沈没船 | 士は己を知る者の為に死す

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解



康夫「どっちになるんだろうねぇ?」
太郎「民主党の代表?」
康夫「そう」
太郎「どっちも一度沈んだ沈没船。ファントムの再登板?」
康夫「そうだねぇ、克也ちゃんは2005年の衆議院選で惨敗して引責辞任。由紀夫ちゃんは、党内のごたごたで2回も辞任してる」
太郎「だしょ?他にいないのかねぇ?」
康夫「そりゃあ、能力だけならいるでしょ」
太郎「いるの?」
康夫「いるさ」
太郎「じゃあ、どうして?」
康夫「うちと一緒だよ」
太郎「あちゃ~」
康夫「表では、清貧だぁ、公僕だぁとか言いながら、その実やっぱり権力や地位を欲しがる」
太郎「で、党内の勢力争い?」
康夫「一般の会社でもそうじゃないの?出る杭は打たれる」
太郎「出過ぎた杭は打てない」
康夫「何それ?」
太郎「かけやがとどかない程高く突き出たら、打とうにも打てない。だから、能力を発揮するときは、全精力を傾けて、一気に突き出る」
康夫「なるほど~、純一郎ちゃんのようにってことですな」
太郎「そうそう、彼は派閥の首領になることもなく、首相の座を射止めた」
康夫「ちまちまと階段を登っていたら、誰かに足を掬われる」
太郎「それよりエレベーターで最上階に一直線」
康夫「途中の階で、誰かにボタンを押されたら?」
太郎「殿下の包丁で蹴散らす」
康夫「それも言うなら伝家の宝刀」
太郎「そうそう、そうとも言う」
康夫「そうしか言わないの」
太郎「姫ちゃん?」
康夫「なんだよいきなり」
太郎「キャバクラネタで売り出し中の芸人、姫ちゃん」
康夫「あぁ、あのアドリブが利かない、姫ちゃん?」
太郎「そうそう、あのフレーズ、妙に耳に付くんだよねぇ」
康夫「なんか、他人とは思えないんだよなぁ」
太郎「え、え~?康夫ちゃんの隠し子?」
康夫「まさかぁ・・・って、今度はマスオさん?」
太郎「じゃあ、愛人?」
康夫「悪くないけど、そんな甲斐性ない。上さんだけで手一杯」
太郎「じゃあ、なんなのさぁ?」
康夫「あの、不器用なところがね。僕と似てると思ってさ」
太郎「あぁ・・・」
康夫「なにさぁ」
太郎「確かに!」
康夫「おっと、ダイゴまでレパートリーにしてる」
太郎「アキバオタクだからね」
康夫「関係無くねぇ?」
太郎「それ、誰のまね?」
康夫「今時の若者」
太郎「つまらん!康夫ちゃんの物真似はつまらん!」
康夫「・・・」


太郎「で、何の話だっけ?」
康夫「民主党の代表選挙」
太郎「あぁ、そうだった。脱線してゴメンネゴメンネ~!」
康夫「おぉ、U字工事だ」
太郎「まぁ、どっちが代表になったって、僕の敵じゃないさ」
康夫「おや、自信満々ですな。理由を伺ってもよろしいか?」
太郎「だって、あっちは代表でしょ?僕は総裁だもの。格が違うってもんでしょう?」
康夫「それだけ?」
太郎「それだけ」
康夫「ただの呼び名じゃない」
太郎「いいや、横綱の品格はその地位が作る。名前は大事ですぞ!格さん」
康夫「子分になった覚えはないんですけど~」
太郎「子分ではない、御供です」
康夫「どっちにしても、こき使われるんじゃない」
太郎「だまらっしゃい!この印籠が目に入らぬか!」
康夫「あの~、それって僕の台詞ですぅ」
太郎「ほら!やっぱり格さんじゃないか」
康夫「しまった!つい・・・」
太郎「よいよい。浩太朗ちゃんのように黄門ちゃまに出世できるかもよ?」
康夫「そりゃ、助さんでんがなぁ」
太郎「あれ?そうなの?細かいことは気にしない、詳しいことは分からない」
康夫「開き直りやがった。おのれはボケ老人か?」
太郎「そう言えば、初代の黄門様。ボケが進んで引退したそうな」
康夫「明日は我が身ですよ」
太郎「モナカかも?」
康夫「モナカ?」
太郎「そう、モナカよ。その真っただ中ってこと」
康夫「そりゃ、サイチュウですがな」
太郎「え?”最中”ってモナカって読むんじゃなかったっけ?」
康夫「そりゃあ、モナカとも読みますけど。この場合はサイチュウ。変に物知りなんだから」
太郎「どっちでもいいけど、最近、物忘れが良くって、困るのよ」
康夫「また、変なことを言い出した」
太郎「これって、やっぱり、ボケの初期段階なんじゃないの?」
康夫「はぁ~、それも言うなら『物忘れが酷い』とか『物覚えが悪い』とか言うでしょ。普通。それに物覚えが悪いのは昔から。今に始まったことじゃありません」
太郎「ふ~ん、そうなの?」
康夫「お気楽なもんだ。水戸の隠居が似合っているかもね?」
太郎「何を言う!早見優!黄門様は、忙しいのだ!」
康夫「はいはい!でも、本物の黄門様は、全国を旅したりしてませんよ」
太郎「そうなの?」
康夫「知らなかったの?」
太郎「・・・」