今回はこういうお題でいきます。今、怪談の世界では呪物って

流行してますよね。怪談師の田中俊行さんは、呪物コレクターとしても

有名です。定義としては「何らかの超自然的な力が込められた事物」

こんなところでしょうか。

 

この定義だとすれば、呪物ってたくさんありますよね。神社やお寺から

いただく御守や御札なども一種の呪物と言えるだろうし、

「愛をかなえるペンダント」なんかもそうです。呪物という言葉から

呪いに関係していると思われる方も多いかもしれませんが、よいほうの

目的を持つものもやはり呪物といえることになります。

 

ちなみに、呪物を表す適当な英語ってないんですね。あえて言えば

fetishでしょうか。もともとこの語はポルトガル語の「フェイティソ

(呪符・護符 feitiço )」から転用されたものと思われます。

 

オシラサマ

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さて、呪物に込められた力の源は、神仏の力の場合もありますし、

人間個人や集団の場合もあるでしょう。例えば、殺された人が

死の間際に相手の衣服からちぎったボタンなども

呪物化するのかもしれません。

 

あるいは、ただの石ころであっても、長い間集落の人たちに

祀られることによって、その内部に不思議な力が宿ったり

することもあるのかもしれません。あるいは自然の力が込もったもの、

パワーストーンなども広い意味で呪物と言えるでしょう。

 

ただ、そのものが本当に呪物化してるのかは、それを持った人が

何らかの影響を受けるなどの証拠がなければいけません。

ただたんに不気味な見た目をしているだけでは駄目なんです。

 

ホープダイヤモンド

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では、ここからは世界でも有名な呪物を見ていきたいと思います。

まずは有名な「ホープダイヤモンド」。これは現在スミソニアン博物館の

ひとつである国立自然史博物館に所蔵されている45.52カラットの

ブルー・ダイヤモンドのことです。

 

伝説では、このダイヤモンドは、インドのヒンドゥー教寺院に置かれた

女神シータの彫像の目に嵌められていた2つのうちの1つを盗み、

それに気づいた僧侶があらゆる持ち主に呪いをかけたと言われます。

 

ダイヤはフランス王室の宝物庫に収められましたが、6人の窃盗団が

王室の宝物庫に侵入し、ブルーダイヤモンドを含む

宝石類を強奪したとされています。

 

ホープという名前は、途中の所有者であったヘンリー・フィリップ・ホープ

からとられています。ホープ氏の死後、3人の甥が10年以上に渡って

このダイヤを含む宝石の所有権を裁判で争っています。

 

そして博物館に収蔵されるまでに、所有者やその家族が変死したり、

そのダイヤがあった国そのものに革命が起きたりして、

不幸を呼ぶダイヤと言われるようになりました。

 

パブにあった頃のバズビーズ・チェア

 

次は「座ると死んでしまう椅子」名前はバズビーズ・チェア(Busby's chair)

といいます。イギリスのノース・ヨークシャー州で絞首刑に処された、

殺人者トーマス・バズビーの亡霊に取り憑かれ呪われていると伝えられる、

オーク材の椅子で、現在はサースク博物館というところにあります。

 

バズビーは処刑される直前に「自分の椅子に座る奴に呪いをかけてやる」

という呪詛の言葉を残したと言われ、その後、ふざけ半分で

この椅子に座った人々が、次々に死亡したと言い伝えられています。

その後は長くパブに展示されていたんですがそのパブは閉鎖されてしまい、

博物館の所有となったんですね。

 

一説では、この椅子にかかわった人が65人死亡しているなどと

言われますが、証明された事実ではありません。ただ、このいわれを知って

はたして座ってみる勇気があるでしょうか。

 

アステカの呪いの仮面

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3つめは「アステカの呪いの仮面」トルコ石製で、アステカの火の神

シウテクトリを表しているとされます。アステカはご存知のように

多数の生贄の儀式で知られ、この仮面にも呪いの噂がついてまわります。

 

ラストは「アナベル人形」この人形は名前がアナベルですが、

種類としてはラガディ・アン人形というもので、数々の超常現象を

引き起こしたと言われます。

 

それを解決した超常現象研究家エドとロレインのウォーレン夫妻の

オカルト博物館に収蔵されています。映画『アナベル 死霊館の人形』

シリーズのモデルになったとされます。

 

アナベル人形

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さてさて、とてもすべては紹介しきれないので、4つだけにとどめましたが、

世間には呪物と呼ばれるものはたくさんあることがおわかりでしょう。

そのようなものが手に入った場合、神社でお焚き上げをしてもらうのが

いいと思います。あるいはお寺だったら人形供養をやってるようなところ

ですね。では、今回はこのへんで。

 

田中俊行氏

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