今回はこのお題でいきます。ただこれ、心理学となってますが、
別に実験をしたわけでもなく、統計をとったわけでもなく、
ちゃんとした学問ということではありません。あくまでブログ管理人の

感じ方ですので、「えー、私は違う」と思われる方も
多いと思います。そこのところはご了承下さい。

さて、写真がフィルムからデジタルに変わり、手ぶれや感光、ピンボケなどの
失敗写真が減ったかわり、さまざまな画像加工ソフトが出回って、
「意図的に心霊写真をつくる」ことが簡単にできるようになりました。
この「意図的」というのは、何もその写真を使って

霊能詐欺などを働くわけではなく、せいぜい友人に見せて驚かせよう、

話題にしようくらいのことです。

で、そういう心霊写真を作る場合、作成のしかたに、
ある一定の心理的な傾向が働くんじゃないかなと思うんです。
どういうことを言ってるのかは、おいおい説明していきます。
下の画像をごらんください。海外のフリー素材から拝借したもので、
著作権や肖像権は問題ないと思います。



6人のスーツでキメたビジネスマンらしい人物が、世界地図を前にして
立っている構図で、とても幽霊なんか出そうにはない雰囲気ですよね。
わざとそういう画像を選びました。ここで、もしみなさんが、
「この中に幽霊の顔を入れろ」と言われたら、どこに入れられるでしょうか。

体は入れる必要はありません。また、顔は一部分でもかまいません。
また、画像は透けさせないようにします。
それと、極端に巨大化したり、縮小したりしてもいけません。
こういう条件でいきたいと思います。

この心霊写真は、上に書いたとおり、友人に見せて驚かせるためのものです。
ですから、ひと目で心霊写真とわかてしまっては、あまり面白くないですよね。
かといって全然気づかれないのも困ります。
「あれー、よく見たらこれ、ここに変なの写ってるよ」
こんなふうに友人に言わせたいわけです。

そうすると、入れる場所は限られてくると思うんです。
まず、すぐにおかしいとわかってしまうので、画像の縦横の中心線部分(下図)
には入れたくないですね。また、生首が飛び回っているのではないので、
人物の前に重なって顔だけがあるのも変です。



そこで自分は、① 中心線からやや外れた部分に入れる。
② 人物と人物の間に入れる。これは物と物の間でもいいんですが、
この画像には物のすき間ってほとんどないんです。
③ 照明があたって明るい部分は入れない。明るい部分に顔があれば

目立ちますし、背景が暗いほうがいろんな処理をしやすいですよね。

ということで、下の画像を作ってみました。
できは悪いですが、製作時間が4分だったので、まあこんなもんでしょう。
最初に考えた候補は3ヶ所あって、向かって右端の人物の右肩の上。
でもこれだと端すぎるかなあと考えてボツ。
あとは右端と右から2番めの人物の足の間。ここでもよかったんですが、
ちょっとせまいので現在位置に決めました。


bigbossmanがpohotoshopを使用して作成


あと、ひと目で普通の人間でないとわかるよう、顔の色調とコントラストを変え、
少しボカしてあります。これもフリー素材を使わせていただきましたが、
挿入する画像にもやはり、心理的な傾向はあります。
正面向きではなくやや斜めにするが、完全な横顔や後頭部などはさける。
まあ、あたり前ですよね。幽霊の後頭部が写ってる心霊写真なんて

見たことがないです。それと、人物の目が写ってないと怖さが半減するでしょう。

さてさて、TBSの心霊番組で、加工ではないかと疑われた心霊写真がありましたが、
それが下図です。自分がここまで書いてきた法則に、
けっこう当てはまってるんじゃないでしょうか。
・写真の中心線部分はさける ・背景が暗い場所に入れる
・物と物、人と人などのすき間に入れる ・入れる顔は正面向きではなく、
彩度や明度をいじって生きた人間には見えないようにする。


クリックで拡大できます


ということで、心霊写真を意図的に作成する場合、つくる側には、
心理的な制約、技術的な制約があります。そういうことを考えながら、
ネットに出回っている画像などは、生暖かい目で
見るのがいいんじやないかと思います(笑) では、このへんで。