今回はこういうお題でいきます。ただしこれ、いつものように自分の
妄想のような内容なので、スルーされるか、眉につばをつけてお読み
くださることをお勧めします。

電子雲という言葉があります。科学の歴史において、まず分子が発見され、
さらに原子が発見されました。しかしこれだけでは終わらず、原子にも
内部構造があることがわかってきました。

原子には中心にプラスの電荷を持つ原子核があり、そのまわりをマイナスの
電荷を持つ電子が取り巻いています。その電子の個数により、
その原子の性質が決まってきます。例えば水素原子は電子1個を持ちますし、
鉄原子は電子26個を持つ、という具合です。

 



われわれ人間の体も原子から構成されているわけですが、原子はスカスカ
になっています。では、どうしてわれわれが握手をするとき、
手と手がすり抜けていかないかというと、原子はその外側にマイナスの
電子を持つため、マイナスとマイナス同士で反発し合うからです。

では、原子核と電子の関係はどう考えられてきたかというと、
初めは、原子核のまわりを電子が衛星のように回っているという
モデルでした。これが有名なラザフォードの原子モデルですね。

ところが、電子というものは、その位置と運動量というものが同時には
わかりません。これが不確定性原理ですね。観測を行ったときだけ、
電子はある一点に姿を現すんです。つまり、観測する前は、
電子はどこにでも存在している可能性があります。

で、この可能性にはもちろん高い、低いがあります。そこで考えられたのが
電子雲という概念です。電子は確率の雲として原子核のまわりを
取り巻いており、われわれが観測したときに一点に定まる。ですから、

最近の教科書では、原子モデルを下図のように表すことが多くなりました。

 



あれ、これって何かに似ていると思いませんか? じつはこの考え方は、
多世界解釈におけるパラレルワールドの考え方のもとになっているもの
なんです。あなたの未来には無限の可能性があり、あなたが行動することで
それが一点に定まる。この電子雲の粒一つ一つがパラレルワールドと

考えていいでしょう。(粒は確率で、実際にあるわけではありません)

つまり、あなたの行動が、原子モデルにおける電子の観測にあたるわけです。
ここまでいいでしょうか? で、この考え方を取るとすると、
もし平行世界があったとしても、絶対に行き来したりすることは
できなくなってしまうんです。確率が一つに定まってしまうと、当然

その他の可能性は消えてしまうからですね。

 



これは困りましたね。ですが、自分もいろいろと考えてみましたが、
どうやってもパラレルワールドに行くことができる方法は思いつきません。
ただまあ、そういうことができるというフィクション作品もあります。

例えば、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部、「スティール・ボール・ラン」
では、敵役の大統領が、パラレルワールドを自由に行き来できるという
スタンドを持っていました。ただし、スタンド能力と説明されるだけで、
具体的な理屈などは不明なままでした。

この他にも、映画や小説などでも、パラレルワールドを行き来できる方法は
いろいろ描かれていますが、自分には今ひとつ納得できないもの
ばかりでした。ラノベなんかでは、物理的な原理を理解してないのではないか
と思われるものも多かったです。

 



オカルト的には「寝る前に赤い字で飽きたと紙に書いて寝る」そうすれば
目が覚めたときにパラレルワールドにいる。などという方法も
広まっていますが、これもどう考えても無理ですよね。

また、パラレルワールドがある証拠として、この世には存在しないはずの
貨幣や紙幣が発見されたなどというものもありますが、
これも面白半分に捏造されたと考えたほうがいいものばかりです。

ということで、自分の考えとしては、パラレルワールドがあったとして、
原理的にどうやっても行き来できないと思います。
なんだか夢を壊すような、つまらない結論になってしまいましたね。
では、今回はこのへんで。