遠方ではないんですがね。辞めてから疎遠になっていた前の会社の後輩がやってきた。
数日前、近所のスーパーで偶然ぱったり
「今、畑を借りていて枇杷の木を6本植えているんですよ。もうすぐ収穫だから、持って行きますね」
「おぉ、サンキュー。楽しみにしてるよ」
で、今日の夕方、電話があった。その時は、まだ会社だったが、6時半に約束をした。
「こんにちわ~!」
「いらっしゃい」
「枇杷を持ってきました」
「え?本当だったの?」
「はい」
ってことで、ありがたくいただきました。
それから、しばし歓談。
仕事のことで、色々と悩んでいるようで・・・
前向きに生きる性格の男なので、愚痴は言わなかったけれど、今の待遇は良くないらしい。
彼も、僕も客に受けがいいので、先輩や上司にやきもちを妬かれる。
まぁ、そんなことはどうでもいい。今に始まったことではない。
同じ会社で働いていた頃、彼とはよく一緒に釣りに行った。二人とも初心者で、一向に黒鯛は連れず、カサゴやサヨリを釣っては、お茶を濁していた。
そのうち、僕は生涯2枚目の黒鯛をゲットし、3枚目、4枚目と釣り上げていった。しかし、彼は一向に釣れない。まぁ、釣りに行く回数も少なかったのではあるが。
一度「どうしても釣りたい」と、仕掛けから撒き餌まで僕と同じにして、僕のホームグラウンドに行ったことがあるのだが、不思議と僕には釣れて、彼には釣れなかった。
で、今日話しを訊けば、まだ釣ってないらしい。
「行く?」
「はい、行きます」
「釣りたい?」
「はい!釣ってみたい」
「わかった、じゃあ梅雨が明けたら一緒に釣ろう」
「そんな先なんですか?」
「そう、今は産後の肥立ち。体力を回復するために深場で静養しているから釣れない」
「へぇ~そうなんですか」
「まぁ、全部が全部じゃないけど、おおかたのチヌは休憩してる」
「そうなんですか?」
「そうなんですよ、川崎さん!」
「先輩、古いですね~」
「長く生きてるからね」
「ザぼんちでしたっけ?」
「タンポーン・・・もとい、ピンポーン、正解」
って、ことで、梅雨明けが楽しみだ!