11月上旬に東京ビッグサイトで開催された東京モーターショー2015にて。
MIKUさん=DSブース。
ヨーロッパを代表する乗用車ブランド名を冠したPSA・プジョーシトロエンさん。
「プジョー」ブランドの車種を製造・発売している「オートモビル・プジョー社」と、
「シトロエン」ブランドを製造・発売している「オートモビル・シトロエン社」を始め、
複数の自動車関連事業会社を保有するヨーロッパ屈指の企業グループの一つ。
両ブランドの提携が製造面・財務面・テクノロジー面において相乗効果を生み出し、
EU経済圏における自動車メーカーの中で、常にトップを競う規模を確保しています。
両ブランド共に、カテゴリーは違いますが、モータースポーツへの参戦にも積極的。
そのプジョー・シトロエンさんの本格的な合同出展は開催前から話題になっていて、
今回は「プジョー」「シトロエン」「DS」の3ブランドで、合計13台の最新モデルを展示。
9台が日本初公開という充実した内容で、同社の力の入れ具合が伝わって来ました。
プジョーブランドは「MOTION & EMOTION」をテーマに5台を展示。
市販が予定されている注目モデル「508 GT」「308 GTi by PEUGEOT SPORT」や、
デザインやパワートレインを一新した新型「208」「2008 LEATHER EDITION」など、
日本初登場となるモデルをずらりと並べて、ひときわ注目を集めていました。
シトロエンブランドは日本初公開モデルとして「C4 CACTUS」を出展。
1.2リットル3気筒エンジンと5速ETGの組み合わせによる独創的な新型モデルで、
2013年に初めて発表されてから待たれていた市販予定が2017年に決まりました。
他に限定車「GRAND C4 PICASSO 1st Anniversary」やフェイスリフトした新「C4」等、
往年のモダンなイメージから21世紀に相応しいブランドとして定着しつつある様子。
プレミアムコンパクトブランドのDSは、今年、シトロエンから独立したばかり。
展示した5台全てが日本初公開モデルという話題性と共に異彩を放っていました。
新型「DS 4」「DS 4 CROSSBACK」は、DSの新たな中核モデルとしての位置付けで、
165PSを発揮する1.6リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載したパワフルな仕様。
他に「DS 5」「DS 3」限定車、1955年のボディカラーが甦った「DS 5 Edition 1955」等、
誕生60周年の節目となるDSブランドの再スタートには最高の舞台となったようです。
出展構成は、プジョーさんが単独、シトロエンさんとDSさんが同一ブースをシェア。
ただ、シェアとは言っても、それぞれのブランドの違いをクリアに視覚化していたので、
自動車業界の現状を知らずに足を運んだ来場者は、全く違和感を感じる事が無かった筈。
(自分もモーターショー後に改めて公式サイト等を確認して状況を把握したのでした)
DSさんは、プジョーさんと同様に高級感を志向していたようですが方向性が若干異なり、
ヨーロッパの建築を思わせるような、ちょっとレトロな雰囲気のビジュアルをあしらって、
黒ベースの出展ブースが単調(或いは無機質)に見えないような工夫を加えていました。
展示車両は、ちょっと高さを設けたフロアに直置きして来場者が自由に試乗できる構成。
東京オートサロンの高級カスタマイズブランドのブースにいる錯覚を覚える光景でした。
オートサロンのような錯覚を覚えたもう一つの理由が、MIKUさんを含むモデルさん達。
皆さん揃ってドレッシィな黒のコーデでDSブランドらしい高級感を体現していましたが、
同じコスチュームゆえにモデルさんそれぞれの個性や着こなし方の違いが如実に表れて、
MIKUさんの場合は、最もオートサロンっぽいSEXYなイメージのモデルさんといった趣き。
(自分の頭の中にあるDSさんのイメージが、完全にオートサロンになっていた気も…)
モデルさん達のシフトが全く分からなかった為、MIKUさんをお見掛けできたのは1回限り。
会期が長くても全くお見掛けできない場合もあると思えば、1回だけでも幸運だったかも。