jdjdjdjd
 
今回はこういうお題でいきます。まずは妖怪についての概論。妖怪とはWikiでは「人間の理解を超える奇怪で異常な現象、あるいは、それらの現象を起こす不可思議な力を持ち科学で説明できない存在のこと」と出てきます。ほぼこのとおりでしょうね。
 
ただ、現代と江戸時代以前での妖怪についての考え方は少し変化してきています。特に幽霊との関係です。江戸時代までは幽霊というのは、どこの誰ということがはっきりした、名前のわかる人間がなるものだったんです。たとえば有名なお岩さんなどですね。
 
それともう一つ、幽霊は成仏しておらず、強い恨みをもってこの世にとどまっているという特徴があります。それ以外に、山の中で得体のしれないものに出会った場合、それが人間の形をしていても「妖怪」と呼ばれることが多かったんです。
 
っきうjmjhn
 
それが現代では、妖怪と幽霊の区別はあいまいになってきて、心霊スポットで人型の白いもやなんかを見た場合、「幽霊を見た」と言われることが多くなりました。幽霊と妖怪の区別があいまいになり、妖怪のほうは実際にいるとは信じられなくなってきているんです。
 
ではなぜこうなったのか?自分は仏教の衰退が最大の原因だと考えています。仏教が衰退したことにより、成仏という概念もまた衰退してしまったんです。ですから成仏していない人間=幽霊という図式が崩れてしまった。それでは本論の妖怪の分類に入っていきましょう。
 
大神社姫
 
 
1,動物妖怪 キツネやタヌキ、ムジナ、猿などのことです。有名な妖怪としては、大百足、大岩見重太郎に退治された狒々、化け猫、犬神など。大神社姫などの魚の妖怪、虫の妖怪もこれに入ります。
 
植物の妖怪は少ないですが、ないわけでもないようです。江戸時代までは仏教の影響で肉食はよくないこととされてきましたが、植物はそのかぎりではなかったので、そういう点もあって妖怪化するものが少なかったんでしょうね。
 
器物妖怪
 
ssssd
 
 
2,器物妖怪 付喪神ともいいます。長い年月を経た古い道具は命を持つようになり妖怪化すると信じられました。特に百年もの長い間使用されて捨てられたものは確実に妖怪化する。からかさお化け、お化け提灯、琵琶のお化けなどいくらでもありますね。百鬼夜行絵巻にも登場します。
 
3,人間型だが一部が異形になっているもの たとえば大入道、なんとか小僧など。これは普通の人間と比べて体が大きかったり、小さかったりするものです。ろくろ首、のっぺらぼうなどもこの仲間に入るでしょう。ただし小泉八雲の書いたのっぺらぼうは、ムジナの化けたもののようです。
 
4,なんだかわからない想像上のもの たとえば下図のようなものです。これって日本独自の要素が強いんです。というのは、キリスト教国などは神がすべての生物を一度に作り出したことになってるので、新しく生物をつくるのは苦手なんです。怪獣映画を日本が得意なのもちゃんと理由があるんですね。
 
何だかわからない妖怪(巨大なノミなのかもしれません)
 
mmnbbcxz.jpg
 
 
5,中国やインドなど外国から渡ってきたもの。龍や姑獲鳥、鬼なんかですね。
6,火の妖怪 鬼火、つるべ火など。 
7、かつて神だったのが零落したもの。貧乏神や疫病神などの悪い神。
 
この1~7を基本として、複数の要素が混じった妖怪もあります。だいたいこんなところでしょうか。かつては妖怪なんて研究の対象にはならないと思われていましたが、最近では、なぜそれが妖怪化したのかなどのことが、民俗学を中心に研究され、論文も出るようになってきました。
 
舌切り雀の妖怪
 
nnhytr.jpg
 
さてさて、人間はなにか不思議なことに遭遇して、その理由がわからないと不安になるんだと思われます。そこで妖怪という存在を考えついて安心しようとしたのではないでしょうか。漫画家の水木しげる氏は亡くなられてしまいましたが、妖怪のブームはこれからも起こるのではないかと思いますね。では、今回はこのへんで。
 
狒々
 
dsksiahk.jpg