東北関東大震災が発生してから何度聞いただろう?
「原子炉の水位が低下しています」
「燃料棒が露出している可能性があります」
「注水ができません」
「注水を継続しておりますが、燃料棒の一部が露出しています」
皆さんは不思議に思っていることでしょう。なぜ、水が入らないのか?
原子炉には一次系、二次系、三次系の冷却水があります。
一次系は燃料棒に直接触れている冷却水で、若干の放射性物質を含みます。
二次系の冷却水は、熱交換器を介して一次系の冷却水により加熱され、水蒸気となって発電機のタービンを回します。この冷却水に放射性物質は含まれません。
三次系の冷却水は、熱交換器を介して二次系の冷却水の熱を吸収、冷却します。これは、基本的に海水を使います。
一次系の冷却水は完全に密閉され、外部に放出されることはありません。逆に高圧で密閉されているため、外部から注水するためには、原子炉内部の圧力よりも高い圧力をかけなければ原子炉内部には入りません。
そこで、緊急の措置として、特別にベントを開き、圧力を下げて水を入れるしか原子炉の温度を下げる手段はなくなった。
しかし、ベントを開くと燃料棒に触れていた水蒸気が外部に放出されるため、一個人では決断できず、誰の許可をとればいいのか問い合わせをしている間に原子炉の温度と圧力は上がり続けた。
地震の規模も、津波の規模も、それによる被害も想定外であれば、原子炉を冷却できない事態も想定外。
現場の作業員は、前例もマニュアルもない状況に対して、不眠不休の対応をしているものと思われる。
頑張れ!東電