真心とテクニック | 物語の面白さを考えるブログ

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テクニック(技術)は真心を表現するためにある――

 

私はそう思っています。

 

例えば、「ものづくり」において。

いいものを作ってユーザーに喜んでもらいたいと思っていても、技術がなければ、いいものは作れません。

技術があっても、ユーザーのことを考えていなければ、品質的にはいいものが出来るかもしれませんが、きっとユーザーは使いにくいと感じるでしょう。

 

例えば、「傾聴」において。

あなたの話をちゃんと聴いていますよ、ということを伝えるために、「うなずく」「あいづちを打つ」「相手の使ったフレーズをくり返す」などのテクニックを用います。

テクニックを用いることで、(ちゃんと聴いてもらえているのだろうか?)という話し手の不安をケアすることができます。

テクニックがなければ、ちゃんと聴いていたとしても、相手にはそれが伝わらないので、相手は不安になるかもしれません。

 

ところが、ここで、勘違いを起こす人がいます。

テクニックさえ用いれば、話を聴いていなくても、相手は勝手に安心してくれる、と。

うなずいているだけの、聴いているふり。

あいづちを打つだけの、聴いているふり。

相手のフレーズを鸚鵡返しにするだけの、聴いているふり。

 

そうやって、上手くやりおおせたと思っているのは、自分だけ。

 

「真心の欠如」は、相手に伝わっていますから。

 

 

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