伊勢に導かれて その3 | 琉球ドラゴンアート

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沖縄から楽に豊かに循環する世界づくり
発酵ヘンプ「麻ほうの手あて」龍と言霊「ドラゴンアート」

前回のお話はコチラ

「明日は旧暦のお正月なんで来たんです」

「あちらのお客さんもそうなんですよ。沖縄からです。」


「古神道か何か学んではるんですか?」

「いえ、見た目だけです(笑)」


「旧正月なんで、神社さんはもっと盛り上がってると思ったんですが
 そうではないんですねえ。。。」

「沖縄はまだ旧正月で動いてる地域があるんですがねえ。
 旧暦の方が感覚的に合ってる気がしますね。」


そんな話をしながら一緒のコタツを囲みました。

このお客さんは大阪のとある神社の宮司さんでした。


「こういう仕事をしてると神宮会館に泊まるものなんですが
 ここの宿の雰囲気が気に入りましてね。」

話はしなかったが、隣のコタツではオランダ人女性がPCを見ていました。

同じような人たちの集まりよりも、色んな人たちが出入りするようなところに
身を置きたいと思っているようでした。


あれこれ3人で話していると、メインスタッフの男性は帰っていきました。

その後にもう一人の宿泊客が帰ってきました。


この方は、元記者ということで豊富な知識で色んなことをまくしたてました。
そこには怒りのエネルギーを感じます。
それを静かに聞き入る宮司さん。

お仕事が宮司さんだと知ると、「失礼しました。本職の方なんですね。」

少し空気が和らぎました(笑)


どうしても、話に熱が入ると、荒い波動を出してしまう元記者さん。
それを感じ度に、女性スタッフは優しく説いていく。

元記者さんも、彼女の話を素直に聞き入れる。

そんなことを何度か繰り返す内に、主に宮司さんと元記者さん。

僕とスタッフ女性で話す流れになっていきました。


何も言ってはいないのですが、どうしても治りきらない右肩を見ています。

最初は、こうしたらいいよとアドバイスをくれたのですが
うまくほぐしきれないのを見かねて「ごめんなさいね、直接触れちゃって」
と言いながらほぐしてくれました。

それまでが10の痛みだとしたら3になっていました。


彼女の感性はとても敏感なようで、言葉で発する前に
「それじゃないんです」とか「そうなんです」とか返ってくるのが面白かった。

それがひとつも勘違いとかが無いんですね。
こういう方は久々に出会いましたね。

心地良い、会話というより感覚のやりとりをさせて頂きました。


知識(元記者さん)と実践(宮司さん)と感性(女性スタッフ)に囲まれた中

ふと「俺は何でここにいるんだろ?」と思いました。

すぐに「そのままでいいんですよ」と女性スタッフ。

思ってただけなのに、答えが返ってくるから面白い。



最近は使命だとか、役割とかに興味が薄れている。

ただただ自分として淡々と生きていこうとしか思えない自分がいる。


気がつくと、もう午前1時半。

もう寝ましょうということになって、キッチンにゴミを捨てに行くと
女性スタッフがやってきました。


「今日は、こんなにお話するつもりじゃなかったんですがごめんなさい」

と、深々と頭を下げている。


何で謝るのか意味がわかりません。。。

ありがたいお話を頂き、こちらは貰ってばかりなのに。。。



こちらもお礼をして布団に入りました。

元記者さんと宮司さんはベッドに入ってからもしばらくお話をしてました。


伊勢に来ることを、こちらの友人に伝えておいたら
布団に入ったころに返信が来ました。


「よかったら案内しますよ」とのことでしたが
深夜まで仕事してた人に5時の参拝はお願いできませんでした。


その後も、なかなか寝付けなくて、深い眠りに入ったのは3時過ぎだったと思います。

4時20分にアラームをセットしたのですが4時18分にしゃきっと目覚めました。


冷たい水道水で顔を洗うとキモチ良く頭が冴えてきます。

コタツで温まりながらバナナを食べて準備。


今回は時間が無いので内宮だけまわろうと思っていました。

でも、どっちに歩いていけばいいのかわかりません(笑)

とりあえず駅まで歩いて看板を観る。



歩いて行けるのは外宮。

ここはタクシー乗り場だけど、誰もいない。。。


地図が苦手なので外宮への道がよくわからない。

伊勢は多数の神社があるらしく、地図には数えきれない程の鳥居マークが並んでいました。


その中で、気になったのは「月夜見神社」

「月読神社」というのは有名らしいが、こちらは字が違う。


とりあえず、月夜見神社に行って、外宮までの道がわからなかったら帰ろうと思ってました。


月夜見神社方向に歩いて行くのですが、なかなかそれらしきものが見当たらない。


道に迷ったのかな?


すると、外宮への案内看板が立っていたので、気持ちを切り替えて
外宮に向かうことにしました。


そいして歩いて行くと、小さな神社が見えてきました。

もしかして月夜見神社かなと思って鳥居をくぐります。


ほとんど真っ暗で何も見えません(笑)

奥の建物の玄関灯に近づくと、正月の締め縄が飾ってありました。
そこには「笑門福来」と書いてありました。


そういえば女性スタッフとそんな話をしてたっけなあと笑いがこみ上げてきました。

この神社は、のぼりを見ると、どうやら月夜見神社ではないようです。


わざわざ探してまで行こうとは思ってなかったので
外宮への矢印に沿って歩いていきました。



すると、すぐに目の前に神社らしきものが。。。

「まさか。。。」

月夜見神社でした。



ここはさっきの神社よりも更に真っ暗。

新月だから、月夜じゃないからかな?


とりあえず、行きたいとこは行ったので、後はお散歩気分で歩きました。


すると、すぐに外宮に着きました。

予想よりも近かったです。


いつも人でごったがえしてる伊勢神宮しか知らないので
人があまりいない風景は新鮮でした。


清々しい空気に包まれながら、外宮を参拝。

ほとんどまわったところで、友人からメール。


「内宮をまわるなら案内しますよ」とのこと。


ナイスなタイミングで起きてくれたようです。


車で内宮まで向かいました。

これは歩いて行ける距離ではなかったですね。。。助かりました。


友人もこんなに人気の無い伊勢神宮は初めてだそうです。

鳥居をくぐる頃には空も明るくなってきて、
まわり終わった頃には青空も見えてきてました。


内宮でも、時間が無いから
まわれるとこだけでいいやって思ってたのですが
結局、まわりたいところは全部参拝できました。


そして、駅に着くと、ちょうどいい時間。

無事に名古屋のホテルまで戻れました。


ギリギリであせるほどでも無く、時間をもてあます程でもなく
色んなことがちょうど良くまわって行きました。


何だか不思議な1日でした。


色んなことが妙にありがたく感じます。

理由の無い幸せ感があります。


何でかなあ?と考えても、
考えるのが面倒になってきて意味付けをやめました。


感じてるんならそれでいいや。。。とシンプルな答えに落ちつきました。


何も変わってないけど、幸せ。

そんな日々を過ごすのがまた幸せ

何かもう理屈とかどうでもいい。

幸せを感じる自分を感じて生きていきたいなあって

ゆるく思いました。。。


おわり







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