第22回参議院議員通常選挙 | 士は己を知る者の為に死す

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解




太郎「負けましたなぁ」
康夫「負けましたなぁ」
太郎「我が党大勝利」
康夫「そう?」
太郎「我が党は、議席を増やしました」
康夫「そうだけど」
太郎「何か問題でも」
康夫「過半数を確保したわけではない」
太郎「まぁ、そうだけど」
康夫「与党にならなければ、政策は通らない」
太郎「確かに。しかし、我が党が大連合を組めば」
康夫「過半数になる?」
太郎「参議院の定数は242」
康夫「平成12年に改正されましたな」
太郎「過半数は121」
康夫「過半数と言うより半分ですな」
太郎「我が党の勢力は84」
康夫「37足りませんな」
太郎「民主党の勢力は106」
康夫「15足りません」
太郎「公明党19、みんなの党11、たちあがれ日本3、新党改革2を足して35・・・」
康夫「この際、共産党も入れちゃう?」
太郎「ん~、共産党と社民党は、自衛隊問題でもめるから」
康夫「だよね~、非現実的だもんね」
太郎「ってことは、やっぱり野党?」
康夫「そういうことだね」
太郎「じゃあ、勝ったのはどこなのよ?」
康夫「みんなの党でしょう!」
太郎「どうして?たったの11人じゃない」
康夫「民主党は106議席」
太郎「過半数に足りませんな」
康夫「国民新党の3議席と社民党の4議席を足しても113議席」
太郎「まだまだ、足りませんなぁ」
康夫「みんなの党の11議席を足すと?」
太郎「113足す11だから・・・指が足りません!」
康夫「手足の指で計算すなっ!」
太郎「え~、御破算に願いましては!」
康夫「今時、算盤かい!」
太郎「整いました!」
康夫「謎かけじゃねぇ~よ」
太郎「124議席」
康夫「御名算」
太郎「過半数を超えました」
康夫「そういうことよ」
太郎「どういうこと?」
康夫「え~、わかるでしょう?」
太郎「わからないから訊いてるの」
康夫「威張って言うことじゃない」
太郎「こりゃ、失敬」
康夫「みんなの党は、キャスティングボードを握ったってことさ」
太郎「それって、キャスティングボートのこと?」
康夫「ボート(舟)じゃないでしょう。ボード(板)ですよ」
太郎「いいや、voteは投票、賛否表示の意味でboat(船)じゃないし、board(板)って言ってるのは間違いなんだよ」
康夫「え、え?!って、そこまで知ってるなら・・・」
太郎「英語の意味は知ってるけど、使い方は習わなかった」
康夫「宝の持ち腐れですなぁ」
太郎「で?」
康夫「もし、みんなの党は民主党と連合を組んだとしたら、国民新党や社民党よりも議員数が多いんだから、当然発言力も一番になるってわけ」
太郎「つまり?」
康夫「みんなの党が賛成しなければ、法案は通らない」
太郎「ってことは?」
康夫「我儘言い放題」
太郎「あちゃ~!でも、衆議院は?」
康夫「定員500、過半数250」
太郎「参議院より多いんだ」
康夫「民主党305」
太郎「おぉ!軽く過半数。じゃあ、連合を組む必要はない」
康夫「参議院だけ連合を組んで、衆議院は過半数超えてるからいらないなんて通用しないよ」
太郎「そっかぁ」
康夫「で、衆議院の国民新党の議員数は3、社民党は7、そして、みんなの党は5」
太郎「じゃあ、衆議院では社民党がキャスティングボート?」
康夫「微妙な力関係だけど、やっぱり、参議院で法案通過の鍵を握ることになるみんなの党だろうね」
太郎「そうなのかぁ」
康夫「衆議院と参議院を合わせた議員数を見ると、国民新党6、社民党11に対して、みんなの党は16議席」
太郎「おぉ!トータルでは勝ってる」
康夫「でも早々に、民主党とは組まないって言っちゃったし」
太郎「そうだね。アジェンダ(政策)の方向性が合えば協力するて・・・どういう意味?」
康夫「閣内には入らない。つまり、閣僚のポストは要求しないが、みんなの党の政策を飲むように要求をするってことだろうね」
太郎「民主党は呑むだろうか?」
康夫「呑むしかないだろうね」
太郎「そうなのかぁ」
康夫「その代り、民主党の法案にも賛成しろと、条件を付けるだろうね」
太郎「そりゃそうだ。けど、みんなの党は条件を受け入れるだろうか?」
康夫「たぶん。突っぱねる」
太郎「どうして?」
康夫「その交換条件を呑むと、マニュフェストを守れないかもしれないから」
太郎「そうだね。全部の政策が一致しているわけではないからね」
康夫「そう!マニュフェストを守らないとどうなるか。今回の選挙結果を見れば一目瞭然」
太郎「だよね~!嘘つきはどろぼうの始まり。やっぱり、約束は守らないと」
康夫「できないことは、言っちゃいけない」

太郎「どっちにしても、我が党の春は遠い」
康夫「だね」