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今回はこういうお題でいきますが、奇妙な内容で
驚かれるかもしれません。この記事、自分もあまり自信は
ないんです。さて、みなさんは大黒様はご存知でしょう。
大黒天とも言いますよね。この神、じつはたくさんの
顔を持ってるんです。

まずは日本神話での大黒様。大国主命のことですよね。
少彦名命とともに葦原中津国の国造りをし、因幡の白兎
などの逸話で知られています。また、高天原から降臨した
天孫、天津神に国を譲り、出雲大社に祀られた。

でも、これは後づけだと考えられています。大黒天は
もともとインドの神であるシヴァ神の化身の一つ、
マハーバーラタが日本に渡ってきたものです。それが
日本神話と習合して大黒様になった。

後ろから見るとチンコに見える大黒様の像
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大黒様は日本では福の神、財物の神と考えられ、その姿は
頭巾をかぶり、片手には宝の入った袋を持ち、
もう一方の手には打ち出の小槌、両足で米俵2つを
踏みしめた形で表されることが多いですよね。

で、大黒様の像、後ろのほうからご覧になったことが
あるでしょうか。これ、じつは男根、つまりチンコの
形になってるんです。これは偶然ではありません。
なぜ、大黒様はわざわざチンコの形につくられてるん
でしょうか。

三位一体で表される摩多羅神
キャプチャ

たしかに陰陽五行説では、男根は陽の中の陽であり、
陰気を払うとされます。また、日本では縄文時代から
男根は豊穣を表すとして信仰されてきました。
でも、それだけではないと思うんです。これは自分の
考えですが、マハーバーラタと大国主命の間に、

もう一つの神がはさまってるんじゃないかと思ってます。
その神の名は「摩多羅神 またらしん」です。
摩多羅神は謎の神とされ、現在では信仰が失われて
しまっています。摩多羅神は平安時代末から鎌倉時代に
かけて天台密教で信じられ、

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丁禮多(ていれいた)・爾子多(にした)の2童子と
ともに三尊、三位一体の神とされます。これは、「貪・瞋・癡」の
三毒と煩悩の象徴と考えられ、貪(とん)は貪欲、
瞋(しん)は怒り、癡(ち)は妄想や混乱を表します。

つまりよくないものなんです。それがなぜ神になっているか。
このあたりは はっきりわからないんですが、往生を
妨げるものであるからこそ祀られなくてはならないのだという
説があります。ただ、これは詭弁という気がしますね。

以前に後期密教についての記事を書きましたが、
チベットにおける後期密教は、ヒンドゥー教の影響を
強く受け、きわめて性的な形で発展しました。ヒンドゥー教
では、性愛は悪いものではなく、むしろ人生の目的の
一つとされたんですね。

摩詞迦羅天(マハーバーラタ)
キャプチャ cvv

摩多羅神は天台密教の一派、玄旨帰命壇(げんしきみょうだん)
の本尊とされましたが、性的な教義を問題視され、
淫祠邪教あつかいされて、江戸時代には廃絶したと
いわれます。やはり邪教とされた真言立川流と
似たような経緯をたどってるんです。

ここまでの内容をまとめると、摩詞迦羅天(マハーバーラタ)
→摩多羅神→大黒天
という形になってるんじゃないかと
考えます。で、男根(魔羅)は煩悩の象徴であり、
大黒神はその流れを汲んで、チンコの形になっている・・・

天台密教
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こんなところでしょうかね。さて、真多羅神を祀る祭礼
としては、京都太秦・広隆寺の牛祭がよく知られています。
京の3大奇祭の一つで、明治以前は旧暦9月12日の夜半、
広隆寺の境内社であった大酒神社の祭りとして
行われていました。

下図を見てもらえばわかりますが、牛に乗った異形の神を
鬼のような面をかぶった者たちが曳いています。
また、そのときに読まれる祭文も、一般的な祝詞とは
違う、「夫れ以れば、性を乾坤の気にうけ、徳を陰陽の間に
保ち・・・」で始まる、じつに奇妙な内容です。

奇祭、牛祭
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この牛祭は近代になって、新暦10月12日に行われて
いましたが、現在は牛の調達が困難のため、不定期開催と
なっており、特に近年ではしばらく実施されておらず、
今後も再開の見通しはたっていないということです。

さてさて、ということで、大黒様はなぜチンコの形に
つくられているのかという疑問について見てきました。
最初に書いたように、この解釈にはあまり自信はないん
ですが、みなさんはどう思われますでしょうか。
では、今回はこのへんで。