたのが、なぜ有名会社の社員が、
安い売春をしていたのかなんですが、

害者女性には職場でのストレスがあったとされ、
金銭的余裕があるのに、夜は不特定多数の相手との性行為を
くり返していたのは、性的な依存症ではなかったかとの
見方もあります。では、今回はこのへんで。