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今回はこういうお題でいきます。うーん、水銀というと年配の方の中には体温計を思い出される方が多いと思います。今はデジタルのものが主流ですが、昔は水銀を使った体温計が用いられておりガラスも壊れやすかったため、割れると玉になってこぼれ、毒があるので危険だといわれてました。

 

あと水銀体温計は裏技があり、先っぽでトントンと床を叩いてるとじわじわ針が上昇したため、よく学校のずる休みに使われたものです。これは今のデジタル計では無理でしょうね。あと、水銀は消毒薬の赤チンにも使われていました。

 

さて、まず水銀とは何か? Wikiには、「水銀は、原子番号80の元素。元素記号は Hg。汞(みずがね)とも書く」と出てきます。英語名は mercuryで、これは水星という意味です。水星は太陽に最も近く、1年が約88日と公転軌道が短いため、流動性の高い水銀になぞらえられたんですね。で、この水銀、オカルトとは深い関係があるんです。

 

始皇帝陵

 

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仙丹 水銀は詳細は辰砂(硫化水銀)の形で出土することが多く。防腐効果が高いことから、不老不死の薬「仙丹」の原料と信じられていました。歴代の中国皇帝はこの仙丹を服用していたとされますが、上記したように毒性が強く、かえって命を縮めた例のほうが多かったでしょう。

 

秦の始皇帝もこの仙丹を愛用していたといわれますが、さらに不老不死に効果のある薬を求めて徐福という人物に3000人の童男童女(若い男女)と百工(多くの技術者)、巨船を与えて、東方海上を探させたという話が伝わっています。

 

不老不死の薬は東の海にある蓬莱山でとれると中国では信じられていたんですね。徐福は日本に来たともいわれ、各地に伝説が残っています。始皇帝は結局亡くなったわけですが、その墓(始皇帝陵)の地下には水銀が流れる川を作ったといわれます。

 

実際、学者が始皇帝陵の土壌を調査したところ、水銀濃度が通常の100倍もの数値を示したことが判明しています。ですから発掘した者には命の危険があるわけです。兵馬俑の発見もあり、この話は真実である可能性が高いでしょう。

 

徐福

 

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賢者の石 水銀の英名マーキュリーはローマ神話の神なんですが、おおもとはギリシア神話のヘルメス神でした。で、錬金術の祖とされるのがヘルメス・トリスメギストス(三倍偉大なヘルメスという意味)なんです。

 

このことから、水銀は占星術や錬金術でよく使われ、毒性のために命を落とす者も多かったんですね。映画の『ハリーポッターと賢者の石』に出てきた、賢者の石を作成したとされる二コラ・フラメルは、賢者の石そのものではありませんが、水銀を純粋な銀に変える方法を心得ており、莫大な富を築いたといわれます。

 

ただし、錬金術の多くは詐欺的なものであり、この話が本当かどうかは疑わしいです。ちなみに自分は西洋占星術をやっていますが、水銀を使用したことはありません。

 

二コラ・フラメル

 

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百鬼夜行 これは日本の話です。百鬼夜行というのは夜に大路を練り歩く異形の者たちのことですが、じつは水銀と関係があるという話があるんです。奈良時代に作られた奈良の大仏は、金メッキをするために水銀に金を溶かして塗りつけ、あとで焼いて水銀成分をとばすというアマルガム法が用いられたんですが、

 

その当時としては世界最大の水銀の使用量だったと考えられます。このため、職工の中に大量の水銀中毒者が出たのではないかと推定されているんです。多くは手足が不自由になる症状が出ますが、この人たちは今でいえば公害の犠牲者です。 

 

この水銀中毒になった人たちが、大勢でよろよろ歩いたのが百鬼夜行になったという説があるんですね。本当だとしたらひどい話ですが、真偽のほどは定かではありません。

 

アマルガム法

 

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さてさて、水銀にまつわる3つのエピソードを紹介しました。この中で中国の話は真実であってもおかしくない気がします。西洋で魔術の材料として用いられたものは1番が硫黄、2番目がこの水銀でしょうか。3番目が塩かな。

 

塩はともかく、あとの2つはどちらもその毒性のため、さまざまな悲惨な逸話が残されています。ただもちろん、その当時は化学が未発達で、毒性についてはよく知られてはいませんでした。最近は環境問題といえば温暖化のことばかりが声高に言われますが、環境ホルモンなど毒性のある物質は多いんです。では、今回はこのへんで。

 

百鬼夜行

 

んあm