コミックマーケット89(その27) | 私的PORTRAIT専科

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イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

2015年12月下旬に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット89にて。
櫻井蒼為(さくらいあい)さん=オーガスト/ARIAブース。





オーガストさんは(株)葉月さんのアダルトゲームブランド。
元々は創業者さん達が学生時代に立ち上げた同人サークルが前身らしく、
ゲーム制作等で注目を集めた事をきっかけに(有)葉月を設立して商業化。
明るく楽しい雰囲気の作品を標榜して数年毎に様々なタイトルをリリース。
「月は東に日は西に」「夜明け前より瑠璃色な」「FORTUNE ARTERIAL」が、
相次いでTVアニメ化されて好評を博し、同社の評価と路線を決定付けました。
2006年、自社作品の家庭用ゲーム機向けソフト専門ブランド「ARIA」を設立。
2008年の第6作「FORTUNE ARTERIAL」が同社で最高の売上げを記録して、
コアなゲーム・アニメファン達に熱く支持される、知る人ぞ知るブランドです。
また、ゲーム以外では同社の作品に登場する楽曲を集めたコンサートも企画。
「トラベリング・オーガスト」として2013年と2015年に大々的に行われました。



コミケの企業出展エリアでも常連の一社で「コミケ優良企業」との評価も。
毎回大混雑する物販の待機列の対応や会計のスムーズさに定評があるらしく、
作品以外のこうした部分で評価されるのもコミケの盛況振りを物語っています。
今回は「大図書館の羊飼い」「千の刃濤、桃花染の皇姫」の物販を中心に展開。
それぞれのプレミアムアイテムを詰め込んだ、毎回恒例の「冬コミセット」や、
シースルー式の卓上クリスタルカレンダー、「大図書館の羊飼い」の公式財布、
「トラベリングオーガスト2015」のBlu-rayDisc等々、幅広い物販ラインナップ。
加えて、オフィシャル小冊子やポスターの無料配布も好評だったようです。




毎回、同社のブースは大規模なスペースをしっかりと造り込んでいるのが特徴。
黒のトラス(金属製の支柱)で社名表示や大型ビジュアルを掲げる枠組みを作り、
「千の刃濤、桃花染の皇姫」の大型イラストを正面頭上の横一杯に掲げています。
ブースが広い為、物販カウンターの背景になっている壁面もビジュアライズして、
メイン通路沿いからオーガストさんの世界観が濃厚に漂うブースを楽しめました。



物販は午前中がピークで、午後にはブース前がガランとした雰囲気になりますが、
そんな時間帯にもオーガストファンを含めた来場者達を楽しませる工夫はさすが!
物販終了後のカウンター上に置かれた段ボールに手描きしたイラストの数々は、
おそらくクリエイターさんか、ゲストで参加した声優さんによるものだったのかも。
来場者の多くが、この光景を写真に収めていたので自分も便乗してみました。




出展規模に相応しく、コスプレ姿の売り子さん達が何名もブース前に立っていて、
午後遅い時刻には自然に撮影待ちの待機列ができて、ちょっとした撮影会状態に。
(これはコミケの企業出展エリアの各ブースに共通する、名物的な光景です)
唯一撮らせて頂いた櫻井さんは「大図書館の羊飼い」のコスプレ姿だった様子。



同社の第9作目として2013年1月に発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム。
オーガストさん王道の学園モノであり、業界関係者やメディアの評価も高く、
キャラ萌えやシナリオ、音楽、光と影を効果的に使った演出等が見所との事。


筧京太郎は、読書が生き甲斐の高校二年生。
優秀な人材が集うマンモス校・汐美学園で一人きりの図書部で本を読みながら、
必要以上に他者と関わる事無く、退屈ながら平穏な毎日を淡々と過ごしていた。
ある朝、「今日、貴方の運命を変える出来事があるでしょう」というメールが。
差出人は「羊飼い」、頑張る人の願いを何でも叶えてくれるという謎の存在で、
その直後、筧は自らの第六感で、同級生の少女を路面電車の脱線事故から救う。
その日から、筧の日常は急速に騒がしくなって行く…。



櫻井さんが扮していたのは、日替わりで二人のヒロイン達。


桜庭 玉藻(さくらば たまも)は長い黒髪をポニーテールにしている美少女。
汐美学園2年R組で人文科学教養科専攻。駅に近い高級マンションに1人暮らし。
つぐみとは1年生の頃からの友人でクラスメイト。
つぐみを好きと公言していて、つぐみに近づく人物へは嫉妬を見せる事がある。
つぐみに賛同して図書部に入部、高い能力とリーダー気質で図書部をまとめている。
実家は江戸時代に咲濱藩主だった桜庭家の直系で、父親は元県知事という名家で、
華道や茶道等をたしなむお嬢様として、近隣の住民達からは「姫」と呼ばれている。


芹沢 水結(せりざわ みゆ)は同学園1年K組で映像・舞台芸術科専攻。
演劇部と放送部に所属していて、校内放送のパーソナリティを担当している。
学園と並行して1年半前から声優の仕事をしており、注目される存在になっている。
実家は総菜屋。サブキャラクターであるが、Hシーンも少なからずある様子。


いずれのキャラも、同じ学校に通っているのでコスチュームのベースは同じ制服。
制服コーデのバリエーションを表現する為に胸元を飾るリボンやネクタイを変えて、
(ヘアスタイルや髪色と共に)それぞれのキャラを確認する手掛かりになりました。
いかにもアニメ的な制服のデザインを含めて萌えキャラの王道という仕上がりです。
過去のコミケでも何度か櫻井さんをお見掛けしたのは全てこちらのブースだった筈。
コミケでは、ここでしかお見掛けできないコスプレイヤーさんも少なくありません。