２０１８年９月９日加藤孝一師範のfacebookより
《餅は餅屋》
8/31女性のためのセミナーを受講して Part1
不妊、妊娠、出産、育児までの教本を使っての
女性のためのセミナーの参加者の中に、
熊本から来られた助産師さんがいました。
やはり「餅は餅屋」ですね。
錬堂先生が
「色々な分野でカリスマを作りたいんだ」
という意味がよく分かります。
色々な身体の問題点は、色々な立場から
身体に関わっている人にしか
分からないことが沢山あるということです。
今回のセミナーでも、
この助産師さんからの質問から学ぶことが沢山ありました。
一般参加者からの質問でテキストには載っていない
妊娠・出産で多い「下肢静脈瘤」の対処法の質問がありました。
妊娠・出産によって起こる下肢静脈瘤は、
出産回数が多いほど発症率が高いそうです。
(この対処法はデーターの中にあります)
この質問を受けて、助産師さんからこんなのがありました。
助産師さん「金玉の静脈瘤はどうしたらいいのですか?」
錬堂先生 「えっ、金玉に・・・」
この金玉にできる静脈瘤は、
男性不妊の原因では最も一般的で、
精巣周辺の陰嚢部にでき「精索静脈瘤」というそうです。
一般男性の15％に認められ、
乏精子症・精子運動率低下の少なくとも35％は
精索静脈瘤が原因であり、
次第に精巣機能を低下させ、
精子のDNAも損傷させていくので、
二人目不妊の78％が、
精索静脈瘤が原因であるといわれています。
精索静脈瘤ができると、
精巣温度の上昇や血流障害を起こし、
精液所見の悪化や精巣萎縮の原因になります。
精索静脈瘤は自然治癒することはなく、
次第に進行していくため、精巣のダメージが進むと、
手術で回復しにくくなるそうです。
そして精子のDNAが損傷するため、
受精、着床、妊娠継続に不利になる可能性もでるそうです。
また、精巣機能が悪化して男性ホルモンが低下すると、
不妊のみならず将来的に男性の更年期障害を起こす
原因になりえることが分かっているそうです。
この自然治癒することのない
この精索静脈瘤に対して、
錬堂先生は受講者の前から立ち去り・・・
会場の障子の外の廊下の片隅で、
ご自分の一物をつかみ・・・(写真)
「分かった! 尾骨だ!」
と言われて戻ってきました。
凄すぎる!!!
でも廊下には大きな窓があり、
外からは丸見えなんですが・・・(笑)
東京で、錬堂先生から
「お前、最近忙しすぎて何やってるかわかんなくなってるだろ」
と言われました。
ちょうど今のこの時間は、
当初予定していたハワイでのセミナー講師を終えて、
関空に帰って来る予定だった時間です。
台風でハワイには行けなくなりましたが、
東京でのセミナーを勉強しなおす時間が取れました。
ハワイでの私のつたないセミナーに
参加申込みして頂いた方々には申し訳ありませんが、
もっと勉強して出直してこい!!って事だったと思っています。
久しぶりにゆっくりした時間を味あわせて頂きました。
ありがとうございます。
２０１８年９月１２日加藤孝一師範のfacebookより
《餅は餅屋》
8/31女性のためのセミナーを受講して Part.2
不妊は男性側にも原因はあります。
テキストには不妊の兆候として
「睾丸の動きが硬く、押すと痛む」
というのがありました。
助産師さん
「男性も恥骨の出っ張りは、
女性と同じように影響があるのですか?」
錬堂先生
「男性も恥骨が出っ張っていると、恥骨の裏に引きつりが起こり、
その辺りが癒着して動かなくなってくる。
恥骨の裏に謎の筋膜があって、
ここを押しながら引き上げると金玉の後ろの辺りや
会陰が上がるのを感じるだろ～。
反対に金玉を引っ張ると恥骨の裏辺りが引っ張られるだろ～。
金玉は上下に動かせるんだっ!!! 触ってみろっ!」
と言われ、参加した男性３名で股間に手を当て、
押さえたり、引っ張ったり
(変な絵面
💦 こんなセミナー他にない!!!)
