汀 その1 | 男の滑走路

男の滑走路

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音譜もしもそれが全滅したら いっそ~昭和にワープだ音譜

カラオケかっこいいブーガルー よりカラオケ


数年にわたる念願が叶い、先日「かっこいいブーガルー」を唄う渚ようこさんのお店「汀」@新宿ゴールデン街へ行ってきた。


区役所通りの入り口にあるミスドで待ち合わせ、人生初のゴールデン街にいざ突入。


ほんの100mくらいの路地に軒を連ねてびっしりとお店が続いている。


異空間。


まるで映画のセットを見ているよう・・・。


案内図が掲示されていたので「汀」の場所はすぐに分かった。


こういったお店は常連さんばかりだから、一見はなかなか勇気が要る。


少し躊躇気味に店の前で様子を伺っていると、先に一組が入っていった。


それじゃあ、僕らも続いて入っちゃえと、思い切ってお店の中に・・・


「いらっしゃい」


カウンターの中には、若い女性が一人。


水、金、土は渚ようこさんご本人がいらっしゃるようだが、今日は木曜日。代わりの方が店番だ。


岸田森、山谷初男、原田芳雄、野坂昭如、藤田敏八、岸田今日子、藤純子・・・壁や天井には映画のポスターやポートレートがたくさん。


リアルな昭和がここにある。


カウンターの奥には、亡くなった阿久悠先生から渚ようこさんに送られたお祝いが立てかけてある。


かの阿久悠先生もこのお店に来られていたのだとか・・・


もちろん剣さんの写真もある。


まずは、ビールをオーダー。


ふだんはカラオケで集うことが多いけど、たまにはこういう空間で語り合うのもいい感じだ。


乾杯。


じきに付け出しのロールキャベツが出てきた。


なかなか、うまい。


メニューを見ると、野毛で飲んで美味しかったコーヒー焼酎があったので、二人に勧めて飲んでみた。


ここのコーヒー焼酎も美味しい。やっぱりコーヒーと焼酎は合う。


流れている映像は「夜のヒットスタジオ(CS放送のフジテレビ721を流している)」。


1976(昭和51年)~1978年の頃だ。


リレー形式で次の人の歌を歌うオープニングが懐かしい。


桜田淳子、山口百恵、西城秀樹、野口五郎、郷ひろみ&樹木希林、和田アキ子、五木ひろし、森進一、高田みづえ、加山雄三、アグネスラム。ビューティ・ペア・・・


黄色いジャケットに、黒いスパンコールの蝶ネクタイ、黒いベルボトムで歌う松崎しげるは、なんだか少しバルセロナのデコに似ていた。


アグネス・ラムは弾厚作(加山雄三)作曲の「雨上がりダウンタウン」って曲を歌っていたがド下手だった。でも、だいぶカワイかった。


時間が経つに連れ、続々とお客さんが入ってくる。そのたびにイスを詰めてお店はギュウギュウ。


カウンターには8名くらい座れるがそれでも椅子が足りないくらい。荷物置きになっていた椅子も使ってお店の中は満員。


一組は映画関係者、一人で来ている男性も複数いた。みな常連さんらしい。


この街には映画人、作家、音楽家、様々な文化人が集う。汀も例外ではない。


物見遊山で来ると怪我するぜ!といった雰囲気もある。


何時間かすると人もまばらになり、やがて僕らだけになるとカウンターの中の女性が話しかけてきてくれて剣さんや渚ようこさんの話をすると「かっこいいブーガルー」のPVを流してくれた。


剣さんとのデュエットではなく、仮面ライダー555の半田健人さんとデュエットしたものだ。


店員さん「これ、私、ダンサーとして出てるんですよ」


確かに、巣鴨のとげぬき地蔵通りで歌う二人の後ろで踊ってらっしゃる。


それから、何がきっかけだったか、東郷 健さんの話もした。


ご存知だろうか?雑民党党首の東郷 健さん。


このゴールデン街にもお店をお持ちなんだそうだ。


こちらもだいぶ勇気が要るが、今度行ってみよう。


コーヒー焼酎と共に会話も弾むが、既に終電近く。時間が経つのが早いこと。


そうだ、明日も新年会の約束があるから、またこのお店に来ちゃお!そう決めてお店を出た。


新宿ゴールデン街・・・新しい世界を体験した夜だった。