宇宙生命体のタイプ | 怖い話します(選集)

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今回はこういうお題でいきます。ただし、この内容、
かなり自分の手にあまるものなので、あれこれ間違いがあるん
じゃないかと思います。お気づきになられた方には、
コメントで指摘していただけましたら幸いです。

さて、われわれは地球に住む地球人です。地球は天の川銀河、
太陽系の第三惑星。気温はー50℃~50℃程度。
重力加速度は約9.81 m/s2、光もまずまずあたっています。
大気があり、その主成分は窒素、酸素、二酸化炭素など。

このような環境を、「ハビタブル・ゾーン」と言ったりします。
地球と似た生命が存在できる天文学上の領域で、日本語では
「生命居住可能領域」ですね。ある惑星系において、
恒星の周辺で、十分な大気圧がある環境下で、惑星の表面に
液体の水が存在する領域のことを指します。

ハビタブル・ゾーン
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ここで、注意してほしいのは「地球と似た生命体」の部分です。
では、地球人類にはどういった特徴があるんでしょうか。
体の構成元素で考えてみましょう。人間の体をつくる元素の割合は、
体重50kgの人なら、酸素が約33kg、次いで炭素が約9kg、
水素が約5kg、窒素が約1.5kgという順になります。

酸素が一番多いわけですが、人間のことを酸素生物と言うことは
ありません。人間の体の6割までは水、つまり酸素と水素です。
これをのぞいた筋肉や脂肪、骨などの重さの約半分は、炭素が
占めていることになります。ですから、人間は炭素生物であると
言うことが多いんです。人間の体はタンパク質や脂肪から

アミノ酸の一種の分子構造 灰色部分が炭素分子
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成り立っていますが、それらは炭素や水素、酸素の分子が
つながったものです。上図は、タンパク質のうち一種のアミノ酸の
分子構造ですが、炭素がつながり合って骨組みをつくり、その周りに
水素や酸素、窒素などが結合しています。炭素を軸にすると
このような構造がつくりやすいんですね。

さて、「レプティリアン・ヒューマノイド」という言葉を
聞かれたことがあると思います。ヒト型爬虫類と訳され、SF作品に
よく登場してきます。もし恐竜が地球への大隕石墜落で絶滅
しなかったら、体が小さく、知能が増し、二足歩行するようになって
地球の支配者になっていたのでは、といった話がありますよね。

レプティリアン
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まあ、大隕石墜落がなかったらどうなっていたのか、不確定要素が
多すぎてなんとも言えないんですが、哺乳類と爬虫類という
違いはあっても、レプティリアンも炭素生物であることに
変わりはありません。ですから、その生態もだいたい想像できます。

では、上記のハビタブル・ゾーンから外れた場所には、
生命体は存在しないんでしょうか。例えば極端に重力が大きかったら、
どうなるでしょう。月面の重力は地球の約6分の1です。
ですから、単純に考えれば地球の6倍、3mほどは垂直跳びが
できそうです。(実際はもっと複雑な計算になります)

レギオンソルジャー
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逆に、地球よりもうんと重い星だったら。数倍程度ならともかく、
十倍ほども重いと人間は動けなくなります。ですから、生命が存在しそうな
星の候補としては、地球の10倍程度までの質量(体積)が考えられて
るんですが、それ以外の重い星にもし生命がいたとしたら。
その体の主成分はケイ素かもしれません。つまり岩石生命体。

岩石生命体は動くことが困難だと思われます。そのため、仲間との
意思疎通はテレパシー的なものになるかもしれません。
物は食べない、あるいはそこらの岩を適当に取り込む。これだと
エネルギー代謝の問題があるでしょうが、そこは深く考えません。

プラズマとは
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1996年の邦画『ガメラ2』に出てくるレギオンがケイ素生物
という設定でした。レギオンソルジャー(小さいやつ)の解剖シーンでは、
体内に体液や筋肉がなく、ガス圧で動きました。この設定は、
ケイ素生物としては正しい気がします。また、レギオンは種族として
巨大植物に寄生し、その爆発力で宇宙を渡ってましたね。

次に、惑星の温度が高かったらどうでしょう。炭素生物は約450℃
ほどで自然発火してしまいます。それより高い温度なら、もしかしたら
プラズマ生物がいるのかもしれません。プラズマとは、気体を構成する
分子が電離し陽イオンと電子に分かれて運動している状態で、
電離した気体ということですよね。

プラズマボール
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2007年のマックス・プランク宇宙物理学研究所の発表では、
ダストプラズマ(プラズマ中に微粒子が混在している状態)を研究
したところ、ダストプラズマが二重螺旋構造をとって、遺伝情報を
蓄積するような解を示したとなっています。トンデモのようですが、
論文を読むとけっこう真面目な内容なんです。

もしプラズマが情報を蓄えることができるなら、意思、知能と
呼べるものを持つことができる可能性があります。あ、もう残り字数が
ないです。逆に惑星の温度が低かったらどうでしょう。水は0℃で
固体化してしまうという限界があります。

タイタン
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まあ、もしかしたら氷の体の生物がいるのかもしれませんが、
それよりも、温度の低い星では、液体アンモニア、あるいは液体メタン
などを利用した生物がいる可能性が考えられてるんです。
地球よりも直径の大きい、土星の第6衛星タイタンには-180℃の
液体メタンとエタンの海があります。そこに生命体はいるのか。

さてさて、このあたりのことは宇宙生物学でさかんに議論されており、
2015年、液体メタン中で機能する仮説上の細胞膜がモデル化され
ました。うーん、前半を詳しく書きすぎて、後半が舌足らずな内容に
なりました。いずれどこかで続きをやりたいと思います。
では、今回はこのへんで。

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