錬堂先生が言われる恥骨の裏にある謎の筋膜・・・・
この正体は「精巣挙筋」の筋膜かもしれない(?)
いわゆる金玉を挙げる筋肉です。
金玉、金玉じゃ～まずいので、
ちゃんとした言い方でいきます(笑)
陰のうの皮膚の下には，
非常に薄い筋肉の層があります。
その筋肉の層が睾丸を包むように取り巻き，
上の方へと引っ張っています。
この筋肉が睾丸(精巣)を上げ下げする力を出す
精巣挙筋（せいそうきょきん）です。
精巣挙筋を上の方へず～っとたどっていくと、
内腹斜筋につながります。
内腹斜筋は腹筋群の一つで
お腹の外側を斜めに走っている筋肉です。
腹筋を自分の意志で動かせるのと同様、
精巣挙筋も自分の意思で
縮めたり緩めたりできる骨格筋(随意筋)です。
しかし、どこに力を入れるとその筋肉が縮むのか？
というコントロールがしにくいので
自分では動かせないものと思っています。
っていうか動かせると思ってもいません。
局部をぶつけすごく痛い時、
睾丸がお腹の方にずっと上がってしまって
降りて来なくなります(男性は分かる)。
これは精巣挙筋が
縮みっぱなしになってると考えられます。
ぴょんぴょん飛んだり、
腰をトントン叩いているのは、
睾丸を降ろそうとしていると考えられます。
また、「陰のう」のしわしわの皮膚
（精巣挙筋よりも外側）にも筋肉はあります。
この筋肉は，肉様膜(にくようまく)と呼ばれ，
皮膚を縮めてしわしわにするので，
外側から睾丸をおなかの方に
押し上げるような働きがメインです。
こちらの筋肉は，鳥肌(関西では「さぶいぼ」)
が立つ時の立毛筋と同じく
平滑筋(不随意筋)のため、
意思の力で収縮させたりすることはできず、
自律神経によって自動的に調節されています。
「きゃん玉磨き」は、この肉様膜が滞って
厚くなった所をとるために「ちねる」んですね。
自分で動かせる内腹斜筋は横隔膜と繋がっています。
錬堂先生は、国際沖縄剛柔流空手の三戦の型を見て
「横隔膜を覚醒させると、
前縦靭帯から横隔膜を動かし、
金玉を自由に挙げることが出来る!!」
と言われます。
肘の曲げ方は誰でも知っています。
でも金玉を挙げる方法は・・・
出産のときの「息み」は、
横隔膜によってなされるとセミナーで言われていました。
出産に備えるため、女性も呼吸を深くし(天息法)、
横隔膜の覚醒が必要なように、
男性も同じように不妊の兆候を作らないように、
呼吸を深くし横隔膜を覚醒させることが大切ですね。
もちろん、男性も咀嚼に気を付け、
お腹を柔らかくすることも女性同様大切です。
３０名の女性の視線を浴びながら、
男３人、錬堂先生含めて４人が、
股間を握りしめているのって・・・
世の男性のみなさん、自分の身体て試してみては。
こんなことをハワイに行くことが出来なかった間、
錬堂先生の心のこもったテキストに何回も目を通しながら考えていました。
でも、餅は餅屋。これまた質問が鋭いですね。
２０１８年９月２０日加藤孝一師範のfacebookより
《すごいぞ!! 按腹》
8/31女性のためのセミナーを受講して Part3
Part3は『すごいぞ!! 按腹』のお話。
骨盤の中で卵巣と子宮はどうなっているのか?
