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今回はこういうお題でいきます。まず大きな特徴として、ルーン文字はただ発音を表すだけでなく、漢字と同様にそれぞれ個有の意味を持っているということです。そのため、占いや儀式などにも使われました。タロットカードのような使い方をされたんですね。ですが、基本的には普通に使われる文字だったんです。
 
このあたりは、魔術に使われる特別な文字と誤解されているむきがあります。ルーン文字は、1世紀ころ、英語やドイツ語、北欧の言語を書き表すために考案され、ギリシア文字あるいはイタリア文字を参考にしてできたと考えられています。
 
4~7世紀には実用的な文字として使われていましたが、7世紀ころにラテン文字が発明され、とってかわられるようになりました。北欧では14世紀ころまで使われていました。
 
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ルーン文字には上記した他に、木に刻んで使われることが多かったため、水平な線は使われず、斜めの線で代用されるという特徴がありました。それが、現代から見ると神秘的に感じられたんだと思います。
 
ルーン文字はまた最初の6文字の音をとって「フサルク」と呼ばれます。ちなみに「フ」には家畜という意味があり、財産や豊かさ、母性などを表します。ルーン文字の魔術的な側面としては、文字を体に刻んで呪いとしたり、戦士の持つ楯に軍神を表すルーン文字を刻んで防御力を高めたりしました。
 
ルーン文字は北欧神話と密接な関係があります。神話にはこの文字がいろいろな場面で登場します。北欧神話は北ゲルマン民族によって共有されていた神話で、主神オーディンを中心に個性豊かな神々が登場します。
 
神々はユグドラシルという巨大な樹にすんでいて、終末論が特徴となっています。神々は世界の終わりに巨人族と戦いをすることが決っていて、それで両者ともに滅びてしまうんですね。この最終戦争をラグナロクといいます。
 
世界樹ユグドラシル
 
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神々は最終戦争にそなえて、人間界の戦場から勇者を集めて自分たちの味方にしようとします。このときの様子を描いたのが、リヒャルト・ワーグナーのオペラ『ニーベルンゲンの指輪』中の『ワルキューレの騎行』部分です。
 
ワルキューレとは、戦士を集める役目の神々の娘たち。この曲はコッポラ監督の映画『地獄の黙示録』のヘリでの爆撃場面で使われ、大きな印象を残しています。現代の宗教でも終末論を唱えるものがありますが、
 
「この宗教を信じている者は救われる」などと信者獲得の手段として使われることが多く、北欧神話とは異なっています。さて、ではルーン魔術とはどういうものかというと、ルーン文字を2個以上組み合わせて新たな意味を持たせる場合が多いようです。
 
ルーン・ガルドゥル
 
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これはルーン・ガルドゥルと呼ばれ、ガルドゥルとは「歌う」「叫ぶ」といった意味です。ルーン・ガルドゥルは単独でも効果がありますが、呪歌をいっしょに歌うとさらに力が増すとされました。
 
例えば、「アクシデント」「好転」「贈り物」という3つのルーン文字を組み合わせて「チャンスに変える」という意味を持たせるなどのものが有名です。アイスヒャウルルムという雪の結晶のような形をしたルーン・ガルドウルが最も知られていますが、これには「恋人を手に入れる」といった効果があるとされました。
 
 
アイスヒャウルルム
 
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ルーン文字が出てくる小説や映画はいろいろあり、アメリカのホラー映画『ブレアウイッチ・プロジェクト』では、ルーン文字に似ているものの、そうではない記号が使われていました。まあこんなところでしょうか。
 
さてさて、自分は占い師であり、タロットカードも少しはやりますが、ルーン文字を占いに使ったことはありません。ですから、どのくらいの効果があるかはわからないです。ルーン文字を占いに使うときは、空白のカードを加えて25文字として使用するのが一般的です。では、今回はこのへんで。
 
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