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今回はこういうお題でいきます。臭い話ですね。さて、いろんな話題が考えられますが、みなさんは人間が1日にどのくらいおならをするかご存じですか? 答えは8~10ℓ。かなりの量ですね。こんなにおならをしているとは思いませんでした。

 

ただ、無音でしたのについては自分で印象に残らないので、こんなものなのかもしれません。では、おならの語源は? これはおわかりの方もおられるでしょう。屁を「鳴らす」の名詞である「鳴らし」に「お」をつけて婉曲に表現した言葉で、そこから一文字略されました。

 

 正式な名称は「おならし」で、それが「おなら」になったわけです。ちなみに英語では fart かな。うーん、今回は変な雑学が多くなりそうです。おならはそもそも2種類のルートの違うガスが混ざってできたものです。

 

河童をおならで退治する

 

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口から飲み込んだ空気と人体から発生するガス。それが体内で混合されます。まず、食べ物を飲み込むときに一緒に空気まで飲み込んでしまいます。ですから、食べ方に気をつければ、おならの量を減らすことができそうです。空気が体内に入った場合の

 

ガスの成分は窒素、二酸化炭素、水素、メタンなどですが、このままではほとんど臭くありません。ですがこれに、人間の体内で合成されるインドール、スカトール、硫化水素などが加わることによって、臭くなってしまうんですね。

 

ふむふむ、硫化水素ですか。温泉地にいくとおならの臭いがするのも、この硫化水素臭のためです。では、もし会議やデートの最中でおならを我慢してしまったらどうなるでしょう? これは人体に再吸収されます。大腸粘膜から毛細血管を通って血液の中に入ります。

 

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で、その一部は腎臓でろ過され、尿に混じって排出されます。また一部は、肺に運ばれて口や鼻から出ていきます。ですから、げっぷとおならの成分は似ているんですね。ただし、大量の炭酸飲料を飲んだりした場合、げっぷのほとんどは二酸化炭素になります。

 

おならのことは屁とも言いますが、「へ」という言葉の使用が禁止されているものはなんでしょう? そう、車のナンバープレートのひらがなですね。あと江戸時代は町火消しの組にいろはが使われていましたが、さすがに「へ組の火消し」というのはなかったそうです。

 

もしおならの臭いが異常に臭い場合は、肉やネギ類、ニンニクの食べすぎの場合が多いですが、病気の場合もありますので、医師の診断を受けたほうがいいと思われます。じつは、最近よくいわれる地球温暖化にもおならは関係していまして、人間のおならというより家畜のものが問題視されているんです。

 

自分はアメリカで暮らしたことがあるんですが、向こうの家畜は想像を絶する数で、平原の見渡すかぎりが牛なんてこともあるくらいなんです。ですから、工業以上に畜産がおならとして二酸化炭素ガスを排出してるんですね。そんな点からも、将来的には家畜の数を減らして人工肉に置き換えていくことが叫ばれています。

 

おならの音で作られた曲

 

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あとはそうですね、江戸時代、見世物小屋が庶民の娯楽でしたが、曲屁(きょくべ)と呼ばれる出し物があり、大人気だったそうです。実際におならで曲を演奏するんですね。この人たちを放屁師といいました。また現代でも、放屁音で合成された音楽なんかがあります。

 

あと、おならが出てくる話は民話では「屁ひり女房」などがありますが、怖い雰囲気が一気に壊れるので、怪談を書く場合にはおならの描写を出すのは厳禁です。怪談で白いワンピースに黒い長髪の女がよく出てくるのは、それが一番  雰囲気が壊れないためです。パンチパーマの筋肉ムキムキの幽霊なんて出せませんよね。

 

江戸の放屁名人

 

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さてさて、ということで、おならについてあれこれ見てきました。おならは困りものですが、ある意味、人生にいろどりを与えてくれるものです。ただし。我慢をしても体によくないですし、少しずつ出すとしても臭いはどうにもなりません。パンツの中に消臭剤を入れてもダメでしょうね。ですから、すなおにトイレにいくのが一番だと思います。では、今回はこのへんで。