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今回はこういうお題でいきます。この間、妖精の話を
書きましたが、次は精霊です・・・ うーん、どう違いが
あるんでしょうか。一つ言えるのは、精霊はアニミズム、
およびシャーマニズムと深い関係があることです。

ロールプレイングゲームでも、精霊使いという
職業があり、シャーマンと呼ばれて、エルフなどの
部族がなっていることが多いですよね。ちなみに、
妖精は英語でfairy、精霊はspilit。

多くの国では、古代の宗教はアニミズム、多神教である
場合が多く、ギリシア神話、北欧神話、インド神話など
がそうです。ですから、精霊は一神教の国では
成立しにくい概念なんです。とはいっても、



一神教であるイスラム教でも、ジンという精霊がいて
クルアーン(コーラン)でも、その存在は認められています。
『アラビアンナイト』に出てくるランプの精などがそうですが、
これは7世紀にイスラム教が成立する以前から
信じられていたものの名残なんでしょう。

さて、アニミズムとは、「生物・無機物を問わない、すべての
ものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方」で、
滝や岩の精霊などというものもあります。日本も古代に
おいてはアニミズムであったと考えられ、その証拠は
磐座や山そのものをご神体とする信仰などに残っています。



いろいろな精霊がさやぐ(騒ぎ立てる)国であったわけです。
そのうちに亡くなった先祖の霊も、一種の精霊とみられる
(祖霊信仰)ようになっていきます。そしてだんだんに、
精霊の中でも重要視されるものが出てくる。生存に直結する
穀物霊などがそうです。(穀霊信仰)

シャーマンは、アニミズムの中で超自然的存在と直接接触・
交流・交信する役割をする存在です。シャーマンは神と人との
間に立って両者をつなぐ。この場合の神は唯一絶対神では
ないので、一神教の預言者とは異なります。

ロールプレイングゲームでは、シャーマンは火の精霊や
森の精霊などを呼び出して使役しますよね。
あと、トーテムという概念があります。アメリカ先住民の
トーテムポールが有名ですが、部族や血縁に宗教的に
結びつけられた野生の動物や植物などの象徴のことです。

オクサレ様 じつは河の神
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「われわれは鷹のトーテムである」といった使い方をします。
先祖が神話の中の鷹の神であり、自分たちはその子孫である。
また、われわれは鹿の神の子孫なので鹿肉は食べないとか。
これ、日本ではあまり見られないんですが、アイヌのユーカラ
の中に、それらしきものがあるという説もあります。

さて、日本は「八百万の神」と言われるように、精霊は
そのまま神と考えられることが多かったんですが、
ジブリアニメの『千と千尋の神隠し』では、いろいろな精霊が
風呂に入りに来ていました。どろどろに汚れた神がやってきて

トーテムポール
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オクサレ様と呼ばれていましたが、きれいになると
名のある河の神であることがわかり、大量の砂金を残していって、
風呂屋は大儲けします。ジブリアニメは、『となりのトトロ』
『もののけ姫』など、アニミズム的な傾向が強い。

さて、映画の話をすると、キリスト教圏で精霊をあつかった
作品は少ないんですが、『ガーディアン/森は泣いている』
というのがありました。1990年制作のアメリカの
ホラー映画で、キリスト教的な世界観からは外れた内容です。

『マニトウ』
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森に近い新居に出産間近の若い夫婦が引っ越してきて、
カミラというベビーシッターを雇うんですが、じつは
この女性、森の中の大木の精霊の化身なんです。
次々と不可解なことが起こり、木の精霊は赤ん坊を
ねらっていることがわかる。

あと、『マニトウ』というのもありました。1978年制作
ですから、かなり古い作品です。首の後ろに腫瘍ができた
女性がいて、じつはそこに古いアメリカ先住民の霊が
宿っていることがわかる。その霊はインディアンに伝わる
悪霊の中でも最恐の霊ミスカマカスであり、

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復活をたくらんでいる。それを主人公らは阻止しようと
するんですが、最後はコンピュータの霊などの力を
借りて戦うことになります。あまりに荒唐無稽な内容で、
カルト化して人気を得ていますね。アメリカ先住民は
アニミズムを信奉していましたので、

キリスト教的な悪魔が出てくる、いわゆるオカルト映画で
ない場合、アメリカ先住民の信仰が使われることが多いんです。
例えば、キング原作の映画『ペット・セメタリー』でも、ペットを
埋めると生き返ってくるのは、先住民の呪われた土地。
ということで、今回はこのへんで。