11月上旬に東京ビッグサイトで開催された東京モーターショー2015にて。
瀬長はるさん=PORSCHEブース。
小型で軽量、そしてエネルギー効率に優れたスポーツカー。
私は自らが理想とするこうした車を探したが、どこにも見つからなかった。
だから自分で造ることにした。
ポルシェを創業したフェルナンド・ポルシェの息子、フェリーの言葉にある通り、
完璧なスポーツカーを創造する姿勢が現在に至るまで同社の原動力になっていて、
その独創的なデザインは機能性との完璧な調和を目指して常に進化を遂げています。
ただ、同社の経営については期待された新車の売れ行き不振等で経営危機にも陥り、
フォルクスワーゲングループが経営参画して、現在は同グループ傘下に入っています。
スポーツカー専業ブランドという方向性も見直し、近年人気の高いSUV市場にも参入。
2002年にフォルクスワーゲンと共同開発した5ドアSUV「カイエン」を市場に投入して、
ポルシェらしいスポーツカーの精神を宿したSUVとして世界的に人気を博しました。
今回の出展ブースでは、合計9台の最新モデルが一堂に会して話題となりました。
中でも注目を集めたのが、ワールドプレミアモデル「911 カレラ 4」と「マカン GTS」。
前回は「マカン」が初公開されていて、日本のマーケットを重視している事が窺えます。
同社の発表では、日本におけるポルシェの販売台数が2014年に初めて5千台を上回り、
その3分の1が、同ブランドを代表するスポーツタイプ「911」シリーズだったとの事です。
これは世界平均の約2倍で、日本人が911に特に熱い想いを持っていると言えるのかも。
プレスカンファレンスでも、それが今回のラインナップに繋がったという発言もあって、
日本のスポーツカーファン達が充分に満足できる出展内容なのは間違い無いようです。
ポルシェさんのブースはフォルクスワーゲンさんのブースに隣接して西ホールに出展。
プジョー・シトロエンさんもそうでしたが、グループ企業は或る程度まとまっていたらしく、
自動車業界の勢力図を把握していれば各社の出展配置を見て興味が増したと思います。
フォルクスワーゲンさんほどではなかったものの、一般的な展示会なら充分に大規模で、
メイン通路沿いの手前半分と奥半分で大きく構成(=見せ方)が異なっているのが特徴。
ブースのボリューム感を表わす屋根的な構造体は奥半分に留めて、手前半分は開放的。
屋根で覆われた奥半分は、壁面に映し出すPV映像が見えやすいように意図されていて、
その構造ゆえの薄暗さを含めて、何となくシアターのような雰囲気を醸し出していました。
9台の展示車両は周囲の導線を充分に確保できる空間的余裕を踏まえて配置されていて、
(ただ、開催時間中は、時に身動きも取り辛いぐらいの大混雑だったようですが…)
同社の公式サイトにUPされている無人のブースの写真を見ると全体像を把握できる筈。
奇を衒わず、オーソドックスで落ち着いた、老舗ブランドらしい出展風景でした。
車両の横立ちモデルさんも起用していたようですが、自分はお見掛けできず…。
お見掛けできたのは「ポルシェカレラカップ」のイメージガールのお二人のみでした。
「ポルシェカレラカップ」は「ポルシェ911カレラ」のワンメイクで行われているレースで、
ヨーロッパ各国や日本で行われる国際シリーズとして多くのファンを獲得しています。
瀬長さん(ともう一人)は2015年度のイメージガールとして、今回のブースにも参加。
モータースポーツに無知ゆえ自信ありませんが、そのマシンも展示されていたらしく、
おそらく瀬長さんが横立ちしていた、いかにもレース仕様の展示車両がそうだった筈。
コスチュームは、アニメとのコラボ等が増えた現在のレースクイーン的なコーデと違い、
機能性を追求するポルシェブランドらしい、或る意味で硬派?なテイストのデザイン。
東京オートサロンでお見掛けした柔らかい印象の瀬長さん(→こちら
)から大変身で、
モーターショーが開催される年だからこそ、幸運にもお見掛けする事ができました。