今回はこのお題でいきます。後半でグロい話が出てきますが、
まあ、あくまで噂話ですので、そのつもりでお聞きください。さて、

晒しというのはもちろん、木綿なんかを漂白した、ヤクザ映画で高倉健さんが
腹に巻いている布のことではなく、ここでは刑罰の一種を指します。

この言葉、現在でも使われますよね。ネット用語で「晒し」といえば、
対象者の住所氏名、電話番号なんかの個人情報をネット上に公開して、
第三者の攻撃目標にしようとする嫌がらせのことです。
当然ながら、これは違法になりますのでご注意ください。

鋸挽
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で、この元になったのが、江戸時代の刑罰であった「晒し」です。
罪人の名誉や社会的地位を奪う目的で、一定の手続きのもとで公衆に

晒すことを言いますが、日本だけではなく、世界各国で行われていました。
公開処刑というのも、晒しの一種といっていいかもしれません。

獄門
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江戸時代の晒しは、基本的には「生き晒し」でした。
生きたまま日本橋高札場にある柱に縛りつけ、見物人に晒すんですね。
また、市中引き回しというのもありました。これは付加刑で、この後、

罪状に応じて「磔」や「鋸挽 のこぎりびき」の死刑にされるわけです。

また、死後も死体をさらされる「死に晒し」もあり、
首だけを晒されるのが「獄門」です。また磔された死体も、獄門と同じく
3日間にわたって晒されるのがきまりでした。
これらの死体は、遺族に下げ渡されることはなく、
試し斬りに使用され、その後 解体されて薬として売られたりしました。 


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あと、死体に対する刑罰も行われ、例えば未決の罪人が獄中で死んだりした場合、
死体は桶に塩漬けにされ、仕置(判決)が出たら、

取り出して磔にしたりしてました。
19世紀に乱を起こした大塩平八郎は、隠れているところを捕り方に囲まれ、
自ら爆死していますが、幕府はそのズタボロの遺体を塩漬けにして保存し、
わざわざ大阪の飛田刑場で磔にしているんです。

生き晒しにされる女犯僧


さて、ここから本題に入ります。前に「死体保存法」について書きましたが、

そのときに「プラスティネーション」という方法をご紹介しました。死体を

構成している水分と脂肪分を、プラスチックなどの合成樹脂に置き換えるもので、

ドイツ人のグンター・フォン・ハーゲンス博士により考案されました。

で、この方法で処理された死体は、「人体の不思議展」として、
世界各国で興行、展示されました。死体を加工する工場は中国大連市にあり、

現在でも、大量の死体標本が製造されています。これらの死体の入手先は

不明ですが、死刑囚のものが使われているのではないかとの噂があります。

 

下の画像をご覧ください。妊婦の死体を加工して「人体の不思議展」

に展示されたもので、腹中に胎児の姿が見られますよね。

常識的に、いくら中国でも、妊娠した女性をそのまま死刑にするとは

思えないので、これは死刑囚ではないんでしょう。また、死体を加工する際、

死んですぐ、死後硬直が起きる前にポースを取らせる必要があります。


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この内容は、最初に書いたように、あくまで噂ですので、そのつもりで。
張偉傑(チョウ イケツ)という中国人女性がいまして、大連のテレビ局の

人気アナウンサーでしたが、1998年に失踪して現在も見つかっては

いません。で、この女性、当時、大連市の市長であった薄熙来

(ハク キライ)と愛人関係にありました。

張偉傑
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この薄熙来は、中国共産党の中で順調に地位を上げていきましたが、

2012年、イギリス人実業家の殺人事件に端を発した「薄熙来事件」

によって失脚、多額の賄賂による蓄財も明るみに出て、公職追放され、

刑事訴追されて無期懲役の判決が確定しています。

法廷に立つ薄熙来 薄は180cmをかなり超える長身で、中国当局は、
後ろの警備員をバスケ選手にして、背を低く、みずぼらしく見せているそうです。

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前述の張偉傑ですが、失踪前には薄熙来と愛人関係にあることを
マスコミに公言していて、妊娠8ヶ月だったんです。
で、これらのことは当時の薄熙来の妻であった、谷開来(コク カイライ)の

神経を逆なでしたことは想像に難くないですよね。谷は米国で名を馳せた

弁護士で、大連の死体加工工場に資金を提供していました。

この人、かなり怖い人物で、イギリス人実業家の殺人事件にも深く関与しています。
また、中国の宗教団体である法輪功弾圧に、夫とともに関わったとも言われます。
「人体の不思議展」は1995年から始まりましたが、
「薄熙来事件」が起きた2012年に、閉幕と事務局の解散が宣言されています。

この年、中国のネットである噂が流れ始めました。「張偉傑は、失踪時妊娠8ヶ月、
人体の不思議展の呼び物の妊婦の死体も妊娠8ヶ月、顔がそっくり、特に唇の形が、

加工工場は大連、元市長の妻が工場の出資者で、妊婦の死体のDNA鑑定を

拒否している」などなど。・・・みなさんは、どうお思いになりますでしょうか。


さてさて、現代日本では、死刑者の遺体はもちろん遺族に引き渡しになります。
死体に人権はないでしょうが、単なる物体ではなく、尊厳はあるはずですね。
そのような考えから、日本の刑罰から晒しはなくなったんです。
では、今回はこのへんで。

人体の不思議展