卵巣は、
子宮(体部)と固有卵巣索(卵巣固有靭帯)でつながり、
仙骨とは卵巣提索(骨盤漏斗靭帯)でつながっています。
卵巣提策の中には卵巣への血管、リンパ管が通っています。
つまり卵巣は、仙骨と子宮の間に架けられた
ハンモックに乗っかったようになっています。
子宮はというと・・
頸部は、
後ろは仙骨と仙骨子宮靭帯でつながり、
左右は腸骨と基靭帯でつながり、
前では膀胱・恥骨と膀胱子宮靭帯でつながっています。
これらの靭帯は、子宮頸部が
膣内に落ち込むことがない様に
その位置を保ってくれています。
体部は、
鼡径管を通る子宮円靭帯(子宮円策)
によって恥骨とつながっています。
(この子宮円靭帯は男性では精索にあたります。
精索には精巣挙筋があります)
子宮も卵巣と同じで、
骨盤の中で前後左右の靭帯で出来た
ネットの中に鎮座している感じです。
そして、子宮と卵巣は、
子宮広間膜や卵管間膜というベールに覆われています。
ハンモックでくつろぎながら、
ふわっとベールに覆われた子宮と卵巣。
こんな感じの子宮と卵巣に、
咀嚼不足が原因で、
上から硬く萎縮した胃腸が
覆いかぶさってきたら、どうなるでしょう・・・
次第に骨盤底筋群にまで力が加わり、
それらの筋群に滞りができてしまいます。
そして婦人科系のトラブルへと。
これらを改善するために
咀嚼を心掛け、
下では、尾骨筋、腸骨尾骨筋、恥骨尾骨筋、
坐骨海綿体筋などを緩めて骨盤底の滞りをとり、
上では、胃腸からの圧をとるために「按腹」をします。
VITUP!より
天城流は、躰起点を切りながら、
どんどんお腹をフワッフワにしていきます。
『按腹』のすごさを再確認できました。
２０１８年１０月２日加藤孝一師範のfacebookより
《上の口は下の口》
女性のためのセミナーを受講して Part4(これでおしまい)
咀嚼で大切なことは、
食べたものを細かくすることはもちろん、
唾液を混ぜるという事が大変重要です。
唾液は膣内の分泌液と対応しています。
耳下腺 ⇒ 子宮頸粘液
顎下腺 ⇒ スキン粘液
粘液腺 ⇒ 膣内粘液
舌下線 ⇒ バルトリン腺液
《下の口》のある骨盤の空間を「骨盤腔」
骨盤腔の底のことを「骨盤底」といいます。
今回の女性のためのセミナーでは、
骨盤底を構成している筋肉
(坐骨海綿体筋・恥骨尾骨筋・腸骨尾骨筋など)
にアプローチしました。
この骨盤底筋群は
内臓の最下部を支えてくれているネットのようなものです。
このネットが硬くなると
出産時に胎児が産道を通る際に負担となってしまいます。
そのため、これら骨盤底筋群を緩めると
膣や会陰が柔らかくなります。
《上の口》のある空間を「口腔」
口腔の底のことを「口腔底」といいます。
口腔底を構成している筋肉にも色々ありますが、
骨盤底筋群と似ています。
その中でも顎舌骨筋は腸骨尾骨筋に、
オトガイ舌骨筋は恥骨尾骨筋と走行がそっくりです。
これもフラクタルなのかな(?)。
フェイスラインのところが柔らかくなると
唾液の分泌が良くなり、
同時に生殖器周囲の分泌腺も良くなっていきます。
実際、身体の最深部を走る筋膜の流れは、
骨盤底⇒仙骨前面⇒胸郭⇒口腔底
と繋がっています。
この筋膜の流れに大きくかかわっているのが
前縦靭帯を柱とした大腰筋⇒横隔膜⇒胸横筋です。
こんなところにも前縦靭帯を緩める
按腹の重要性が見て取れます。
だからフェイスライン、肋間、仙骨のアナ
をほぐすと唾液の分泌が良くなるし、
生殖器周囲の分泌腺も良くなります。
受精卵でも細胞分裂が進むと、
クボミができ、どんどん中に入って管状になって進みます。
反対側に当たるとそこにもアナができます。
つまり地球で例えると北極から南極に
トンネルができたようなものです。
人間は、先にできたクボミが肛門周辺になり、
後にできたアナが口周辺になります。
トンネルが食道や胃腸です。
発生学的に見ても「上の口は下の口」ですね(笑)
資料だけではわかりにくい方には
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