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今回はこういうお題でいきます。これねえ、いろんな意味で
じつに書きにくい項目なんです。うまくその書きにくさを
説明できますでしょうか? ではまず、例によってWikiを
見てみると、霊感とは「神・仏が示す霊妙な感応のこと。

また、神や仏が乗り移ったようになる人間の超自然的な感覚。
あるいは霊的なものを感じとる心の働き。 理屈(理知的な
思考過程など)を経ないままに、何かが直感的に認知
されるような心的状態」と、4つの意味がのっています。

ここでおわかりのように、霊感とは、一つにまとめるのが
難しい、多くの意味内容を含んだ言葉なわけです。
うーん、そうですね、自分は大きく霊感には3つあるかなと
考えてます。① 日本古来からある、神仏から与えられた
不可思議な力。 ② 西洋のスピリチュアリズムからきたもの。

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③ 現代の怪談などでよく出てくる霊感。このうち①は
わかりやすいですよね。神様が何かの目的があって、
ある人間に不思議な力を授ける。または、仏教や神道などの
修業によって身についた超自然的な力。
これは法力や神通力などとも言いますね。

②は西洋の19世紀から20世紀にかけて隆盛した、心霊主義
(スピリチュアリズム)からきたもので、多数の霊媒が
輩出しています。その多くは貧しい若い女性で、心霊主義に
参入してきた老学者たちに色仕掛けをつかったりしていました。
当ブログで何度も書いているとおり、心霊主義の出発点は

うい呼応

ダーウインの進化論。ですから、霊媒の力のよりどころは
キリスト教の神ではありません。じゃあ何かというと、そのあたりは
よくわからないんです。とにかく、霊を呼び出して物質化させたり、
霊を自分にのりうつらせたりすることができる。「媒」という言葉が
使われているとおり、ふつうの人間と霊の仲立ちをするんです。

ここでちょっと余談、上で物質化という言葉が出ましたが、
これがこの時代の霊媒師たちの巧妙なところで、降霊会を行って霊を
出現させるだけでは、科学者たちは満足できませんでした。彼らは
職業柄、具体的に何かを調べたい。そこで考え出されたのがエクトプラズム。
多くは脱脂綿などでしたが、乾燥させた動物の肺などもありました。

あ、もうここまできてしまった。③は怪談でよく「霊感のある
友達」などとして出てきます。多くの場合、子どもの頃から
霊などの不可解なものを見ることができた。人に変な子と思われるのが
嫌で、ずっとそれを隠してきた、などという設定が定番です。
本人がわからないのだから、その力がどこからきているかは不明。



何か厳しい修行をして、霊感を身に着けたというケースは多くないん     
ですが、そういう話もあります。まあ、怪談は楽しむためのエンタメ
という要素がありますので、そこらへんをあまり追求するのは大人気ない。
もし本気で懐疑的な姿勢をとるなら、まず霊がいるのかどうかから
始まると思うんですが、それだと怪談として成立しませんよね。

さて、霊感について②と③の解釈は、きわめて似ています。
まあ、心霊主義は日本でも明治時代に大流行しましたし、現代も
多数のスピリチュアルブログなどがあり、一定の支持を得ています。
ですから、現代日本でいう霊感とは、スピリチュアル由来と
考えても大きな間違いではないと思います。



では、現代の霊感は具体的にどんなものか。『ほん怖』はご存知で
しょうか。朝日新聞出版刊のホラーコミックですね。あれなんかは、
現代のスピリチュアル的霊感がよくわかるようになっています。
ます、霊感は生まれつき持っている場合が多い。

また、その能力には強弱がある。例えば霊がはっきりくっきりと
見える人と、ぼんやりとしか見えない人。また、霊を祓うことが
できる能力者は少数で、そういう人は何らかの宗教的な
修行をしたり、道具を使っていることが多い。



スピリチュアル怪談では、自殺者の霊、浮遊霊、先祖の障り、
生霊、霊道などが出てくることが多いですね。自分はその手の
怪談はあまり書きません。何かおかしなことが起き、つてを
たどって霊能者に祓ってもらうという筋は、あまりに使い古されて
いると思うからです。まあ、ボランティア霊能者のKさん

なども自分の話に出てきますが、なるべく結末はみなさんの
意表をつくように工夫してるつもりです。さて、では
霊感は本当にあるのか。これはねえ、上でも書きましたが、
エンタメとして楽しむ分にはありでいいと思いますが、じっさいに
霊能者に依頼するのは、やめといたほうがいいでしょう。

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ほとんどがインチキですし、あたり前の話ですが科学的な
エビデンスはありません。特に高額な謝礼を要求する霊能者は、
詐欺で告発されたり、損害賠償を請求されたりなど、訴訟を
抱えているケースも多いんです。直接お金を取らないとしても、
お守りのようなものを買わされたりとか。

さてさて、あっという間に字数がつきてしまいました。ここまで
書くのにかかった時間は10分くらいです。霊視などもふくめて、
まだまだいくらでも書くべき内容があります。すぐにとはいきませんが、
いずれ続編を出さないといけませんね。では、今回はこのへんで。